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【レビュー&レポート】現れたFreedom C.G.R.のニューモンスター!「Dulake Libero」「Dulake Flat」を見てきた!

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先日、アメリカ カリフォルニア州 アナハイムにて開催されたNAMM SHOW 2016。
世界最大級の楽器の祭典ということで、世界中から楽器が集まっているのですが、そんな中日本発のブランドも複数出展されています。

その1つが、こちらの「Freedom Custom Guitar Research」

東京の中でも昭和の良さを残した魅力的な下町:町屋に工房をかまえているFreedom C.G.R.。このように世界の楽器展に出展し世界進出をしている光景は非常に感慨深いものがあります。

Freedom C.G.R.といえば、魅力的なオリジナルギター・ベースを各種生み出していますが、この会場でまた新たな怪物をお披露目しておりました。

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それがこちら、「Dulake Libero」と「Dulake Flat」。
Freedom C.G.R.のオリジナルベース「Dulake」のデザインを受け継ぎ、誕生した新たな血統です。

早く試してみたい・・・と、海外取材班からの画像を眺めていたギタセレ担当・・・。

そんな中、早くもこの「Dulake Libero」と「Dulake Flat」が日本でもお披露目になるというお話しをいただいたので、居ても立っても居られず、町屋のショールームに伺いしてきました。

いざ ショールームへ!

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ショールームへ入ると、Freedom C.G.R.の得意とする様々なカラーリングに彩られ「Dulake Libero」と「Dulake Flat」が並んでおります。

それでは、じっくり見ていきましょう。

Dulake Libero

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デザインは、Freedom C.G.R.のオリジナルベースDulake同様のものながら、トップがアーチトップからフラットトップへ変更。モダンな外観から、よりトラディショナルな外観になっています。

また、オリジナルデザインのピックガードを装着。ピックガードがあることにより、スラップのプル時に指が入り込みすぎることがなく快適。この仕様はロータリー奏法時にも効果を発揮し、安定したリズムキープに一役買います。

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ボディ材は、アルダーもしくはアッシュから選択が可能。より自身が求めるサウンドキャラクターを追究できます。

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Freedom C.G.R.は、オーダー時に豊富なカラーリングから選択できることが、楽しみの1つ。上記の画像は、アッシュ材専用カラーである「忍」シリーズの才蔵カラー。メタリックかつシースルーというアプローチで、アッシュ材の杢目が非常に映えます。

Dulake Flat

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そしてこちらがDulake Flat。フィギュアドメイプルをトップ材に採用しているため、Liberoよりはモダンな印象を受けます。こちらもフラットトップ採用。

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ボディバック材は同じくアルダーもしくはアッシュから選択可能。ボディバックとトップ材の間にはウェンジをラミネート。

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このように、間のウェンジがより高級感を惹きたてています。

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ボディウエスト部にコンター加工することで、上記の画像のようなトップ材・ウェンジ・バック材が織りなす層が見て取れます。外観上、この層がFlatのキャッチーなアイコン的存在でもありますね。

Libero・Flatともに施されているエルボー&ウエストのコンターは、多くのテスト演奏をふまえ、その位置や深さを検討した結果、導き出されたもの。

心地よいフィット感で、演奏時にはストレスがないことに気付かされます。

一般的にベースの5弦モデルは、太い弦を支えるためボディ全体から、もさっとした印象を受ける外観のモデルが多いですが、Dulakeシリーズのデザインからはそういった印象は全く感じません。

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また、Libero・Flat共通のポイントとして架空の恐竜をイメージしたというヘッド形状に装着された5弦ペグは、従来の左3つ、右に2つというレイアウトから、左に2つ、右に3つに変更。

○従来のヘッド画像

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これは、より5弦のテンション感を強くするために施された変更点とのこと。Libero・Flatだけでなく、オリジナルDulakeもこの仕様に今後なるとのことです。

気になるサウンドキャラクターは・・・

既存のモデルDulakeを最もモダンなサウンド、RhinoをトラディショナルなJBサウンドと位置づけするならば、Dulake Flatはモダン寄り、LiberoはJBサウンド寄りといった印象です。

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※上記図はあくまでイメージです。アルダー/アッシュの選択により傾向はさらに細かく分布します。

Freedom C.G.R.のベースは、標準搭載されているARIMIZO One Point Jointにより、そもそも1個体におけるサウンドバリエーションの広さが特徴です。

今回、Dulake Flat/Liberoが投入されたことにより、そのサウンド傾向の基本となるモデルの選択肢がさらに広がりました。現在、多種多様なジャンルが行きかうミュージック・シーンにおいてベーシストが求めるサウンドも様々。そんな中、ラインナップの拡充+ARIMIZO One Point Jointより、求めるサウンドにマッチングする1本が必ず見つかる事でしょう。

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また、先ほど触れましたARIMIZO One Point Joint。

ネックとボディをネジを使い接合させている構造で、そのネジの締め付け強度を調整することで、楽器本体の生鳴りを変え、好みの音像へサウンドを変化させる事ができるFreedom C.G.R.独自の機構です。

この機構に、従来のブラス製に加え、アルミ製も採用されました。ボディ材のサウンドキャラクターに分けて使い分けているそうです。

ショウルームにはこんな商品も

今回、訪れたFreedom C.G.R. SHOWROOM。
今回登場した新Dulake以外にも、Freedom C.G.R.が取り扱っている商品が並んでいます。
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こちらは、KATANA SOUNDブランドのエフェクターやFreedom MODIFY品にて構築されたエフェクトボードです。

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Freedom C.G.R.のオリジナルアクセサリー、ピックアップ、パーツ関連も並んでいます。

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また壁面には、数々のアーティストのCD/DVDが並びます。多くのアーティストからの信頼と実績が現れています。

Freedom C.G.R.工房へ潜入!

ショウルームより歩くこと、数十秒・・・工房の様子も見学させていただきました。

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このスペースで、木工加工作業が行われているそうです。決して広いスペースではありません。Freedom C.G.R.のギター・ベースは、この限られたスペースで職人により細かく行き届いた作業により生まれています。

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天井を見上げると、加工完了したネックや塗装乾燥中のボディが並びます。

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こちらは、今回ご紹介したDulake Flat製作過程のもの。3層の木材からなるボディ構造がよくわかります。

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こちらは、既存のDulake製作過程のもの。既存のモデルはアーチトップですので、このようにボディを貼りあわせてから加工作業に入ります。

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こちらには、大量の木材ストックが。取材をさせていただいた前日に届いたものだそうです。全て重量を図り、どのモデルに適した木材か選定されるそうです。

今回ご紹介したDulake Libero/Dulake Flatは島村楽器にて取り扱中

駆け足でお届けしてきた今回のレポート。
Dulake Libero/Dulake Flatをはじめ、ショウルームや工房の様子から、その品質の良さ、こだわりは十分に感じていただけたのではないでしょうか?

今回、ショウルームに展示してあったDulake Libero/Dulake Flatの一部は、すでに島村楽器一部店舗へ入荷・販売開始しております。
ぜひみなさまも試奏し、そのサウンドを体験してみてください。

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