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【レポート】Hughes & Kettner 新製品発表会に行ってきた ~TriAmp MKⅢ発売とH&Kの歴史~

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2015年7月9日(木)。Hughes & Kettner(以降、H&K)のフラッグシップモデル、TriAmp MKⅢをフィーチャーした新製品発表会が開催されました。新宿MARZで15:00から行われるという発表会を前に、H&Kのブランド・ホルダーであるMusic & Sales Professional Equipment社(以降Music & Sales)のインターナショナル・マーケット・マネージャー、Martin Reichhart氏に直撃インタビュー! 普段から思っていたH&Kに関する疑問をぶつけて見みました。発表会の模様と共に、お楽しみ下さい!!

Martin Reichhart氏インタビュー

という事で発表会場の新宿MARZ近くにある、島村楽器新宿PePe店にMartinにお越し頂きました。

Hughes & Kettnerという名はどこから来た!?

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では、今日は我々の疑問をぶつけさせて頂きます。宜しくお願いします。まずは社名の由来と歴史について。「ヒュース・アンド・ケトナー」は間違いなくアンプのトップブランドの一つですが、その歴史や、名前の由来などはオフィシャルになっていませんよね? 何か意図的に神秘的な雰囲気をかもし出しているのでしょうか(笑)?

Martin:(笑)いやいや、そんな事はありませんよ。たまたま世に出ていなかっただけです。まずは歴史について簡単に。Music & SalesはH&Kが始まる前まではPAのスピーカーをキャビネットを作っていたんです。その時点で、近いうちにギターアンプも作ろう、と考えていて思いついたのがこのH&Kです。「ヒュースさん」と「ケトナーさん」という二人の名を合わせたものですが、この二人、実在はしません(!!)
“Hughes”は、「アメリカで著名なギタリスト」というイメージから出てきた名前。“Kettner”は「ドイツ人のアンプ職人」をイメージした名前です。「この二人がアンプを作ったらこうなる」という、ある意味イメージから生まれた二人の名を合わせたのがH&Kなのです。

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例えばJim MarshallはFenderのBassmanを基にしてJTM45を完成させました。H&Kの場合は何か基になったアンプはあるのでしょうか?インスパイアを受けた、というか…

Martin:1984年、H&Kのブランドで発売したのがAS64というアンプです。これは、ギターアンプというよりもシンセサイザーの考え方を基にして作られたアンプだっだのです。名前自体から分かる事なんですが、64個のサウンドを切り替えられるアンプで、当時のアンプは多くても2チャンネルというのが普通でしたから、とっても画期的なアンプでした。こういった点で、シンセサイザーの様に音を作って切り替えられるようなアンプを目指して、MIDIを活用し、作られたのがAS64です。

1985-AS6
Music & Sales社はMind PrintやHK AUDIOというプリアンプやI/F、そしてPAのブランドを保持していますが、そういった点もこのアンプ開発に役立ったのでしょうか? さらに今もお互いの技術力が影響しあっているのでしょうか?

Martin:各ブランドはそれぞれ専門の人間がいるため、特に蜜に情報交換を行っているという訳ではないのですが、もちろんお互い秘密主義ではないので必要な情報交換は行っています。そういった点ではH&Kアンプの進化に一躍買っているでしょうね。
各ブランドの発生順としては、まずシュトラマというPAキャビネットを作っていたところに1984年、H&Kの名でギターアンプを発表、その五年後の1989年にHK Audioを発足してPAブランドも確立しました。Mind Printはそのかなり後の事になるので、最初の段階ではH&K自体が先進的な考え方を持っていたのです。

Hughes & Kettnerのサウンドについて

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サウンドに関して。H&Kサウンドの特徴は「煌びやかでピュアなクリーン」と「キメ細やかな歪み」だと思います。H&Kとしてはどういった志向で音を作っていますか?

Martin:FenderとMarshallが礎を築いたのが約50年前。それからギターアンプはどんどん進化を続けていますね。H&Kのクリーン・トーンはFenderのヴィンテージトーンとは対極にあります。それは「ハイファイである」という事です。歪に関しては「クリア」である事が大前提です。ギターの各弦を弾いた時に、それぞれがはっきり輪郭の持った音になるようにアンプ作りを行っています。

では我々はH&Kの意図するサウンドをしっかり受け止められているという事になりますね!(笑)

Martin:そのとおり! もう一つ大事な事があります。いろんなギターを持ち変え、ボリューム操作を行い、などアンプに入力される信号は様々です。その信号に対してふさわしい反応をしてくれる事がH&Kアンプ作りにおいて非常に重要なのです。

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ダイナミクスがしっかり表現できるアンプということですね?

Martin:そうです。パワーアンプのサチュレーションが音色にとってはすごく大事で、ギターのボリュームを抑えた場合、歪の量がへりますがパワーアンプがしっかりサチュレーションしてままである事が大事です。これがH&Kサウンドの肝でもあります。

青いLEDはたまたま!?

次は少し変わった質問ですが(笑)、今ではH&Kのイメージになっている青のLED。これはなぜ青だったのですか?

Martin:LEDを載せたのは15年前の事です。LEDをアンプの上から照らそうとなった時に、たまたま青のLEDが搭載可能だったのです(笑) 今となっては非常にクールで、これで良かったと思いますが、最初は「そこにそれがあったから」という理由なのです(笑)

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では今なら赤やその他の色でも作る事は可能ですね! 島村楽器限定モデルなんかどうですか!?

Martin:もちろん可能ですよ! あとは大人の事情だけですね(笑)

世界的な音楽事情とHughes & Kettner

世界を飛び回ってH&KのセールをされているMartinに伺ってみたいのですが、現在の世界的な音楽トレンドはどうなっていますか? 例えばロックやメタルなど、日本でH&Kアンプを好みそうな方はそういった方々ですが、世界ではどうでしょう?

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Martin:そういった激しい音楽はしっかり一定の人気がありますね。UKでもUSでも変わらず人気です。ただ、すごく多様化していて、いろんなアンプが選ばれます。

H&Kのメインターゲットはやはりそういった激しい音楽と考えているのでしょうか? イメージで言えば、VOXならBeatles、MarshallだとJimmy PageやRitchie Blackmore…などそれぞれのアンプメーカーにはサウンドイメージと共に愛されるジャンルがあると思います。

Martin:TriAmpMKⅢでは、逆にアンプからインスパイアされてもらいたいと思っています。これまでH&K側からターゲットというものは明確に決めて来てはいないのですが、比較的若い層、やはりロックやもっと激しい音楽で使われる方が多いですね。もちろん今回のMKⅢは真空管の入れ替えもユーザーが行えるので、いろんなジャンルで愛されるようになると思いますよ!

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