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【ビギナーズ倶楽部】第8回 周辺アイテムの選び方① ~アンプの必要性~

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練習にアンプが必要な理由

エレキギター、エレキベースを練習する際はアンプを通したサウンドで練習する事が大切です。
なぜか? それはそもそもエレキギターやエレキベースはアンプで鳴らした時のサウンドを想定して作られているからです。

ちょっと分かり辛いですね。

では、アンプが無い状態で演奏した場合とアンプを通して演奏した場合の音の違いを比べながらじっくり解説していきましょう。

音の伸び(サスティン)、ビブラート

まずはアンプを通さない状態で単音を弾いた場合。ギターソロを弾く、イントロのフレーズを弾く、といった場合に単音のフレーズはよく出てきます。また、そういった際は弦をしゃくりあげて「チョーキング」(海外ではベンディングと言います)を行ったり、弦を上下に揺らしてビブラートをかけるのも一般的です。
どういった音になるのか、聞いてみてください。

最初の音は「ポーン」といった音が鳴った後、すぐに聞こえなくなってしまいます。音をしっかり伸ばせているのかどうかが分かりません。
また音が小さいのでチョーキングの音程も分かり辛いです。さらにビブラートに至っては弦とフレットが擦れる音の方が大きくて、ちゃんと出来ているのかどうか不明です。

次にこれをアンプを通してやってみましょう。

どうでしょうか? 本当はこんなに音が伸びているんですよ。ピッキングのニュアンスが分かりますよね。
このように、実際に音は伸びているのかいないのか、またチョーキングの音程は正確か、ビブラートはしっかり出来ているのか…。それぞれ確認する必要があるため、アンプは必要になります。

ミュート

単音でソロを弾いてみます。2回、同じようなフレーズを弾いてみます。

これだけ聞くと、どっちも同じように弾いていると思いますよね?
ではアンプを通した音はどうなるでしょうか?

どうでしょう? 最初の方は余分な音が鳴ってしまっていませんか? これは弾いている弦以外の弦をミュート(弦に触って鳴らないようにする)できていないために起こります。実際にミュートをしっかりして弾いてみると、2回目のフレーズになります。

これはアンプで鳴らしていないと分かりません。アンプ無しで練習して「出来た!」と思い、スタジオにバンドで入る。その時にいらない音が鳴ってしまっていてバンドのアンサンブルが壊れたり、異様にうるさかったりします。それでは弾けている、という事にはならないのです。

コード

コードの練習に関しては、アンプが無くても比較的やりやすいでしょう。6弦全部、もしくは5つの弦を鳴らすことが多いので音量も聞こえるレベルには鳴ってくれます。

しかしこれはどうでしょうか?

何を弾いているか分かりません…
アンプを通してみるとなにをやっていたのかが分かります。

これは、「パワーコード」といって、以下の図のように通常のコードの低音部分だけ(1度と5度)を鳴らす、エレキギター独特の奏法。

s-コード

※ピンクの部分を押さえるとコードは「A」(メジャーコード。明るい響き)、3弦のポジションを赤いところに移動するとAm(マイナーコード。暗い響き)になります。しかし、このパワーコードは便利なもので、メジャーであろうがマイナーであろうが、何なら7thが付いたとしてもこの2個を押さえるだけでいいのです。

このパワーコードに加え、今回はブリッジミュートと言う演奏法を行っています。ブリッジの部分に手の平小指の方(黄色い丸で囲んだ部分)を乗せて弾くやり方です。。

s-IMG_2043s-IMG_2044s-IMG_2045
手のひらを乗せる位置、乗せるときの力加減で音が変化します。また、これが出来ないと、エレキギターの醍醐味を堪能できません。
アンプで鳴らさないとこのニュアンスがうまく出せないのです。

実際にわざと失敗した例をお聞かせしますね。
これはブリッジ部分ではなくかなりネックの方でミュートをした例。

音程がイマイチですし、手の平が擦れる音も入ってしまっています。そのせいでリズムもずれます。

ところがこれをアンプ無しで聞いてみると…

さほど変じゃないから不思議。だから生音で練習することは危険なんですね。
ちなみに最後のピックスクラッチという技はピックを6弦、5弦に擦り付けて動かすもの。これは力加減でサウンドが全く変わります。ピックの種類やエッジの角度でも変わります。なのでこの練習は生音では確実にできません。アンプで、歪ませないと出来ないのです。
(この「失敗」の時はあえてダサい感じでスクラッチしてみました)

ハーモニクス

これも単音フレーズを弾く際にけっこう出てくるテクニック。いろんなハーモニクスがありますが、タッピング・ハーモニクスとピッキングハーモニクスを聞いてみましょう。今回は逆にアンプを通した本来のサウンドを先に聞いてください。

タッピング・ハーモニクスはギターの5弦7フレットを押さえているとしたら、そのオクターブ上の5弦19フレットを叩いて1オクターブ上の音を出す奏法。

s-IMG_2035

ピッキング・ハーモニクスは通常のピッキングの際にピックを持った手の親指などを弦に当てて、倍音を出す奏法。

s-IMG_2038
普段のピックの持ち方がこのくらいだったら、

s-IMG_2039
ピッキング・ハーモニクスの時はこれくらい深く持ちます。

ちなみに、ピッキング・ハーモニクスのコツはピックを縦にして垂直に弦に当てるとうまく行きます。
アンプで鳴らすとこんな感じ。

「3回同じポジションで原音とハーモニクスを交互に弾く」 × 2回 + ハーモニクスを使ったフレース というように弾いています。

s-IMG_2041
普段はピックで弦を「はじく」感覚なのですが、この時は弦を「押し込む」感じで引くと良いですよ。
※画像はピッキングの角度を示すために撮ったものです。この持ち方ではハーモニクスは出せませんので…

ではアンプを通さずにそれらを行うとどうなるか?

ハーモニクスを出しているのか、音を止めているのかもう分かりません(涙)

と、この様にアンプで鳴らさなければ出来ているのか出来ていないのか、全く分からない事がたくさんあるのです。これはエレキギターに限った話ではありません。ベースの場合は音域も低いので鳴っている音があっているのかどうかも不明瞭になります。またスラップにおいても必要以上に叩いたり引っ張ったりして楽器や指を痛めますし、そもそもそれでは本来の音が出ません。

今回何個かエレキギターの生音を録音しましたが、私の鼻息が随所で聞こえると思います(笑) これ、別に興奮しすぎたとかじゃないんですよ。単純にそれだけエレキギターの生音は小さいってことです。聞こえるように、録った後に少々ボリューム上げましたから。
生音を録りながら一緒にMacにアンプの録音していたのですが、よく聞くと生音のデータにアンプの音が聞こえます。これはヘッドフォンから流れ出てしまった音です。(密閉型のヘッドフォンなのに…)

それくらい小さい音量なのでエレキギターでソロを弾く場合、生音だけだと聞こえ辛いので強めにピッキングをしてしまいがちです。ソロを弾く際に重要な「ニュアンス」は失われます。「あ~、そこはもっと優しく弾くべきなのに~…」なんて事になっちゃいます。弱く弾きつつもしっかり鳴らすって、けっこう練習しないと難しいんですよ。

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