【弾いてみた】新製品CoolZ ZST-1M/GKを使って弾いてみた~Kelly Simonz氏 編~
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先日の新製品CoolZ ZST-1R/GKを使って弾いてみた~土屋浩一氏 編~ いかがでしたでしょうか?
今回は、【弾いてみた】企画 第2弾をお届けします。
この企画のおさらい
先日発売されたこのギター、みなさんご存知ですか?
前回、使用したギター CoolZ ZST-1R/GK 3TSと同じく、GK専用ディバイデッド・ピックアップを塔載したストラトタイプのギターです。
前回のギターと違うところはメイプル指板仕様であることと、カラーがGB(グレイ・ブラック)であることですね。
このギターと、様々な楽器の音色を収録したギターシンセサイザー Roland GR-55を繋げば、キーボードタイプのシンセサイザーのようにギターの演奏で様々な音色を鳴らしたり、組み合わせたりすることが可能なんです。
ギター以外のいろんな音が出るのなら、ギター1本でバンド演奏ができるのでは・・・?
という思いつきから始まったのが、この企画。
前回と同様、上記のギターと、ギターシンセサイザーRoland GR-55 BKとGK端子に接続する専用ケーブルを用意。
GR-55の中に入っている音色を使用し、バンドのパートを1パートずつ演奏し、撮影・録音していきます。
そして、今回登場いただくギタリストはこの方!
ギタリスト Kelly Simonzさん
島村楽器の各店舗にて、数多くの「超絶ギタリスト養成ギプス セミナー」を行ってきたケリー・サイモンさん。
満を持しての登場です。
ケリーさんといえば、やはりそのプレイスタイルの超絶っぷりが凄まじいギタリストですが、今回のこの企画どのように挑んでいただけるのでしょうか?
今回、演奏する曲は・・・
この企画にあたり、ケリーさんが選んだ曲は、
スティーリー・ダンの名曲「Peg」
前回の土屋さんは、オリジナル曲を演奏していただきましたが、ケリーさんはスティーリー・ダンの「Peg」で挑戦です。
今回、ケリーさんに演奏していただいた曲のパートは、全部で5パート。
■エレクトリック.ピアノ.Part
Epf + 335 Unisonの音色を使用し、E.ピアノパートを演奏。
この音色は、セミアコ風のギターの音色も混じっているという音色ですね。
■エレキギター.Part
ST + Tweedの音色を使用し、エレキギターのバッキングフレーズを演奏。
こちらの音色は、ストラトをFenderのアンプで演奏した時の音色です。
■エレキベース.Part
Gt→ROCK BASSの音色を使用し、エレキベースパートを演奏。
動画を見ていただけるとわかりますが、このベースサウンドPegにはピッタリですよ♪
■サックス.Part
Nice Tenorの音色を使用し、サックスパートを演奏。
サックスパートは、ソロパートでも使用していますよ。
■エレキギターSolo.Part
当初、予定していなかったのですが、曲の最後にはケリーさんらしいギターソロを入れようという話になり・・・
見学に来ていたBOSSの中の人にご協力いただき、ソロ用に気持ちの良い歪みのサウンド・メイキングを行いました。
GR-55には、ドラム音色も搭載しているのですが、さすがにギターでドラムを演奏するのは難しかったため、ドラムパートのみオケを用意。
※ケリーさんは、ドラムパートもギターで演奏するべく練習でトライしていただいたそうですが、さすがに断念(笑)。
とはいえ、やはり挑戦してみようという姿勢が今のケリーさんの超絶プレイに繋がっているように思います。
それではドラムのオケにあわせて、各パートごとに演奏スタート!
撮影はカメラで行い、音はGR-55 → オーディオインターフェイス(Roland STUDIO-CAPTURE) → DAW(SONAR)で録音していきます。
後は、私のお仕事。
録音した音をMIXし、撮影した動画をコツコツ編集して・・・そして出来上がった動画がこちら。
題して、「Steely DanのPegをKelly Simonz氏がギターシンセを使ってギター1本で弾いてみた」です。ご覧ください!
いかがでしたでしょうか?
ギターで弾いているとは思えないサウンドの融合、多彩な楽器のサウンドが曲を楽しく華やかにしてくれていますよね。
一見、簡単そうにケリーさん演奏されているのですが、これ実は非常に難易度高いですよ!
続いては、GR55の音色を使用したギターソロ!
ケリーさんには、もうしばしお付き合いいただき・・・
CoolZ ZST-1R/GKとRoland GR-55 BKの組み合わせで、次はギターソロを弾いていただきました。
ギタリストにとって、ギターソロといえば最大の見せ場!
歪み系のサウンドを使用するギタリストが多いと思いますが、この組み合わせなら変わった音色でギターソロも演奏できます。
今回使用した音色はこちら。
■Hnky Tonk Piano
ホンキートンクピアノとは、チューニングがちょっと狂ったピアノのサウンドのことらしいです。
独特な音色・雰囲気が心地よいんです。
チョーキングすると、ピアノのトリルのような音の変化が出るおもしろい音色です。
■LP + STACK
こちらは、いわゆるレスポールにスタックアンプを繋いだような歪みサウンド。
こういった正統派な歪みサウンドも作ることができます。
■Dist Sync Lead
こちらは、歪みのリードにシンセ音が加わったギターシンセらしいサウンド。
印象的なソロを弾くのにピッタリです。
これらの音色を使用し、ケリーさんにソロを弾いていただきました。
それではご覧ください!
