こんにちは!長野店ドラム担当小林です!
カホンの徹底検証も今回で Part4となりました。今までの検証記事をご覧になってカホンを購入してくださった方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか!?是非そうであってほしいです(笑)さて、近年はカホンを叩く『カホン女子』も急増中!?ということで今回は長野店のカホン女子も交えて2つのブランドを紹介します!
まずは、チャートについて
まず今回の検証結果をわかりやすくチャートで表していきます。
- 音圧 -- 音の存在感、他の楽器と合わせた時に埋もれないための大切な要素です。
- 音程 -- "ドスッ"と腹に来る低音、アンサンブルに溶け込む中域を効かせた程よい音程感、など参考にしてください。
- バズ音 -- 高音を叩いた時の"ジャリ"っとした音のことです。歪みがどこまで効いているかの指標となります。
- 携帯性 -- やはりカホンの魅力は電車を使ってどこでも持っていける点ですよね。
以上4つの項目を中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。
そして比較には「基準」が必要ですよね?
いつもなら一つの機種を指定しますが、カホンはまだまだ新しい楽器。。「世界標準」や「時代を超えて愛され続ける名器」はまだありません。よって今回は比較する全てのカホンが収まる範囲の枠を設け、その中でそれぞれのカホンを特徴を表していきます。
ぜひみなさんの カホン選び の役にたてればと思います。
本日のカホン女子を紹介~
皆さんこんにちは!長野店ピアノインストラクターの丸山です!カホン歴4年です!
カホンは手軽に使えるのとピアノの音にもマッチングするのでレッスンでも大活躍しています。発表会では生徒さんと一緒に→Pia-no-Jack←の曲を演奏したりもしています。最初は手がヒリヒリしてこんなのムリー!って思いましたが、慣れたら大きい音も出せるようになって叩くのが楽しくなってきました。今回は私もカホンのレビューのお手伝いをさせて頂きます!
では検証スタート!
DG (DE GREGORIO デ・グレゴリオ)
2002年よりパーカッショニストの Paolo DeGregorio 氏が設立した、スペインのカホンメーカー。音はもちろん、多彩なデザイン、利便性、そして全体的な品質も良く、国内でも多くのアーティストが愛用しています。
DG YAQUI(ROSEWOOD)
- メーカー希望小売価格¥40,000(税抜)¥44,000(税込)
- 販売価格¥34,000(税抜)¥37,400(税込)
- 打面材:バーチ2.5mm 4PLY
- 側面材:バーチ9mm 7PLY
- 裏面材:バーチ3mm 3PLY
- サイズ:縦29cm×横29cm×高さ49cm
- 重量: 3.6kg
- 付属品:響き線スペア×1、六角レンチ×1
レビュー
DGの定番カホンYAQUI。
なんといっても打面のオシャレな木目と塗装が素敵ですね!カラー名はROSEWOODですが材質はローズウッドではなくバーチです。中音域がやや強調されたウォームなサウンドでバズ音はややタイトに感じました。低音、バズ音ともに反応がイイのでダイナミクスもしっかり表現できますね。初級者~上級者まで安心してオススメできるカホンです。
打面の塗装は ROSEWOOD、IRIS、MAKASSEAR の全3色。
裏面は塗装なしでサウンドホールは一般的な大きさです。
響き線は六角レンチで調整可能です。
響き線は弦タイプのもので内部には鈴も装着されています。伝統的なカホンのスタイルですね。
なんと響き線のスペアが付属です!これは嬉しいですねー。
脚はゴム製で他メーカーのものより小さいですがしっかり安定します。
丸山さんレビュー
実は私、YAQUIを愛用しています!DGは→Pia-no-Jack←のHIROさんが使っているメーカーと知ってYAQUIに決めました!叩く力があまり強くない私でもちゃんと低音が鳴ってくれるのでとっても助かってます。生徒さんから「丸山先生のカホンってイイ音しますね!」ってよく言われます!私の実力なのかYAQUIの実力なのかはわかりませんが(笑)
チャート
DG TOKAYO
- メーカー希望小売価格¥35,000(税抜)¥38,500(税込)
- 販売価格¥29,800(税抜)¥32,780(税込)
