【こだわりの逸品】ベースプレイヤー用ヘッドホン?! PHIL JONES BASS 「H850」とは?
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あのPHIL JONES BASSがベースプレイヤー用のヘッドホンを発売?!
世の中、様々なヘッドホンがありますが、ベースプレイヤー用と謳っているヘッドホンは世界初!
これは、中の人(ベーシスト)は気になりますよ・・・。そんなわけでレビュー!
PHIL JONES BASSとは・・・
PHIL JONES BASSといえば、ベーシストにおなじみのベースアンプで有名なブランドですね。
そもそも創設者のフィル・ジョーンズさんはベーシスト。
1970年初期、音楽大学に通いながら、ベーシストとして仕事をしていたそうです。
そして当時のベースやアンプの音がフィル・ジョーンズさんの思っているサウンドではなかったことに苦々しい経験をされたとのこと。
そこから理想のベーストーンを探し求めるようになったそうです。
その後、フィル・ジョーンズさんはオーディオ界の真のパイオニアである故レジナルド・ソロモン氏から多くのことを学び、
後にオーディオ界で天才と呼ばれるデザイナーとなりました。
ベースプレイヤー用ヘッドホン「H850」とは・・・
そんなオーディオ界で天才と呼ばれたデザイナー フィル・ジョーンズ氏がベースプレーヤーの為のヘッドホンを製作しました。
コンセプトは、
・ベースサウンドが聴きやすい。
・ 通常の音楽を聴くヘッドホンとして品位のあるサウンドクオリティ。
・ プロ・アマ問わず購入しやすい価格。
REC、DTM、音楽ディバイス、スマートフォン、プラクティスなど、現代のベースプレーヤーの音楽環境を考慮し、基本的にはオーディオ用として幅広く使用されることを前提とした設計だそうです。
それでは開封してみましょう!
パッケージは、こんな感じです。いよいよ開封!
中身はシンプルです。
こちらが本体のアップ。
ハウジングは美しい、丁寧な仕上がりです。
けっこう深さはあります。耳がすっぽり入りますね。
ケーブルは着脱式!
サウンドを聞いてみました!
比較するために今回用意したのは、SONYのMDR-CD900ST。
数多くのレコーディングスタジオで愛用されており、原音のイメージをそのままクリアに伝えてくれることで有名ですね。
それでは音源をいくつか聞いてみましょう!
ワーナーミュージック・ジャパン (2013-07-24)
売り上げランキング: 10,353
美しいギターソロや12弦ギターによるアルペジオが印象的な曲ですが、
Aメロからのランディー・マイズナーの愚直なベースのフレーズが個人的には好きな曲です。
MDR-CD900STが、きらびやかで華やか、モニターライクな印象に対し、H850は全体的に落ち着いた印象です。
ただ、H850のベース音はやはり特徴があります。
ベースの輪郭がはっきりし、ライブで聴かないと気付きづらい細かなニュアンスまで再現している印象ですね。
ワーナーミュージック・ジャパン (2010-05-26)
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アニメの「ジョジョの奇妙な冒険」エンディングに使用されたことで、再び脚光を浴びているこの曲です。
ベーシストとしてはクリス・スクワイヤのRickenbackerベースから繰り出されるざらざらしたサウンドと印象的なフレーズがたまりませんよね?
MDR-CD900STは、さすが高音から低音までのバランスが良く、各パートの音が抜けてきますね。
H850で聴くと、はっきりわかるレベルでベースの音が太くなりました。
全体のバランスがマイルドな印象なのですが、やはりベース音が主張してきます。
ベースのメロディが聴き取りやすく、かつ気持ち良いサウンドになってますね。
Motown (2003-01-23)
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What's Going On / Marvin Gaye
R&Bの中でも超名盤として名高い、マーヴィン・ゲイのアルバム「ホワッツ・ゴーイン・オン」
ジェームス・ジェマーソンの非常にグル―ヴィーなフレーズが印象的です。
MDR-CD900STは、音の定位が広く感じることが出来、パワフルなサウンドで気持ち良いですね。
H850では、今までの曲と違い、一瞬ベースがおとなしい印象を受けましたが、後ろで確かに鳴ってくれています。
独特の弾力がある丸みのあるサウンドのベースラインがわかりますね。
さて、ここまでいわゆるベースの定番曲が続きましたので、続いては今、話題の曲を聴いてみましょう!
ポニーキャニオン (2013-07-10)
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紅蓮の弓矢 / Linked Horizon
アニメ「進撃の巨人」のOPとして話題の曲です。ベーシストは、長谷川淳さんです。
様々な楽器の音やコーラスが押し寄せる非常に壮大な曲ですが、どのように聞こえるのか楽しみですね。
一方、H850で聴くと、各パートの主張が押さえられたような印象です。各パートの音のバランスがまとまり、曲として聴きやすくなった印象です。ベースは、輪郭がはっきりし、若干ブーストされたように感じますね。
■感想まとめ
ベースプレイヤー用のヘッドホンですが、ただただ低音を強調したヘッドホンではありません。
低音が強調されたヘッドホンだと、ベースだけでなくドラムの音も主張してきますが、「H850」はベースサウンドがナチュラルに聴き取りやすい上品な仕様ですね。そのため、長く聴いていても疲れません。
とにかくズンズンとした低音で聴きたいという方は、肩透かしをくらうかもしれませんが、ベースのフレーズを耳コピしたい方や、ベースラインをじっくり聴きたいという方にはベストではないでしょうか?
またMDR-CD900STと比較すると、H850のボリュームはおとなしいので、オーディオプレイヤーの出力を普段よりも少し上げた方が馴染む印象です。
他の楽器やボーカルもナチュラルでバランスよく聞こえるので、ベーシスト以外にもおすすめですよ!
H850
販売価格 (税込) ¥11,000 (税抜 ¥10,000)
ご注文は島村楽器各店 または 島村楽器オンラインストアまで!