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【歪みペダル】BOSS × JHS PEDALS 夢のコラボが実現した”JB-2”Angry Driverに迫る 【演奏動画付き】

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”ギタリストの永遠のテーマである「理想の歪みペダル」とは?”


前提として、ギタリスト全員を満足させることのできる歪みペダルは無いと思うんです。好みや音楽ジャンル、機能性や音作りの幅広さなど、一台でそれらのポイントを全て抑えているようなペダルがいわば、全員を満足させることのできる「理想の歪みペダル」と言えます。

ただ、これに近いモデルは、少しばかり世に出ているんです。でも、とても手の届く代物ではなかったり、そもそも「マルチエフェクター」のような造形になっていたりもします。

使用する側の素直な気持ちとしては、”そうじゃないんだよな~、もっとこう、コンパクトで、何でもできる感じで、色んな音も出せて、手が届きそうな価格”、これってわがままでも何でもなくて、そう感じてしまうことは当然ですね。

さてさて、さんざん語りましたが、限りなくその理想に近いペダルが登場したんです。今回ご紹介するのは、これらの理想や問いかけに対する一つのアンサー。


国産エフェクターの老舗である”BOSS”米国”JHS PEDALS”の夢のコラボレーションによって誕生した”JB-2” Angry Driver。ギタセレ新製品記事でも相当な反響があった製品です。

BOSSコンパクトサイズに2つのエフェクターを凝縮し、機能性も持たせた意欲作。何やら4つのツマミに夢が詰まっていそうです。まずはこのモデルの設計の基になった2つのモデルを振り返りましょう。

BOSS ”BD-2” とJHS PEDALS ”Angry Charlie”を合体


BOSS ”BD-2”は、リスペクトを込めて言うと、もはや「BOSS の青いヤツ」で話が通ってしまうくらい有名。特性は高音域がシャキッとしていて、その名の通りブルージーな音から、アンプやエフェクターの歪みを増やすブースターとしても使われています。

JHS PEDALSといえば、最近ではプロのアーティストの足元にもよく見かけるようになりました。実はJHSがBOSS BD-2を修理したことがエフェクター製作のきっかけとなっています。今回のコラボは感慨深いものがありますね。

そんなJHSの中でも特に人気のモデルである”Angry Charlie”はマーシャルJCM800のサウンドを再現しているペダルです。ローゲイン~ミドルゲインが得意ですね。

まずこの人気機種2モデルが入っていることに驚愕。

MODEツマミで2つのエフェクターの動作が変化!


一番右のMODEツマミにご注目。それぞれのエフェクターの単体使用やパラレル出力、そして繋ぐ順番までワンタッチで変えられるんです。


動作はこのように変化。特に一番使いそうなのが、J>BとB>Jのモードですね。具体的には、BD-2とAngry Charlieどちらをブースターとして使うか、選択可能なんです。コンパクトエフェクターをそれぞれ、曲によってシールドを抜いて順番を差し替える、なんてことはしなくてOK。

MODEによってペダルを踏んだ時の動作も変化。踏むたびに2つのエフェクターを切り替える使い方もできますよ。


リモート端子にスイッチを接続すれば、表のとおりに各エフェクトのON/OFF切り替えの機能を追加可能です。

MODEツマミによる無限の音作り

B>Jモード
Angry Charlieメインのハイゲイン・マーシャルサウンド


歪みを高めに設定したAngry Charlie(以下A)にゲインを落としたBD-2(以下B)をブースターとして接続。この繋ぎ順が一番ゲインが稼げます。往年のハードロックを感じさせるハイゲインサウンド。

J>Bモード
BD-2メインのクリアなオーバードライブサウンド


Bのオーバードライブサウンドの質感を活かしつつ、Aでゲインをブーストするセッティング。クリアなサウンドはもちろん、Aのゲインを上げていくことで少し潰したような古めの音を作ることもできます。

PARALLELモード
良いトコどりのパラレル接続


上でご紹介したつなぎ方である「直列接続(=シリーズ)」とは違ったセッティング。ひとつのサウンドの中にAとBの質感をそのまま反映させることができます。

具体的には、AをハイゲインでBをローゲインにした時、Aのハイゲインではピッキングニュアンスが出しにくい点をBのローゲインサウンドによって、アタックや音のハリが加わって、ハイゲインながらヌケの良いサウンドを作ることができます。

