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【レポート】オーストラリアの天才ギタリストJoe Robinson来日! ~Fender Showcase Tokyo~

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オーストラリアの天才ギタリストとの呼び声高いJoe Robinsonが来日に合わせて、彼が使用するギターメーカーであるFenderがPartyを開催するとのことで、お邪魔してきました~。

“聖地”Fender Showcase Tokyoへ

さる6月15日(土)。気温も28℃を越えて、うだるような暑さの中、都内を歩いて…発見!!
『Fender Showcase Tokyo』です! 一般非公開のこの施設にお邪魔してまいりました~。
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 ちなみに『Fender Showcase Tokyo』とは、

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こんな感じで、Fender系列のギターが展示されている、まさに「ショールーム」です。
ここでは、Fenderのカタログ撮影やアーティストの楽器選び等々、様々な事が行われる「聖地」でございます。
ため息が出るほど美しい激レアな一本も飾ってあったりします。

メインイベント

この日は、今話題のオーストラリアに生まれたギタリスト、『Joe Robinson』のプレミアム・ライブがあるとの事で、お呼ばれしてきました。 『Fender Showcase Tokyo』のステージはとてもアットホームな雰囲気で、アーティストとの距離も間近です。逆にこちらが緊張してしまいそうなくらいですね~。

だんだん会場も埋まってきました。当日は、面識のある方々の顔もちらほら。 Fender正規代理店の(株)山野楽器様、Gretsch正規代理店の(株)神田商会様など、そうそうたる顔ぶれ。そして、あのアーティストやこのアーティストも… 更に緊張してきてしまいます(汗)

外も暗くなってきた頃、ステージにはFender・アジア、日本支部のMatthew J. Western(マシュー・ウェスタン)が登場! とても気さくな日本語のうま~い方です。そのマシューの紹介で…

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 Joe Robinson登場!

いよいよJoe Robinsonの登場です! 拍手~!!

彼は1991年生まれのオーストラリア人。ニュー・サウス・ウェールズ州ケンプシー出身です。彼は10歳でギターを始めて(レッスンに通っていたそうです)、わずか1年でその先生を追い抜いてしまったという天才ギタリスト。
その後もトミー・エマニュエルやレス・ポールと競演するなど華々しい活躍を続け、2009年、とうとうWorld Championships of Performing Arts優勝を果たします!
世界中から応募した75,000人をおさえてTOPの栄冠をつかんだJoeが、いま目の前に!!
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ライブは、2012年10月にリリースされた4曲入りミニ・アルバム、“TOE JAM”から続けて2曲、『HELP ME』、『TOE JAM』で幕を開けました~。
Joe Robinson、ギター&ボーカルなのですが、只のギタボじゃない! 只者じゃない!!
「リフを弾きながら歌う」とかのレベルじゃないんです。通常ギターとボーカルが別々にいるバンドでやるような感じです。
それでいてギターとボーカルがうまく絡み合い、一人で演るからこそのグルーヴが生まれてるんです。DSC01683-s

音色の秘密は極太弦?!

ライブは進み、『INSOMNIA』。ハイポジションと開放弦のコンビネーションが心地いい曲でした。
ちなみにJoeの音色は、ストラトキャスターを使用してエッジがありながらも、とてもファットで聴いていて気持ちいいサウンド。後で聞いたら、彼は「011~049」の極太ゲージ弦を使用しているとの事。 う~ん…納得。
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Gretsch登場!