- 打面材:3.5mm 3PLYフェノール樹脂接着 バーチ
- 側面材:9mm 7PLY バーチ
- 裏面材:3mm 3PLY バーチ
- サイズ:縦30cm×横30cm×高さ50cm
- 重量: 4.2kg
- 付属品:響き線スペア×1、六角レンチ×1
レビュー
こちらも同じく DG 。元は同性異名、異性同名の意味で、スペインのミュージシャンの間で使われる”仲間と演奏する”意味のスラング『Tocayo』を元に名付けられた「TOKAYO」。
TOKAYOは今年発売された新商品のカホンです!打面の模様が素敵ですねー!上記のYAQUIより打面が厚くなっていて低音が太くパワフルですね。バズ音やスラップした時のサウンドはアタック感が強くキレがあります。高音域と低音域が強調されたドンシャリ系のカホンって感じです。
サウンドホールは裏面にあり一般的な大きさですね。
響き線は調整が可能です。調整ボルトは底面側に付いています。
響き線は弦タイプです。鈴は付いていないのでYAQUIよりタイトなサウンドですね。
こちらも響き線のスペアが付属です。
脚はYAQUIと同じタイプ。
丸山さんレビュー
音に深みがあって思い切り叩いてもドーンと受け止めてくれる感じがしました。ボディが明るい色なのでステージ映えもしそうだしどんな衣装とも合いそう!カホンはいろんなカラーや木目のものがあるのでデザインで選ぶのも楽しみだなーって思います。女子にとっては音と同じがぐらいルックスって大事かもです!
チャート
最後のカホンはコチラ!
音音 (オトオト)
「アンサンブルで音楽を楽しもう!」というコンセプトのもと、2010年にスタートした島村楽器のブランドです。 誰でも簡単に音が出せるカホン、持ち運び楽々なミニカホン、そして普遍的なハンドパーカッションであるボンゴなどをラインナップ。「主役ではないかもしれないけれど、そこにいるともっと楽しい」、そんな楽器をリリースしています。
音音 OT-CJ101
- オープンプライス
- 販売価格¥18,546(税抜)¥20,400(税込)
- 打面材:バーチ、ポプラ、バスウッド合板
- サイズ:縦30cm×横29cm×高さ50cm
- 重量: 3.8kg
- 付属品:ソフトケース、六角レンチ、座面用シート
レビュー
音音のハイコストパフォーマンスなカホン。
前面ナチュラルカラーのシンプルなルックスです。「サウンドは明るくピッチは高め」です。「硬質でしっかり芯のある音質」なのでエントリーモデルのカホンにありがちな音痩せ感がないのがイイ感じです。この価格でケースも付属ですので入門者にもオススメなコスパの高いカホンですね!
サウンドホールは一般的な大きさです。
底面のボルトで響き線を調整することができます。
響き線は弦タイプ。
付属の座面シート。カホンの座面は木製のため座面シートがあるとる疲れにくくでいいですね。
脚は大きめでゴム製。安定感抜群です。
付属のケースは手持ち、肩かけ、背負うの3wayでとっても便利!
丸山さんレビュー
今回の3台の中では一番簡単に音を出せて叩きやすいなって印象でした。色も綺麗だし、打面もサラサラで触り心地もいいですね。価格もお手頃なのでこれからカホンを始める女子にもオススメだと思います!
チャート
おしまいに
今回はカホン女子の丸山さんと3台のカホンを検証させて頂きました!私と丸山さんでサウンドの感じ方が微妙に違ったりして面白かったです。女性と男性、ピアニストとドラマーではサウンドのとらえ方が違うのかもしれませんね!今回の記事がみなさんの カホン選び の役に立てたらと思います。
是非お近くの島村楽器でいろんなカホンをお試しください!
DG Yaqui (IRIS カラー)、音音 OT-CJ101
こちらの記事もどうぞ
【徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! (Schlagwork (シュラグヴェルク)、Pearl)
【徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! (LP、CHAANY)
【徹底検証】カホン いろいろと叩いてみました! (DG , LP , 浜崎商会)
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください!
この記事を書いた人のお店