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【今さら聞けない】エフェクターの基礎知識編 ~エフェクターの種類と効果~

記事中に表示価格・販売価格が掲載されている場合、その価格は記事更新時点のものとなります。

「ギターを長年やってきたんだけど、実は“バッファー”っていまいち分からないんだよね...」

「そもそも“コンプ”、コンプって言うけどさ、実際どういう効果があるのかね?」
な~んて疑問を解決する「今さら聞けない」シリーズ、始まります。

s-Effector

初回は「エフェクターの基礎知識」の中でも基礎中の基礎、エフェクターの種類について進めていきましょう。
もちろん、ギター初心者の方にも役立ててもらえたら嬉しいです!

エフェクターの種類

エフェクターは用途によって大まかに分類できます。
ざっと見てみましょう。

歪み系 オーバードライブ
ディストーション
ファズ
モジュレーション系
(揺らし系)
コーラス
フランジャー
フェイザー
トレモロ/ビブラート
空間系(残響系) ディレイ
リバーブ
ルーパー
ダイナミクス系 コンプレッサー
リミッター
マキシマイザー
エキサイター/エンハンサー
フィルター系 フィルター
ワウ
ゲート
アンプ系 プリアンプ
シミュレーター
バッファーアンプ
ハーモニー系 オクターバー
ピッチシフター/ハーモナイザー
ボリューム系 イコライザー
ブースター
ボリュームペダル
回路系 スイッチャー
ラインセレクター
ジャンクションボックス
DI
パワーサプライ
シンセ系 ギターシンセサイザー
ベースシンセサイザー
マルチエフェクター ラックマルチ
ペダルマルチ

いやー、多いw
このようにエフェクターを種類わけしていると思い出しますね~、ギターを始める時に、なぜか一緒に買った高価なラック・マルチエフェクター。
全くちんぷんかんぷんでしたw
その後6、7年してやっと使いこなせたような...
いや、今考えたら「使いこなせた」なんてレベルではなかったんですが...(汗)
それはさておき、早速それぞれに迫っていきましょう。

詳細については2回目以降で掘り下げていきますので、今回は大まかな分類を。

※この特集は文字が多いです! ぜひとも、じ~~~~~っくりお付き合いくださいませm(_ _)m

①歪み系

歪み系、と一言で言っても種類は様々。
大きく分けると3種類でしょうか。

オーバードライブ

マイルドなサウンドが特徴の歪みエフェクター。
真空管アンプをドライブさせたような音です。
最近ではブースターとしての使用法もメジャーになっています。

s-OD3BOSS
OverDrive OD-3
メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥9,328 (税抜 ¥8,480)
JAN:4957054044220
世界最初のオーバードライブ・ペダル「OD-1」。
ジェフ・ベックが使用したことで瞬く間に世界的な評価を得ました。
その後二回のモデルチェンジを行って現行品としてラインナップされているのがこのOD-3です。

ディストーション

オーバードライブよりも過激に歪ませることのできるエフェクター。
80年代以降、ハードロック人気の高まりと共に急激に盛り上がってきて、近年ではより過激なサウンドを生み出せるものも販売されています。

s-distortion+MXR

M104 Distortion+
メーカー希望小売価格 (税込) ¥17,600 (税抜 ¥16,000)
販売価格 (税込) ¥10,274 (税抜 ¥9,340)
MXRオーバードライブの世界初がOD-1なら、世界初のディストーションはMXRのdistortion+です。
発売当時、ランディ・ローズが使用していたことで有名なモデルです。
少々明るめの、「オーバードライブから歪みを強くしたらこんな感じ」という典型的な音がします。

ファズ

歴史をたどれば一番古い歪みエフェクターでもあるファズは、現在では様々な種類が発売されています。
元々は「アンプをさらにドライブさせるため」に作られたもので、倍音成分が多く「濁った」「つぶれた」という形容詞が似合うサウンド。
モデルによっては音とは呼べなくなるような過激なサウンドを出すものもあります。

s-mk1JMI
MKⅠTONE BENDER
メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥57,420 (税抜 ¥52,200)
JAN:4514812085408

ファズとして最初に世に登場したのがMaestro社製のFuzz Tone。
その後'65年にゲイリー・ハーストが開発したのがJMI “MKⅠTONE BENDER”です。
現在はオリジナル通りゲルマニウム・トランジスタ2G381とOC75を搭載した復刻モデルがラインナップされています。