そして2012年5月にリリースされたフル・アルバム“LET ME INTRODUCE YOU”から『Lethal Injection』。速いテンポのギターインストですね。
ここからGretschに持ち替え、先ほどまでとは打って変わってメロウな音色になっています。
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さらにライブは、『Piece of the Puzzle』(TOE JAM)、『Barely Hangin On』(LET ME INTRODUCE YOU)、『Wait for the train』と進んでいきます。その間もJoeは曲に合わせてFenderとGretschを持ち替えていきます。

ここで当日のサポートメンバーを紹介しておきましょう。

Drums:Kayce Grossman(ケイス・グロスマン)
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タイトにリズムをキープしながら、Joeのプレイにあわせて気持ちいいサウンドを生み出していました!
画像は強面ですが、ライブ後に来場者と気楽に会話をするなど、フレンドリーな方でしたよ~。

Bass:Mitch Cairns(ミッチ・ケアンズ)
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ベーシストとしていろんなアーティストと活動をしているマルチ・プレイヤーです。当日もJoeのプレイを様々なスタイルでバックアップしていました。
テクニックも安定感があって、気持ちよくノることができました!(仕事中ながら、楽しんでしまいました、すみません)

最後の曲

いよいよ最後の曲となりました。 最後は“LET ME INTRODUCE YOU”に収められ、更に2012年12月にシングルカットされた『OUT ALIVE』!
YouTubeでも動画がたくさんあがっており、この曲の人気の高さが伺えます。
そして私も、楽しみにしていた一人でした。いや~、カッコよかった! 楽しみました。(仕事中でしたが、許してください)

そんな『OUT ALIVE』も終盤にさしかかり、Joeが茶目っ気を…
Mitchに静かに歩み寄り、ギターを壁に立てかけると…
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Mitch、びっくり。
脇の下からJoeの腕が出てきてベースを弾き始めました!
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最終的には低音弦でMitchがベース・フレーズを、Joeが高音弦でアドリブ・ソロを1本の楽器で披露してくれました!!
そんなサプライズもありながら、ライブは終了。 ノリすぎたためか、来場者みなさんが心地よさそうな疲労感に包まれていました。

機材紹介

では、そろそろ仕事に戻りましょう。 Joeをはじめ、メンバーの機材を取材してきました!
どんな機材を使っていたか、楽器好きの皆さんは気になるところだと思います。じっくり見ていきましょ~!!

Joe Robinson’s ギター

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まずはJoe Robinsonの機材から行ってみましょう。
彼のメインギター2本です。 ※後ろの3本はFender Showcase Tokyoのレイアウト品です。

Fender 『American Deluxe Stratocaster』

こちらは通常のアメデラ・ストラトですね。彼はこのほかにもテレキャスを所有していますが、今回の来日では、シングルコイル・サウンドはこのストラトをメインに使用しているようです。 ただし、このカラーはカタログには載っておらず、本人のオーダーか、海外の限定品などのようですね。

Gretsch 『G6122-II Chet Atkins Country Gentleman』

甘いサウンドを奏でる際はGretschのこちらを使用していました。
ピックアップはネック側、ブリッジ側ともにTV Jones製に交換されています。ネック側:Super’Tron Bridge Gold、ブリッジ側:Power’Tron Bridge Gold(と思われます。本人も「どれだったか記憶が定かじゃな~い」と言っていました。残念!) 彼の音質へのこだわりは本物でしょう。

ちなみにどちらも弦は「011~049」の極太ゲージが張ってあり、彼の「甘く太い」サウンドの源になっています。

Joe Robinson’s アンプ

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Joeの使用アンプは2台で、セレクターを使用して曲ごとに使い分けていました。(Fenderストラト用とGretsch用だと思われます)

Fender 『Blues Deville』

1950年代のDeluxe Bassmanを髣髴とさせるツイード・キャビに2ch仕様、Fenderスプリング・リバーブを搭載したヴィンテージ・スタイルのチューブ・アンプです。

Fender 『EC Twinolux』

これはエリック・クラプトンのシグネイチャー・アンプで、57年のDeluxe アンプにクラプトンのリクエストを随所に詰め込んだモデルです。 パワフルな出力も魅力のアンプですね。

Joe Robinson’s エフェクター①(右側)

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ではいよいよJoeの足元、に迫りたいと思います。Joeはボードを2つ使用していました。使用ボードは「Pedaltrain」。Pedaltrainは、すのこ状のアルミニウム合金製ボードで、パッチケーブルを本体裏面に潜らせたり、本体と絡めることでケーブルが抜ける事が防止できるアイテム。見た目もキレイに結線できます。最近人気が出てきているボードですね。

