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【今さら聞けない】ギターで使われる木材事典! Part5 ~「は行」は高級な材が多いですな~

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木材事典⑤

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今回は「は行」です。けっこう量が多いです。
そして比較的マニアックです(笑)

■バーチ ~Birch~

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北米東部・五大湖沿岸に生息する、いわゆる「樺」です。日本には「真樺(マカバ)」がありますが、これは同じカバノキ科シラカンバ属で、非常に近い樹です。木目があまり激しく出ないので、落ち着いた印象となります。

少々硬めではあるものの、耐久性においては注意が必要。曲げに対する強さ、耐衝撃性には優れているため、ドラムの胴ではよく採用されますが、ギターではあまり見かけません。

しかし、Gibsonが2013年に発売したLes Paul Zoot Suiticonというモデルには、バーチ材がたっぷり使用されていました。このギターの構造も、ドラムの胴同様、バーチ材を幾重にもプライする事で出来上がっていました。バーチ材を使用する際には、プライする必要があるのでしょう。

カバノキ
シラカンバ
種類 広葉樹
別名 ペーパーバーチ/ホワイトバーチ
産地 北米東部・五大湖沿岸
気乾比重 0.65~0.69
強度 4

~バーチを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■パーフェロー ~Pau Ferro~

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心材が茶褐色で、ローズウッドのような色と木目をしているために、産地の名をとって「ボリビアン・ローズウッド」とも呼ばれることの多い材。しかしこれはローズウッドではありません。同じマメ科の樹ではあるものの、パーフェローはマチュリアム属、ローズウッドはツルサイカチ属と、全くの別物なのです。

とはいえ、見た目と硬度から、ローズウッドの代用材として、指板に使用されることもしばしば。比較的高級なギターや、カスタムメイドのギターに採用されることが多いです。

サウンド傾向はその硬さからもわかる通り、アタックが非常に強くなります。サスティンにも期待出来ます。

マメ
マチュリアム
種類 広葉樹
別名 ボリビアンローズウッド/モラド/パープルウッド
産地 南米、ボリビア
気乾比重 0.75
強度 6

~パーフェローを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■パープルハート ~Purple Heart~

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伐採されてから空気に触れると、画像のような紫色に変化する樹。伐採前、直後は褐色をしています。

非常に硬い材なので、ネックや指板などで使用され、鋭いアタックと豊かなサスティンが得られます。
また、ルックスも他とは一線を画すので、希少材として扱われることも多くあります。

マメ
ペルトガイン
種類 広葉樹
別名 バイオレットウッド
産地 中米~南米北部
気乾比重 0.88
強度 5

~パープルハートを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■ハカランダ ~Jacaranda~

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ブラジリアン・ローズウッドの別名。本来は「ら行」の回でローズウッドの際に紹介する予定でしたが、あまりにも「ハカランダ」としての名も有名なので、特別に取り上げたいと思います。

ローズウッドとしての特徴はローズウッドの回で詳細を記載しますが、ハカランダはブラジル、特にバイア州周辺に生息するローズウッドを指します。褐色~赤褐色で、木目に沿って黒い縞模様があるために、ルックスが抜群という事で珍重される材です。

サウンド傾向はローズウッドの中でもエボニー寄りと言いますか、硬めです。エボニーほどの重量はないため、その間を求めるギタリストにとってはかなり魅力的な材なのです。ヨーロッパではベルサイユ宮殿のルイ14世の玉座にも使用された影響か、高級家具でも採用される事が多かったため、現在は絶滅危惧種に指定され、ワシントン条約で規制されています。

指板やアコギのサイド&バックで使用され、そのギターはやはり高価になる傾向があります。

マメ
ツルサイカチ
種類 広葉樹
別名 ブラジリアンローズウッド/ジャカランダ
産地 ブラジル
気乾比重 0.87
強度 5

~ハカランダを使用したギター・ベース~

木材画像提供:フジゲン(株)様

■バスウッド ~Basswood~

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軽軟で、比較的安価であるため、低価格のギターなどに使われる事も多い材です。乾燥しやすく、安定性も高いため、楽器にとっては非常に有効です。全体的に乳白色であるために、家具などでも使われ、重宝されます。

と、ここまではまるでこの材が低価格ギターの代名詞かのような記述をしましたが、そのサウンド傾向から、高価なギターにも頻繁に使用されます。軽い材であるため振動伝達率が高いのもその理由の一つでしょう。SuhrやIbanez、MUSICMANなど、そのサウンド傾向を活かして採用しているアーティスト・モデルも多数です。

低価格から高価格まで、非常に汎用性の高い材だと言えます。

シナノキ
シナノキ
種類 広葉樹
別名 リンデン、アメリカンホワイトウッド
産地 北米東部、五大湖沿岸
気乾比重 0.5
強度 3

~バスウッドを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■バックアイ ~Buckeye~

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トチの仲間で、アメリカ・カリフォルニア州やオレゴン州に自生する種を主にバックアイと呼ぶようです。(その実がバック=鹿のアイ=目のような見た目をしていることから付けられた俗称です。)
中でも木に出来たコブ、「根瘤」の部分(バール)を使用する事が多い材です。