②モジュレーション系

「モジュレーション」とは「高周波持続電流の振幅・周波数・位相などを信号で変化させること。」とあります。(goo辞書より)
要は、音を「揺らす」事を目的としたエフェクターたちですね。
なので「揺らし系」とも表現されます。

コーラス

モジュレーションの代表的なエフェクターです。
入力された音を二つに分けて、片方を少しだけ遅らせながら音程を揺らし、もう一方の原音とミックスして出力することで、独特な音のアンサンブル効果が得られます。

s-CE5BOSS
Chorus Ensemble CE-5
メーカー希望小売価格:オープンプライス
販売価格 (税込) ¥12,100 (税抜 ¥11,000)
JAN:4957054022815

このCE-5もBOSSははずせないモデルの一つ。
「世界初のコーラス・エフェクターはBOSS」だから。
BOSS、すごいですねー!

もとはRolandアンプの名機、Jazz Chorusに搭載されていたコーラス回路をコンパクト・エフェクターで発売したんだそう。それがCE-1。
でも発売当初は売れなかったみたいで、リー・リトナーが使用して爆発的にヒット、その後コーラスというエフェクターの認知が広まったのでした。

フランジャー

実はコーラスと兄弟的な関係にあるフランジャー。
「音を遅らせる」という点でBBD素子を使用して作られたエフェクターです。
ジェットサウンドと呼ばれるうねりを生み出せます。

s-m117MXR
M117R flanger
メーカー希望小売価格 (税込) ¥30,800 (税抜 ¥28,000)
販売価格 (税込) ¥21,670 (税抜 ¥19,700)
JAN:0710137026513

BBD素子を使って登場した最、フランジャーの元祖と言われるのがMXRのフランジャー。
BOSS CE-1の兄弟分のような存在。
それまで2台のオープンリールを使ってしか出来なかった事がペダル1個で出来るようになった事がかなりの進歩だったのだと思います。
こちらは現行のMXRフランジャー。

フェイザー

フェイザーとフランジャーを混同されている方も多いかと思います。
フランジャーが登場するまではフェイザーがその役割を担っていたとも言われており、効果も少し似ています。
しかしフェイザーはロータリースピーカーの代用品として誕生した、「位相(フェイズ)をずらす」機器なので、基本的にフランジャーとはかかり方が違うのです。

s-phase90MXR
CSP-101S SCRIPT PHASE90
メーカー希望小売価格 (税込) ¥19,800 (税抜 ¥18,000)
販売価格 (税込) ¥14,960 (税抜 ¥13,600)
JAN:0710137033207

最初に発売されたフェイザーといえばUni-Vibe。(ジミヘンの使用でも有名ですね)
その後、78年にデビューしたVAN HALENでエディーが使用していたのがMXRのPhase90です。
ファースト・アルバムの「炎の導火線」(邦題。なぜこのタイトルにしたのか...)、随所でそのサウンドを聞くことが出来ます。

トレモロ

トレモロ。ストラトのブリッジに付いているアームも、トレモロ・アーム。
じゃあ、「音程を上下させるもの?」と思いがちですが、厳密には

トレモロ:同じ音を断続的に発すること

なのです。
ということは、ギターに付いているトレモロ・アームは、本来の意味での「トレモロ」とは違うわけですね。

Medusa ChorustremRED WITCH
Medusa Chorustrem
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥34,430 (税抜 ¥31,300)
JAN:9421901344061

トレモロエフェクターは元々、ロータリー・スピーカーをコンパクト・ペダルで再現するために生まれました。
そのためロータリー・スピーカー・シミュレーターなどもある種、トレモロ・ペダルなのかもしれません。
過去トレモロ・ペダルは多数存在していますが、まだ「これが定番だ!」というものは無いような気がします。
というのも、他のペダルと比べてトレモロ・ペダルの使用頻度は、高くはないからです。
そのため、RED WITCH “Medusa Chorustrem”のように、コーラスと組み合わせて使用したりするペダルがけっこう多いんです。

③空間系

空間系は、呼んで字のごとく「音に空間的な広がりを加える」ためのエフェクターです。
「空間」を例えるなら、お風呂の中やトンネルの中で声が反射するあんな感じや、山でよくやる(今はみんなやらないかな?)、『ヤッホー』 「ヤッホー」 「ヤッホー」...といった音の反復など、広がりを感じること。
ちなみに、さきほどのモジュレーション系も人によっては「空間系」と認識している事も稀にあります。
確かにコーラスなんかは空間が広がるように感じますが、厳密に言えば、仕組みの違いもあるので区別します。