ディストーションのサスティーンと、オーバードライブのコシ・ハリが音の中で共存します。

3つのツマミは2段のスタックノブ仕様


LEVEL・TONE・DRIVEの3つのツマミは2段仕様。先端部分はJHS、根本付近はBOSSのコントロールに使います。上でご紹介したパラレル出力時に関しては、このツマミの調整によって2つのエフェクターの音量バランスを変えることも可能です。

特徴のまとめ

  1. JHS PEDALSとBOSSの共同開発による、今までになく幅広い音色作りが可能なオーバードライブ・ペダル
  2. JHS PEDALS “Angry Charlie”とBOSS “Blues Driver”をベースにした、2つのサウンド・キャラクターを搭載。
  3. ドライブ、トーン、レベルつまみは2軸仕様で、サウンド・キャラクターごとに独立したコントロールを実現
  4. 2つのサウンド・キャラクターの接続を、直列や並列に切り替えてさまざまな音作りが可能
  5. 本体フットスイッチでJHSとBOSSを交互に切り替えるモードも搭載
  6. リモートペダルとの組み合わせで、歪みの切り替えやオン/オフの選択肢が拡大
  7. LEDインジケーターはマルチカラー仕様。BOSSモード(青)、JHSモード(赤)、同時使用(紫)を表示
  8. 安心の長期5年保証

【演奏動画】上質な歪みと豊かなピッキングニュアンス

ここはあえて、B>Jモードにしてマーシャルサウンドを堪能しました。シンプルに気持ちが良い!

ギタセレ中の人は無類のマーシャル好きなんですが、これはまさしくマーシャルですよ!ローゲインもいけるんですが、ハイゲインが大得意みたいです。豊かなサスティーンと粘るような中音域が心地良いです。倍音も豊かで、まるで真空管アンプの質感。

結構歪ませてるんですが、ピッキングニュアンスも出しやすかったです。これは定番ペダルとなり得る可能性がありますね。

BOSS × JHS PEDALS ”JB-2” Angry Driver


オープンプライス
販売価格: (税込) ¥22,000 (税抜 ¥20,000)
JAN:4957054512330
発売中

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スペック

  • 規定入力レベル:-20dBu
  • 入力インピーダンス:1MΩ
  • 規定出力レベル:-20dBu
  • 出力インピーダンス:1kΩ
  • 推奨負荷インピーダンス:10kΩ以上
  • コントロール:ペダル・スイッチ、MODEつまみ、DRIVEつまみ、TONEつまみ、LEVELつまみ
  • インジケーター:CHECKインジケーター(バッテリー・チェック兼用)
  • 接続端子:INPUT端子、OUTPUT端子、REMOTE端子、ACアダプター端子(DC9V)
  • 電源:アルカリ電池(9V形)または、マンガン電池(9V形)、ACアダプター(別売)
  • 消費電流:50mA
  • 連続使用時の電池の寿命(使用状態によって異なります)
  • アルカリ電池:約9.5時間
  • マンガン電池:約2.5時間
  • 外形寸法:73(幅)×129(奥行)×59(高さ)mm
  • 質量(乾電池含む):440g
  • 付属品:保証書、取扱説明書、チラシ(安全上のご注意、使用上のご注意、サービスの窓口)、アルカリ電池(9V形、本体に接続済み)
  • 別売品:ACアダプター(PSA-100)、フットスイッチ(FS-5L、FS-6、FS-7)
  • ※0dBu=0.775Vrms

感想

”BD-2”と”Angry Charlie”それぞれが能力の高いエフェクターなんですが、この2つが入っていることで、まず魅力がありますよね。しかも、接続順などを変えて柔軟な音作りができるって理想的です。

それに、パラレル接続にいたっては、コンパクトエフェクターを単に2つ持つだけでは実現が難しいセッティングなんです。この機能とサウンドが、もはや定番となった”BOSSサイズ”に収められているなんて、、、すごい。

このペダルは、"BD-2"や”Angry Charlie”を持っている方はもちろん、まだご自分のメイン歪みペダルが見つかっていない方に、特にオススメ。このペダルは、必ずギタリストの好みのサウンドを実現してくれる、まさしく「理想の歪みペダル」と言い切れます。

この記事を見ていただいた方は、歪みペダル探しの旅がこれで終わりになるかもしれませんね。ぜひこのペダルの醍醐味を思う存分体感していただきたいです。

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