彼から見て右側の『Pedaltrain Jr.』に乗っていたのは3機種。

Jim Dunlop 『GCB95 Cry Baby』

Jimi Hendrix、 Eric Clapton、 Buddy Guy、 David Gilmourなど、そうそうたるミュージシャンが使用したCry Baby。ワウの代名詞的存在ですね。Joeはノーマルの『GCB95』を使用しているようです。

Peterson 『Strobo Stomp 2』

バーチャル・ストロボ・チューナーとして、信頼の正確性を誇るPetersonのチューナーですね。Neutrikジャックを採用するなど、精度だけでなく音質にもこだわりを見せるStrobo Stomp2。現在では残念ながら生産完了になっていますが、『Stomp Classic』というモデルが新たに登場しています。

ERNiE BALL 『#6166 VOLUME PEDAL』

ボリュームペダルはアーニーボールを愛用。バイオリン奏法をペダルで行うJoeにとってアーニーボールの滑らかさが肝になっているのだと思います。

Joe Robinson’s エフェクター②(左側)

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さらに左側。こちらはサイズから判断すると『Pedaltrain2』かと思われます。 こちらにはT・REX製品が並んでいますね。T・REXはデンマークで1996年創業されたエフェクター・ブランド。クリーンでウォームな特徴が人気のブランドですが、残念ながら現在は日本国内代理店が決まっていない状況です。(2013年6月現在) 今後、改めて日本に入ってくるのが期待されます。

T・REX 『OCTAVIUS』

ハイとローのオクターブ・サウンドをレベル調整可能なオクターバーですね。これ単体にブースト・スイッチも搭載している、便利な機種です。

Ibanez 『TS-808』

Stevie Ray Vaughanが愛用したことで知られる名機、元祖Tubescreamerのリイシュー・モデル『TS-808』ですね。第二世代のシイシュー・モデル「TS9」よりも丸みを帯びたサウンドが特徴です。サウンドJoeのファットで甘いサウンドの要はコレでした! 納得。 Joeは比較的クリーン~クランチのサウンドがメインですので、写真を見ても分かりますが、TS-808の「OVERDRIVEツマミ」もさほど上がっていません。

T・REX 『TREMSTER』

再び登場、T・REX。これはヴィンテージ・チューブアンプ風トレモロ・サウンドを作り出すペダルです。 LED点滅でエフェクトのスピードも視覚的に把握できる優れもの。Joeは薄めにかけてサウンドに厚みを持たせていました。

Eventide 『TimeFactor』

なんとJoeはTimeFactorを2台使用していました。TimeFactorは独立した2系統のディレイをかけられる、「世界最高峰のサウンド」を呼ばれるディレイ・システムですね。 それを2個というこだわりようです。

 T・REX 『ROOM-MATE』

三たび登場、T・REXです。こちらはSPRING、ROOM、HALL、LFOの4つのモードを搭載したリバーブです。真空管搭載で心地よいサウンドを出していました。

Eventide 『PowerFactor』

7つの電源供給可能なEventideのパワーサプライです。12V出力も備えているので便利そうです。残念ながら日本の代理店ではまだ扱いが無いようですね。今後に期待です。

 

Joeのエフェクター結線はワウ→ボリュームペダル(チューナーアウトからチューナー)→オクターバー→オーバードライブ→ディレイ→ディレイ→リバーブと直列で結線されていました。シンプルで分かりやすいセッティングで、彼のサウンドを支えているのですね。

Joe Robinson’s シールド・ケーブル

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Joeは2種類のシールド・ケーブルを使用して システムを組んでいました。 ボード内のパッチは「George L’s」を使用し、コンパクトにまとめられています。