ディレイ

まず空間系の中でも、ギタリストにとって一番使用頻度の高いのがディレイでしょう。
ディレイには「アナログ・ディレイ」、「デジタル・ディレイ」があります。
細かい違いについてはいずれ特集しようと思いますが、どちらも「音を遅らせて出す」というもの。
さきほど記述したような山びこ効果を得るためのエフェクターです。

s-TimeFactorEventide
TIME FACTOR
メーカー希望小売価格 (税込) ¥72,600 (税抜 ¥66,000)
販売価格 (税込) ¥65,450 (税抜 ¥59,500)
JAN:4571220040085

ディレイは時代とともにその時々で流行があります。
一般ギタリストに受け入れられる価格で初めて登場したRoland RE-201、BOSS DD-3、tc electronic NOVA DELAY、LINE6 Delay Modeler DL-4、strymon TIME LINE、Maxon Analog Delay AD999...
挙げればキリが無いほどたくさんの機種が存在します。
もちろんこれらは現役で今も人気の機種だったりもしますが、現在プロの足元によく置かれているのがこのEventideでしょう。
2種類のディレイをかけられ、最長ディレイタイムも3000msとかなりのものですが、それにしても高い(笑)
その高さの理由はまたディレイの回で迫ってみましょう。

リバーブ

ディレイが山びこ効果なら、リバーブはお風呂の反響のような現象。
一口にリバーブと言っても「プレート」、「スプリング」、「ルーム」、「ホール」、今では「スタジアム」などと種類は様々。
どういったリバーブ効果を狙うかによって選ぶ機種を定める事が多いですね。

s-blueskyreverb_01strymon
blueSky Reverb
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥35,200 (税抜 ¥32,000)
JAN:4560347887321

リバーブ・システムということであれば、古くはドイツのEMTが140というリバーブを開発した事が発端でしょう。
それは4畳半ほどの部屋に鉄板をスプリングで吊るしてそこに当たった音を拾うという大掛かりなもの。
この鉄板=プレートがプレート・リバーブの由来です。

そこからデジタル・リバーブが生まれるまでかなりの時間がかかりましたが、今では様々なメーカーから様々な機種が発売されています。
中でもこのstrymon blueSky Reverbにおいてはプレート、スプリング、ルームの3種類を搭載し、非常に美しいリバーブ・サウンドが得られることから定番になりつつあります。

※エコー

ここで、「エコーは?」と思った方も多いのでは?
そう。カラオケ・ボックスに行くと「エコー深めで」なんてリクエストしたりしますよね。
エコーというのはディレイの中の一つというのが一般的な解釈です。

詳しくは姉妹サイトのDigilandで解説していますので、参考にしてみてください。

ルーパー

これは空間系に分類するかどうか迷ったのですが、ディレイと同様の構造ということで、空間系に入れておきます。
デジタル・ディレイは、DSP(Digital Signal Processor)を使用した演算処理で、メモリに記憶したデータを繰り返し再生させます。
ルーパーも同様の処理を行い、フレーズをループさせて曲を構成していくのです。

s-flashback_x4tc electronic
FLASHBACK X4
メーカー希望小売価格 (税込) ¥33,000 (税抜 ¥30,000)
販売価格 (税込) ¥26,070 (税抜 ¥23,700)
JAN:5706622011329

今ではすっかり地位を確立した「ルーパー」というジャンル。
最初にルーパー専用機として発売されたのはBOSS RC-20だったと記憶していますが...

