【スイッチャー/マルチ】BOSS MS-3 変幻自在のスイッチャー 話題の製品を徹底レビュー
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スイッチャーの機能
エフェクターとのつなぎ方
図のように、各ループのSENDから各エフェクターのINPUT、エフェクターのOUTからループのRETURNに戻るように繋ぎます!
エフェクトのON/OFF
繋いだエフェクターの、ON/OFF設定に入りましょう。EDITを一度押します。
するとこのような画面に。L1,2,3それぞれは、各ループに差しているエフェクターを指します。右側が楽器側、左側がアンプ側で、実際にコンパクトエフェクターを並べているような画面になっています!見やすい!L1はエフェクターの形はONの状態、L2,3の黒い点はOFFの状態。切り替えはON/OFFスイッチを押します!
繋ぐ順番の変更や移動
FX1が暗転していますので、FX1をいじることができる状態。SELECTは暗転している部分を移動、MOVEは暗転しているエフェクターを移動し、繋ぐ順番を変えることができます。
SELECTを回すと、暗転している部分がFX2に移動。次に、ツマミ真ん中を回して、FXとループの繋ぎ順を変えてみましょう。
すると、L1,2,3とFXの位置関係が変化。使うエフェクターやマルチエフェクトとの組み合わせによって、繋ぐ順番を変更しましょう。
このスイッチャー機能とマルチエフェクトを組み合わせて、無限大の音作りが実現できます。
バンク/パッチ切り替え
バンクとは・・・パッチを4つ保存しておく倉庫。
パッチとは・・・ループやマルチの設定を保存しておく場所。
01となっているのがバンクのナンバー。その右の1がパッチのナンバーです。
画面左下にPATCHと出ているので、3つのうち、一番左のノブを回すことでパッチを切り替えできます。パッチが4の状態でさらに回すと、バンクが01→02に変更。
パッチはノブだけでなく、1から4の各フットスイッチで、ワンタッチで選択可能。1バンクで4つのパッチを操作できます。
バンクの切り替えは、1と2 or 3と4のスイッチを同時押し。この操作方法が基本となります。バンクは1から50まであります。50バンク×4パッチで200個のサウンドを操ることができます。
商品詳細
MS-3
オープンプライス
販売価格: (税込) ¥45,650 (税抜 ¥41,500)
JAN:4957054511357
発売中
スペック
- ループ数;3
- AD変換;24ビット+AF方式
- DA変換:24ビット
- サンプリング周波数:44.1 kHz
- ディスプレイ:グラフィックLCD(132×32ドット、バックライト付き)
- INPUT端子:標準タイプ
- LOOPS L1~3 SEND端子:標準タイプ
- LOOPS L1~3 RETURN端子:標準タイプ
- OUTPUT (L/MONO、R)端子:標準タイプ
- CTL OUT CTL1/2端子:TRS標準タイプ
- CTL IN EXP1 CTL1/2端子、CTL IN EXP2 CTL3/4端子:TRS標準タイプ
- USB COMPUTER端子:USBタイプB、MIDI OUT端子
- DC IN端子電源ACアダプター消費電流280mA
- 付属品;ACアダプター、ゴム足×4、取扱説明書、保証書
- 別売品フットスイッチ:FS-5U、FS-5L、FS-6、FS-7
- エクスプレッション・ペダル:EV-30、FV-500L、FV-500H、Roland EV-5
感想
みなさん、記事を見ていただいていかがでしたか?
私は、じっくり触ってみて、改めて使いやすさとポテンシャルの高さを感じました。
用途考察でも書かせていただきましたが、大きいボードの簡略化や好きな歪みとの組み合わせができるメリットは、どんなプレイヤーもほしい要素ではないでしょうか?
すこし脱線しますが、MS-3を使うことで使用するパッチケーブルやコンパクトエフェクターを減らすことが可能。それにより、機材トラブルも減少するはずです。
8ループスイッチャーなどの大型タイプを使っている場合、単純にエフェクターの数×2本=計16本ものパッチケーブルが必要。よく、「あ、ここ断線してる・・・」「次はここかよ・・・」なんて、管理が大変でもありますよね。パッチってなんであんなに断線するんでしょうか・・・。もちろん、大型タイプは見た目も良く、とてもかっこいいのですが。
そして、また驚いたのがマルチエフェクトの量と音質。マルチエフェクターとしての量も十分すぎるほどあり、また、音質もかなり良かったです。さすが、BOSSテクノロジーです。
今までは、マルチを最初に買って、徐々にコンパクトに移行。最終的にコンパクトのみになって、マルチは使わなくなるという方も多かったように思います。
ですが、このMS-3によって、選択肢が広がるはずです。自分好みのコンパクトを持つ可能性があるにせよ、無いにせよOK。マルチエフェクターとしてもスイッチャーとしても使えるので、将来的にも損をしない選択ができると思います。
これらは、エフェクトボードの構築だけでなく、大げさかもしれませんが「音作りライフ」が変わる予感がします。
そして、曲作りやライブパフォーマンスにも大きな支えとなってくれるはずです。