そして注目はこの「DAVID LABOGA」。 日本国内では流通が非常に少ないハイエンド・ケーブルですね。 Joeの師匠でもあるTommy Emmanuelのシグネイチャー・モデルを制作しているポーランドのブランドです。 直径7mmの編みこみケーブルが伝道効率を高め、2重シールドを行うことで耐久性も増加。 さらにG&Hプラグを装備して圧縮ゴムでカバーリングを施されています。

こちらは近々「シールド徹底比較」シリーズで取り上げたいと思います。お楽しみに~。

Mitch Cairns’s ベース

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MitchのベースはUSAで制作された個人製作のジャズベース・タイプです。 ヘッドにはブランド名などの表記はありません。 パーツはFender製のパーツを多用して組み上げられています。

ボディにはクラックが無数に見られ、「これはかなり使い込んだ、ヴィンテージものか?」と思い、本人に聞いてみたところ、「これは比較的新しいもので、クラックはそういう仕様」とのことでした。 詳しい製作者などの情報は時間の都合上分からずじまいでしたが、サウンドはまぎれもない「本物」でした。

Mitch Cairns’s アンプ

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Mitchの使用するアンプは、Fender『SUPER BASSMAN』。 極上フェンダー・トーンを生み出すフルチューブ・アンプです。 真空管のパフォーマンスを最大限に引き出す「Fender Automatic Biasシステム」を搭載したパワフルな一台ですね。

Mitch Cairns’s エフェクター

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Mitchのエフェクター・ボードはなんと「板」! 板にエフェクターをネジ留めするシンプルなものでした。 かれの足元はシンプルながら音質へのこだわりを見せるラインナップでしたね~・

tc electronic 『polytune noir』

4弦同時に(ギターなら6弦同時に)チューニングできる「ポリフォニック・モード」を搭載したpolytune miniの限定版、『polytune noir』(ノワール)です。 Joeのプレイを支える上で正確なチューニングを要求されるので、納得の選択だと感じました。

BOSS 『Dynamic Filter』

ピッキングの強弱でFilterのかかる周波数帯を変化させる、いわゆる「オート・ワウ」的なエフェクターです。BOSSではすでに生産完了となっているモデルですが、Mitchは現行の『Dynamic Wah AW-3』ではなくこちらを愛用していました。

COUNTRYMAN 『Type85 Direct Box』

Mitchの愛用DIはCOUNTRYMANでした。 1970年代にCarl Countrymanが設立したブランドで、定評がありますね。

T・REX 『FUELTANK CHAMELEON』

Joe同様、T・REXを使用しています。 Mitchはパワーサプライですね。 VOLTEGE切り替えスイッチつきの便利そうな一台です。

 

Mitchのシールドは『Fender Custom Shop Performance Series Cables』でした。ねじれ、よじれの少なさがウリのFender純正シールドですね。(パッチ・ケーブルは不明でした。すみません。)

 Kayce Grossman’s ドラム

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筋肉隆々のKayceの叩いていたキットはGretschの『CATALINA CLUB JAZZ』。マホガニー6プライの小口径ドラム・セットで、その材料ゆえの中音域が特徴ですね。 小口径、シンプルなセットながらKayceの時には繊細、時にはダイナミックなプレイで、通常サイズのドラム・セットさながらのサウンド・クオリティーでした!

 

レポート後記

今回は、Fender Showcase Tokyoのご好意でJoe Robinsonというすばらしいアーティストのパーティーにお招き預かりました。 彼はまだ日本では名が広まっていませんが、これからブレイクの予感がひしひし…  ギターテクニックも、歌唱力も、そしてソング・ライターとしても人の心を惹きつけるものを持っている若きミュージシャンです。 活躍を期待しながら、最後に写真撮影を。
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もう一枚アップで
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ライブでは歌もギターも平然とこなし、楽しんでいたjoeですが、写真撮影は苦手なようです。(すこし緊張気味?)  そんなところがさらに魅力的! これからもJoe Robinsonを応援していきたいと思います!!

最後にJoeの代表曲、「Out Alive」をどうぞ。