「ディレイといえばtc」と言われるほどtc electronicディレイはD・Twoで世界を席巻しました。
そのtc electronicがディレイ技術を駆使して満を持して発売したのがFLASHBACK Delay&Looper。
そのFLASHBACKをさらにブラッシュアップしたのがこのX4です。

④ダイナミクス系

「ダイナミクス」は音楽界では「強弱法」や「音力法」と訳されます。
音の強弱に関係するエフェクターということですね。
実際にどういったものなのか、見て行きましょう。

コンプレッサー

「初心者にとってこれほど分かりにくいエフェクターは無いんじゃないか」というものですね。
そう、効果が分かりにくいのです。
でも実際には必要不可欠なものとして存在しています。

そもそもコンプレッサーとは「音を圧縮する」もの。
たとえばギターを特定のコードを押さえて「①、②、③、④」とピッキングしてみてください。

それぞれの音量にバラつきはありませんでしたか?
最大音量を10としたとき、それぞれのピッキングの強さが①:4、②:5、③:9、④:3という値だった場合、③の音量9を5まで落とせば、それぞれの強さの差は大きくても2なので、バラつきを感じません。
気持ちいいカッティングが出来ますよね。

更にこの抑えた状態で全体を5上げて①:9、②:10、③:10、④:8となれば小さい音も聞こえるようになる。
コンプでサスティンを伸ばす事が出来るのはこういう理屈です。

s-multicompEBS
MULTICOMP
メーカー希望小売価格 (税込) ¥26,950 (税抜 ¥24,500)
販売価格 (税込) ¥22,990 (税抜 ¥20,900)
JAN:7332100120108

コンプレッサーも各社様々なラインナップですが、とりわけギタリストというよりベーシストに重宝されがちです。
(もちろんギタリストにとっても重要なエフェクターなのですが)
そんなベーシストが「コンプといえばコレでしょ」というモデル。
それがEBSのMULTICOMP!
チューブシミュレーションが肝で、真空管を使ってコンプレッサーをかけたような、温かみのあるサウンドが魅力です。

リミッター

リミッターは、簡単に言ってしまえば「コンプの激しい版」です。
コンプの場合は音を検知してから緩やかに抑えることもできれば、ガッツリ抑え込んでしまうこともできますが、そのガッツリ抑えこんだ極限の状態をリミッターと呼びます。(少々強引な説明ですが、分かりやすさ重視で)
なので、リミット(限界)をつくってしまうエフェクター、「リミッター」なわけです。

s-rm58Roger Mayer
RM 58 LIMITER
メーカー希望小売価格 (税込) ¥107,800 (税抜 ¥98,000)
販売価格 (税込) ¥91,740 (税抜 ¥83,400)
JAN:4519581027895

リミッターといえばBOSS LMB3も有名ですが、ここではコレを紹介します。
Roger Mayerという人は、Jimi Hendrixのエンジニアだった方。
そのRogerが1970年代に初めて開発したリミッターがRM 58 LIMITERなのです。
(当時は2Uラックサイズのデカイものでした)
現在発売されているRM 58 LIMITERは復刻版でペダルタイプになり、とても便利になっています。

マキシマイザー

マキシマイザーもコンプレッサー回路の応用エフェクターです。
リミッターが「音を抑えこむ」エフェクターなら、マキシマイザーは逆に「小さい音を大きくする」エフェクターなのです。
なので、ブースター的な捉え方も出来るかもしれません。

s-Sonic-Stomp_SS-92_LBBE
SONIC STOMP
メーカー希望小売価格 (税込) ¥19,800 (税抜 ¥18,000)
販売価格 (税込) ¥15,840 (税抜 ¥14,400)
JAN:0791018482147

マキシマイザーはもとはレコーディング現場でよく使われるエフェクター。
なのでペダルタイプのマキシマイザーは、ラインナップがかなり少ないのが現状。
そんな中、ギタリストはもちろんですが特にベーシストに人気なのがこのBBE SONIC STOMP。
ラックタイプのSONIC MAXIMIZERがペダル化したものなので、クオリティも信頼度高いです。

エキサイター/エンハンサー

エキサイターというエフェクターは中々耳にする機会が少ないかもしれません。
それ自体はAPHEXが1970年代に初めて世に出した「オーラル・エキサイター」が元祖だといわれていますが、レコーディング現場では今や必要不可欠なエフェクターになっています。

効果は、簡単に言うと「原音に倍音成分を付加して音を煌びやかにする」というもの。
音自体にパンチが加わって、前に出てくるような印象です。

エキサイターは原音に高域成分を乗せるようなイメージですが、エンハンサーはもっと幅広い帯域を乗せるイメージです。
効果は似ているので、一括りで語られることも多いです。

s-xciterAPHEX
Xciter 1403
メーカー希望小売価格 (税込) ¥22,000 (税抜 ¥20,000)
販売価格 (税込) ¥18,810 (税抜 ¥17,100)
JAN:0693714014038