ギターソロも、新たなアプローチの可能性がまだまだありそうですね。
ケリー・サイモンさんによる音色紹介
この企画を立ち上げた当初より、ケリーさんにはギター(CoolZ ZST-1M/GK)とギターシンセ(Roland GR-55 BK)をお渡ししばらく使っていただきました。
今回、上記の動画で使用した音色以外に、ケリーさんが個人的にお気に入りの音色をいくつか紹介していただきました。
その模様を動画にしましたので、ご覧ください。
以前からギターシンセを使用していたというケリーさん。
選ばれた音色は、クラシカルなサウンドが多く、様々な音色の具体的な使用ポイントを丁寧に説明していただきました。
ギターシンセ、まだまだ使い方の幅を感じますね。
ケリーさんに聞いたギターシンセを演奏する上でのポイント
今回、演奏していただいたケリーさん。この企画以前からギターシンセを使っていたそうです。
ギターシンセを使う上で、こだわっているポイントがあるそうです。
こちらがギターシンセの音源演奏時にケリーさんが使用していたピック。
ケリーさんが普段使用しているピックより、厚いタイプのものを使用しています。
歯切れよく演奏する普段の演奏とは違い、ギターシンセの音色で演奏する場合は、厚めのピックで撫でるようなイメージで演奏されているんだとか。
また今回、使用していただいたCoolZ ZST-1M/GK GBについては、
CoolZのギターはサークルフレッティングシステムを搭載しているので、ピッチが非常に正確。様々な楽器の音色を出すギターシンセには、ピッタリだと思います、とコメントいただきました。
まとめ
ケリーさん編、いかがでしたでしょうか?
普段の超絶スタイルとはまた一味違う演奏を楽しんでいただけたと思います。
様々な音色にあわせて演奏スタイルを変幻自在に変える姿は、さすがですね。これもまた超絶の1つの形ではないでしょうか。
ぜひ、みなさまも挑戦してみてくださいね!
今回、使用した機材はこちら
〇CoolZ ZST-1M/GK GB
販売価格 (税込) ¥83,820 (税抜 ¥76,200)
JAN:4514812085972
〇Roland GR-55 BK
販売価格 (税込) ¥73,150 (税抜 ¥66,500)
JAN:4957054503277
〇専用ケーブル Roland GKC-5
販売価格 (税込) ¥3,300 (税抜 ¥3,000)
JAN:4957054057237
島村楽器全店 または島村楽器オンラインストアでお求めいただけます。
ギタリスト Kelly Simonz氏
Kelly SIMONZ(ケリー・サイモン)
1970年7月1日大阪生まれ。14歳でギターを始めて、わずか3年でラウドネスのオープニング・アクトに抜擢される。高校卒業後にハリウッドの音楽学校 MIに入学。ジャズ・フュージョンのトップ・クラスでギターを学ぶかたわら、ローカル・バンドでの活動やジャム・セッションを重ねる。卒業後には自身のバンドを結成し、さらにアメリカ東部に拠点を移してセッション・ワークやロ ーカル・バンド活動を行なった。
活動拠点を日本に移すと、1998年に自主制作アルバム『Sign Of The Times』をリリース(1年間で約6,000枚をセールスす る)。翌年ソロ名義の『Silent Scream』でメジャー・デビューを果たし、同作はハード・ロック専門誌の売り上げチャートで1位を記録する。
2002年には “Kelly Simonz’s Blind Faith”名義の2ndアルバム『The Rule Of Right」を発表すると同時に、フィンランドの“LION MUSIC”とアルバム契約を交わして世界リリースが決定。その後、グレン・ヒューズとジョー・リン・ターナーによる“ヒューズ・ターナー・プロジェクト”のオープニング・アクトとしてヨーロッパ全土11ヵ国に及ぶツアーを敢行して、海外でも高い評価を得る。
2003年よりESP/MIジャパンの特別講師に就任。現在では、ソロ・ワークや若手ギタリストの育成と並行して、メロディック・デス・メタル・バンド “Scarlet Garden”やセッション・ワークなど“ハイパー・マルチ・ミュージシャン”と言える幅広い活動を行なっている。
2009年、8月リットーミュージック社よりギタームック<「超絶ギタリスト養成ギプス」を発売、専門学校の講師業を大幅に減らし自身の音楽活動に専念す事を決意。12月23日(水)には来年の活動再開にむけてのベストアルバム「the BEST of Kelly SIMONZ’s BLIND FAITH」をリリースする。
2010年3月、アコースティックカヴァーアルバム「My Favorite Songs」をリリースし自身のシンガーとして影響を受けたアーティストを取り上げつつ、セルフカヴァーも数曲行い音楽性の幅広さを改めて認識させる。
7月には超絶ギタリスト養成ギプスシリーズ第2弾となる「孤高のクラシック名曲編」をリリース、ギターを始めたころから親しんでいたクラシック音楽を自分流にアレンジした課題曲で改めてギターテクニックのみならずアレンジ構成力を高く評価される。
12月超絶ギタリスト養成ギプスシリーズ第3弾としてDVD付きの「天下無双の教速DVD編」をリリース。今まで謎だった超絶プレイが映像で見せつける事によりさらなる衝撃を与えた作品となった。
2011年1月15日、東京キネマ倶楽部にて復活のワンマンライブを行う。これを気に4月に上京、以降楽器店セミナーやプライヴェートレッスンを充実させながらもライブ活動と並行して行うようになる。