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【エレキベース】Freedom Custom Guitar Research 新製品“RHINO”内覧会レポート

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先日、Freedom Custom Guitar Researchの新製品“RHINO”の内覧会が開催されました。
早速、その新商品を確認しに行ってきましたのでレポートします!

Freedomさんのショーケースにお伺いしました。

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下町情緒にあふれる街並みを横目に、東京都 町屋駅から歩くこと約15分、
Freedomさんのショーケースとギターを製造している工場があります。

ショウケースに入ると、数々のアーティストのサイン入りのCDが!!
今まで、Freedomさんがプロミュージシャンにそれだけ指示を得ていたという証ですね。

それでは早速、新製品に注目してみましょう!
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RHINOとは・・・

新ベース誕生に当たり、FreedomさんがRHINO(ライノ)という名前に込めた想い、そしてベースに対する考えをお伺いしてきました。

-RHINO(ライノ)と名付けたのはどういった理由があったんですか?

RHINOという言葉の意味は動物の“サイ”です。

サイは温厚で優雅に一足ごとに歩を進めて動きますが、いざという時には鋭い角と重厚な装甲をもって、勇敢に正念場に向かって行きます。

私達が想像する理想のベーシスト像は、他のメンバーが安心して音楽を楽しくプレイできるようなボトムの土台を提供でき、常に余裕をもってリズムをリードしつつも、どこか刺激的で色気のあるサウンドとグルーブをアウトプットできるベーシストです。

“安心感はあるが、刺激的なプレイヤー”そんなイメージが、サイとシンクロしましたので、RHINOと名付けました。

コンセプト

-それではRHINO製作にあたり、コンセプトを教えてください。

弊社の楽器は全て一貫性のあるコンセプトに基づいて製作されております。

ルックス、サウンド、プレイアビリティ、耐久性の4本柱。まずはこれらの要素をすべて備えた楽器こそが、音楽をクリエイトするための“本当に良い道具”となりうると私達は確信していますし、

それらを踏まえたうえで何よりも手に持っていることすら忘れてしまうほど、音楽を演奏することに集中させてくれる楽器を作ることを考えております。

RHINOの場合もまったく同じで、そのコンセプトを実現させるために、数多あるプレイスタイルや、あらゆる演奏環境の中で確実に強くリズムを刻むことが出来、其々のベーシストが持っている色(個性)を余すことなく発揮できるフレキシブルさを持つベースギターを目指しました。

それを作るために必要とされるマテリアル(材料)を用い、弊社が持つARIMIZO & ONE POINT ネックジョイント導入したことで、電気信号になる以前の音響(生音)をコントロールすることに成功いたしました。そして、そこから発生する真のパッシブサウンドを余すことなく再現できるP.U.と、環境や奏法の変化に素早く対応できるプリアンプを開発することにより、
どんな状況でも優雅で安心感のあるベースサウンドで聴衆を踊らせつつ、時には刺激的なフレーズで感情を発信することができるベース“RHINO”が完成したのです。

ありがとうございます。

それではスペックに注目してみましょう!

 

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まず、注目すべきはコントロール部分。

ノブは、RHINOのために新たにアルミ削り出しで製作されたということです。
ダイヤモンドカッターでひとつひとつ削って製作するというだけあって、高級感があふれていますね。

コントロールは上から、

  • ・フロント・ヴォリューム
  • ・リア・ヴォリューム
  • ・マスター・トーン
  • ・パッシブ/アクティブ切り替えスイッチ
  • ・トレブル・ブースト/カット
  • ・ベース・ブースト

という構成になっております。

トレブル・EQは、センターに基準となるクリックが入っており、トーンの増減ができるもの、
ベース・EQはブーストのみという仕様になっています。

試奏してみて感じたのは、アクティブスイッチを入れた時のナチュラルなサウンド。
パッシブ時の音が、自然にブーストされ、いい意味でアクティブ臭さを感じさせない音色です。