オーラル・エキサイターを最初に世に出したAPHEXがラインナップしているペダルタイプのエキサイターです。
エキサイター自体、ペダルタイプだと数がかなり限られますが、このモデルはオーラル・エキサイター回路と同時に、1990年に開発した「ビッグボトム」回路も搭載。
低音成分を音量を上げずに太くしてくれるというもの。
どちらかといえばエンハンサーの部類に入るのかもしれませんね。

⑤フィルター系

「フィルター」といえば思い出すのがコーヒーやエアコン。
そうです、ようはそういうことです。
余分なものを「濾す・ろ過する」エフェクターこそがフィルター系のエフェクターなのです。

フィルター

これこそフィルター系の中でも真のフィルター!(←そんなに大げさなものではない)
音の帯域の中でどの帯域を通過させるか(どの帯域を削るか)を選択できるエフェクターです。
高音域だけを通過させるのが「ハイパス・フィルター」、低音域だけを通過させるのが「ローパス・フィルター」で、通過させない帯域を削ることをカットオフと言います。
(上下共にカットオフするものを「バンドパス・フィルター」と言います)
レゾナンスというのは通過させた(残した)帯域を強調して特徴的なサウンドにするためのパラメーター・

RED HOT CHILI PEPPERSのFLEAが曲中で効果的に使用したことで、ベーシストの間で人気が沸騰しました。

s-basssynthDigitech
BASS SYNTH WAH “Bass Envelope Filter
メーカー希望小売価格 (税込) ¥17,380 (税抜 ¥15,800)
販売価格 (税込) ¥10,461 (税抜 ¥9,510)
JAN:0691991200618

レッチリ、FLEAの使用していたフィルターと言えばDODのFX25B “Envelope Filter”。
DODは2008年頃に一度生産を終了しましたが、2014年あらためてDigitechの傘下ブランドとして発売される事が決定。
ただ、ラインナップの見直しも図るとの事でFX25Bが再生産されるかはまだ不明です。
そんな中、フィルターエフェクトとしてベーシストに人気を博しているのがこのBASS SYNTH WAH “Bass Envelope Filter”です。
基本的には「ベースシンセ」のエフェクターですが、ピッキングに反応してフィルターがかかる「フィルター・モード」を搭載しており、「ピチャンッ」「ピョンッ」といったサウンドが得られます。

ワウ

フィルター効果を応用したエフェクターの代表格こそ、ワウです。
Wah-Wahというエフェクト効果はそのサウンドから来ており、文字通り音が「ワウ・ワウ」となります。
フィルターをかける帯域をペダルで連続的に変化させることでその効果を生み出します。

s-gcb95Jim Dunlop
GCB95 Cry Baby
メーカー希望小売価格 (税込) ¥19,800 (税抜 ¥18,000)
販売価格 (税込) ¥11,330 (税抜 ¥10,300)
JAN:0710137014176

ワウ・ペダルの歴史は混沌としています。
Thomas Organ社が60年代に発表したワウ・ペダルが世界第一号機とも言われており、その後VOXブランドのThomas Organ製、Jen社製cry baby、が登場。
さらにcry babyの商標をJENが取得し、Jim Dunlo社に譲渡、VOXはcry babyの名を使えなくなり、Jim Dunlopがcry babyの生産を続け、今ではこのGCB95 cry babyが世界的に人気のあるモデルとなっています。

ゲート

ゲートを英語表記にすると“gate”。
すなわち、ゲートとは音の「門」ということです。
「一定の音量以下の音を、門を閉じてカットする」というもの。
ノイズをカットする「ノイズ・ゲート」としてのエフェクターが一般的です。

s-dec2iSP
DECIMATOR Ⅱ
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥23,100 (税抜 ¥21,000)
JAN:4539587285129

ノイズ・ゲートが登場した頃のパラメーターや構造はコンプレッサーと非常に似通っていて、ノイズを消すとサスティンも短くなるというものが多く、プレイヤーも操作に四苦八苦していました。
そんな中1980年代にRocktronが生み出したHush。
ラック型ノイズ・リダクションの草分けで、当時のプロ・ギタリスト御用達に上り詰めた名機です。
そんなHushの開発担当者が新たに打ち出したのが、iSPブランドのDECIMATOR。
Hushで成しえなかった、Hushの弱点を見事に克服したノイズ・リダクションとして、現在のノイズ・リダクション界の先頭を行くモデルです。