基本的にはバックアイ単体でボディ等に使うのではなく、その見た目の美しさからボディトップに貼ったりといった使用方法が一般的です。

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先日入荷したSKERVESENのRaptor 6も効果的にバックアイ・バールを使用していました。

音響特性としては特段特筆すべき点はなく、見た目重視の材です。そのため、バックアイ・バールを使用する際は、ボディバックの材は硬質な物を使用し、ギターとしての音響特性を確保するのが一般的です。

ムクロジ
トチノキ
種類 広葉樹
別名 カリフォルニア・ホースチェストナット
産地 米カリフォルニア州・オレゴン州
気乾比重 0.53
強度 2

~バックアイを使用したギター・ベース~

木材画像提供:(株)ディバイザー様

■パドゥーク ~Padoauk~

Padoauk
やや紫色の赤褐色。ミャンマー、タイ北部、カンボジア、ベトナムなどの東南アジアやアフリカを原産とする材です。強靭で硬質な性質から、サウンド傾向も立ち上がりの早い、硬い音が特徴。

加工時に出る粉塵が、人体に害を及ぼすという事でも知られますが、その音質と美しさから、現在でも珍重されています。

マメ
シタン
種類 広葉樹
別名 花梨/本花梨/ビルマカリン/ビルマローズウッド
産地 東南アジア・アフリカ
気乾比重 0.85
強度 5

~パドゥークを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■ビーチ ~Beach~

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北米に自生するブナ科の木。淡紅褐色から濃紅褐色をしており、一般的にはドラムで使われる事の多い材です。非常に重厚であるが故に、ネックの補強材としても使用されることもありますが、稀です。

ブナ
ブナ
種類 広葉樹
別名 椈/アメリカンビーチ
産地 北米
気乾比重 0.63
強度 4

~ビーチを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■ブビンガ ~Bubinga~

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赤褐色の硬質な木材。名前からも想像できる通り、アフリカ原産の木で、特にカメルーン、ガボンに生息します。
強度はかなりのものがあるため、ネックの補強材として使用され、「5ピースネック」などと呼ばれるネックには使用されている事も多いです。また、ボディ材として使用するメーカーもあります。

マメ
ブビンガ
種類 広葉樹
別名 ケバジンゴ/エシンガン
産地 アフリカ
気乾比重 0.9
強度 5

~ブビンガを使用したギター・ベース~

木材画像提供:フジゲン(株)様

■ブラッドウッド

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熱帯雨林に生息する樹高の高い木。心材は血のような鮮やかな赤色のためこの名が付いています。

やや粗めの木肌ながら非常に重硬な木材。ローズウッドに似た香りを放ち、音質傾向も似ている事から指板などに使われることがあります。(ただし稀。)

クワ
ユーカリ
種類 広葉樹
別名 サティーネ/カーディナルウッド
産地 南米~中南米
気乾比重 1
強度 4

~ブラッドウッドを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」

■ボーコテ

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心材は黄褐色で、濃い縞模様が出る事から、エキゾチック・ウッドの一つとしてとらえられています。

ビリヤードのキューやナイフの柄などでよく使用されるボーコテ。近年ではギターやベースのTOP材として使用される事も増えてきました。油分を多く含む木材であることから、表面が美しく仕上がるのも理由の一つでしょう。

しかしながら軽めの材であるため、音響特性も軽い印象。そのためバック材にアッシュを使用するなどして、強度を上げて弦振動を強める工夫は必須です。

ムラサキ
カキバチシャノキ
種類 広葉樹
別名 パオアマレロ/黄王丹/黄金檀
産地 中央アメリカ
気乾比重 0.86
強度 5

~ボーコテを使用したギター・ベース~

木材画像提供:Strictly 7 Guitars

■ポプラ

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今や全世界で見る事の出来る樹ではあるが故に、原産地は不明。非常に軽く柔らかい木であるために、低価格帯のギター/ベースのボディに使われることも多々。その軽量さから、サウンド傾向も明るく軽い印象。

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そんなポプラ材ですが、バックアイ同様バールが出来やすい種です。比較的入手しやすいバール材のため、エレキギター/ベースのTOP材として活用され、量産のギターであっても1本1本の個性を演出するのには最適です。近年ではポプラバールを活用した楽器をよく見るようになりました。

ヤナギ
ハコヤナギ
種類 広葉樹
別名 セイヨウハコヤナギ
産地 北米、五大湖周辺
気乾比重 0.45
強度 2

~ポプラを使用したギター・ベース~

木材画像提供:府中家具工業協同組合様「木材図鑑」、フジゲン(株)様

まとめ

バックアイしかり、ポプラしかり、ブラッドウッドやボーコテなどなど。エキゾチック・ウッド*1と呼ばれるような材が多かったは行。ギター・ベース材で「定番」と呼べるのはバスウッドくらいでしょうか。
とにもかくにも分かりやすい材がほとんどですね。

1:五十音でのカテゴリー分類が終わったら、エキゾチックウッド特集なんかもやろうかと思います…

■木材画像提供

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