Freedomさんのこだわりの一つが、パッシブ時に良いサウンドで鳴ること。

RHINOは、ジャズベーススタイルのサウンドながら、存在感があり、モダンな仕上がりになっています。
そのしっかりしたパッシブのサウンドが、アクティブ時にはナチュラルにブーストされ、ミドルが強くなったことで輪郭が増します。

オリジナルのピックアップとプリアンプが、1本のベースとは思えないサウンドの幅を感じさせてくれます。

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そして、さらにサウンドの幅を広げている要因となっているのが、
Freedomさん独自のシステム「ARMIZO(アルミゾ) & ONEPOINT」ジョイント。

ブラス製の円形プレートとボルト一本でネック部とボディ部をジョイントしており、ボルトの締め付け具合でサウンドをコントロールできるというもの。

ジョイントボルトを締める方向に回せば、タイトで抜けの良いサウンドに、
緩める方向に回せば、低音豊かな温かみのあるサウンドに変化します。

このシステムを使うことで電気信号になる以前の木部振動をコントロールできるのですが、これ、本当に驚くほど変わります。

1本ベースからこのサウンドの違いが出ていることが信じられませんね。

オリジナルのピックアップ・コントロールに「ARMIZO & ONEPOINT」ジョイントが加わることで、さらにサウンドの幅が広がります。

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ネックはラッカー塗装、ボディはウレタン塗装になっています。握り心地も自然です。
使い続けることでの経年変化で、より味のある仕上がりになっていきそうですね。

Stainless FRET Top

フレットには、FreedomさんオリジナルのStainless FRETのWARMを採用。

ステンレス製フレットは、一般的なニッケルシルバー製フレットよりも硬度が非常に硬いため、
「耐久性が非常に高い」「音の立ち上がりが非常に良い」「サステインが優れている」といった特性があります。
しかし、硬すぎるが故に「高音ばかりが強調された音質になってしまう」デメリットが・・・

しかし、FreedomさんのStainless FRETは、耐久性はそのままに、ニッケルシルバー製フレットに近い音質のまま、ステンレス製フレットのメリットが再現できます。

今回、RHINOに採用されているのは、Stainless FRETのWARMタイプ。
このフレットだと、ニッケルシルバーに近いサウンドでありながら、錆びにくくメンテナンスフリーであるというメリットがあります。

感想

ARIMIZO&ONE POINTジョイントシステムを操作してみて、改めて驚かされるのは、そのサウンドメイキングの幅。
ジャズベースのサウンドの幅を超えたオールラウンダ―っぷりです。

ブリブリしたロックサウンドから、柔らかいジャズサウンドまでサウンドを仕上げることが可能です。

また、同時に印象に残ったのは、その弾きやすさ。
セッティングが完璧に行われていることはもちろん、弦のテンションも3弦を強めに張ることで、全体のテンションバランスが良く、1弦から4弦まで手が回りやすい。
普段様々な楽器を触っていると、改めてこのことを徹底していることに驚かされました。

セミオーダーも受け付け可能です。

RHINOはスペックを選択し、1から製作するセミオーダーが可能です。

①ボディの選択

a.アルダー2ピース
b.ライトアッシュ2ピース

②指板材の選択

a.インディアンローズ
b.メイプル(ラミネイト)

③ピックガードの選択

べっ甲柄4plyやミントパーロイド4ply他、数種類から選択可能。
(※アクリルブラックべっ甲柄1ply等は、別途アップチャージあり)

④マッチングヘッド仕様

※別途アップチャージあり

⑤カラーの選択

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セミオーダーは、島村楽器各店にて受付可能です。
お気軽にお問い合わせください。

初回生産分の一部、島村楽器にて展示がございます。

島村楽器にてこの内覧会に展示されていた初回生産分12本のうち数本が店頭に並んでおります。
是非、お近くの方はお試しください。

〇RHINO 初回分リスト


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