⑥アンプ系

プリアンプ

スタジオにあるMarshallの二段積みギターアンプを思い浮かべてください。
二段積み。何が二段なのでしょう。
それは上段の「アンプヘッド」と下段の「キャビネット」。

下段にあるキャビネットはスピーカーユニットが入った箱です。
音を「出す」ためのもの。

アンプヘッドの中には「パワーアンプ」が入っています。
パワーアンプは音の信号を増幅するものです。
ヘッドの中にはもう一つの回路、「プリアンプ」(Pre Amp)が入っています。
「アンプの前」という意味ですね。
プリアンプの役割は音を作ると言うこと。作った音をパワーアンプで増幅させてスピーカーで鳴らすのです。
極端な言い方をすれば、Marshallのアンプヘッドのツマミたちがプリアンプだと言えるかもしれません。

s-tubemanmk2Hughes & Kettner
TUBEMAN 2 (MkⅡ)
メーカー希望小売価格 (税込) ¥64,900 (税抜 ¥59,000)
販売価格 (税込) ¥55,220 (税抜 ¥50,200)
JAN:4039373000702

真空管を搭載したペダルタイプのプリアンプとして、一世を風靡したのがこのTUBEMAN。
Hughes & Kettnerのサウンドを得られる事がすでに魅力的ですが、クリーン・クランチ・リードの3ch仕様で音作りの幅も広いのです。
そしてミキサーアウトまで装備しているのでそのままレコーディング機器につないでRecできる、と世の中のギタリストを虜にしました。
コレ以降、ペダルタイプのプリアンプが急速に広まっていったように思います。

シミュレーター

ペダルタイプのプリアンプと少しだけ似ているのがシミュレーターです。
「アンプ・シミュレーター」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
(アンプ以外のシミュレーターもありますが...)
ようは、擬似的にそのサウンドを作るエフェクター(アンプ)です。
これは製品を先に見たほうがイメージ湧きますね。

preamp-POD HD Pro XLINE6
POD HD PRO X
メーカー希望小売価格オープンプライス
販売価格 (税込) ¥88,880 (税抜 ¥80,800)
JAN:4907034123056

アンプシミュレーターといえばPOD、というくらいPODは有名。
やはりアンプシミュレーターの元祖と言われるだけはあります。
イメージ的には赤いそら豆型が印象に残っていますが、今は黒を基調としてラック型、ペダル型といろいろラインナップしています。
この中にはFender Twin ReverbyやMarshall JCM800VOX AC30などさまざまなアンプのサウンドが入っているので、一台でいろんなアンプサウンドが再現可能。
さらにエフェクターも多数内蔵。
ラインアウト、ヘッドフォンアウトも装備して、スピーカーで鳴らさずとも迫力あるアンプサウンドが体感できます。

LINE6からは他にも「ディレイ・モデラー DL4」のようなディレイのシミュレーターもラインナップされています。
シミュレーターが一台あればほとんどの曲に対応できるので、便利ですよね。

バッファー・アンプ

最近では自分でボードシステムを構築するギタリストも多くなり、耳にする機会が多くなった「バッファー」。
バッファーについて知るためにはインピーダンスをについても知らなければいけません。
詳しくは姉妹サイトのDigiland、

【今さら聞けない用語シリーズ】インピーダンスって何でしょう?

で知ることが出来ますので、ここではザックリご説明します。
バッファー(Buffer)というのは「緩衝装置」という意味。
ギターがピックアップで拾った信号は微弱で、抵抗値(インピーダンス)と言うものが高い(ハイ・インピーダンス)ので、ノイズにすこぶる弱い。
※例外もありますが...
そのノイズに弱い信号を、ノイズに強い「ロー・インピーダンス」すなわち抵抗値が低い状態にしてくれるものが、バッファー・アンプです。

s-PureTone_2011Visual Sound
Pure Tone
メーカー希望小売価格 (税込) ¥8,360 (税抜 ¥7,600)
販売価格 (税込) ¥7,238 (税抜 ¥6,580)
JAN:4949748084186

「バッファー単体」ということで探すと、このPure Toneがシンプルな構造で音質変化も少ないバッファーと言えるでしょう。
バッファーは質があまりよろしくないと、音質変化(劣化!?)にもつながってしまうので、クリアで変化を及ぼさないバッファーを選びたいものです。

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