こんにちは!長野店ドラム担当小林です!
大好評の練習パッド徹底検証は今回でPart.5になりました。実は先日店頭で「MyDRUMSを見て練習パッドを買いに来ました!」というドラマーさんにお会いすることができ、大変うれしかったです。ドラマーの皆さん、ドラムセットがなくても練習パッドさえあれば手の練習はどこでもできちゃうんです!皆さんの練習の相棒選びの手助けとなるように、今回もユニークで実用的な練習パッドを4種類ご紹介いたします!
練習パッドとは
ソフトラバー (左)、メッシュ状 (中央)、ドラムヘッド (右)
「練習パッド」、「練習台」、「トレーニングパッド」、「トレーニングドラム」または「プラクティスパッド」とも言います。周り迷惑をかけずに、静かな音、ドラムと同じ角度で無理なくストローク練習ができます。音量、跳ね返り具合(リバウンド)、携帯性などで様々な種類があり、専用のスタンド、もしくはスネアスタンドに取り付けます。ドラムを演奏するうえで最も重要といっても過言ではない、”スティックの跳ね返り(リバウンド)” の感覚を養うために必要不可欠なツールです。
いざ検証!
まず検証結果をわかりやすく表示したチャートの説明をさせて頂きます。
- 音量
- パッドの硬さ
- リバウンド (跳ね返り)
- 携帯性
4項目を中心を 0 としたチャート内に ★ を付けます。★の数が多いほど該当する項目の数値が大きい(または小さい)という意味です。比較には「基準」が必要です。ただ練習パッドにつきましては「世界標準」がそれぞれラバー、ウレタン、メッシュ、ドラムヘッドなどであるとは限りません。よって今回は比較する全てのパッドが収まる範囲での枠を設けました。それぞれの特徴を捉えていただければと思います。
GRETSCH GREPAD6 (ラバー)
- メーカー希望小売価格¥3,500(税抜)¥3,780 (税込)
- 販売価格¥3,500(税抜)¥3,780 (税込)
- 重量: (パッド単体) 438g
- 付属品:なし
グレッチ伝統のラウンドバッジをデザインに採用したハードラバーの練習パッド。
グレッチ好きにはたまらない逸品!やっぱラウンドバッジはカッコイイ!。少し硬めなラバーを採用しているため、しっかりとしたリバウンドがあります。音量もラバーの中では大きい部類なので音の粒をしっかり聞き取りながら練習することができます。台座は軽量でパッドも6インチと小型なので持ち運ぶのにも便利です。ルックスにもこだわった練習パッドは意外と少ないのでありがたいですね。
裏面にはM8サイズのネジ穴と滑り止め付き。
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こちらは同サイズで色違いのタイプ。12インチタイプも発売されています。
ちなみコチラが本物のラウンドバッジです。カッコイイですねー。
Pearl TRIPAD SD-7(ラバー)
- メーカー希望小売価格¥8,500(税抜)¥9,180 (税込)
- 販売価格¥8,500 (税抜)¥9,180(税込)
- 重量: (パッド単体) 680g
- 付属品:TOSHI NAGAI監修エクササイズシート
TRIPADという名の通り3つの異なる形状で構成されたユニークな練習パッド。
6インチラバーの素材自体は同じようなのですが形状が違うことで3種類のリバウンド&タッチを実現しています。Pearlのロゴが入った半月部分は一般的なラバータイプでしっかりとしたバウンドと音量がありますが、ボツボツになった半月部分はしっかりバウンドはしますが音量が少し抑えられています。盛り上がったフチの部分はスティックのショルダーで叩くためバウンド、音量ともに控えめです。3か所とも微妙に音色が違うのも面白いです。また、フチの部分をリムに見立ててリムショットの練習もできそうです。自分の好きな打面を叩いたり、違う打面と組み合わせたりすることができちゃうマルチな練習パッドに仕上がっています。
裏面にはM8サイズのネジ穴と滑り止め付き。
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別売の専用スタンドは小型なのでパッドと一緒に持ち運ぶこともできそうですね。
Pearl TP-10D/NI (ラバー)
- メーカー希望小売価格¥7,800 (税抜)¥8,424 (税込)
- 販売価格¥7,800 (税抜)¥8,424 (税込)
- 重量: (パッド単体) 1747g
- 付属品:専用ケース
ルーディメンタル・スネアドラマーとして、多様に活躍する石川直氏のシグネチャーモデル。表はソフトラバータイプ、裏はハードラバータイプ。
木製の台座の表と裏に硬さの異なる12インチのラバーを装着した練習パッド。表はソフトラバーとなっていますが極端に柔らかい訳ではなく一般的な硬さのラバーで万能型です。裏のハードラバーはリバウンドが強く音量もかなり大きいです。マーチングスネアやコンサートスネアのような硬くハイピッチな打面といった感じで、ルーディメンツの練習やダイナミクスコントロールの練習に特にオススメです。ただし、硬めのパッドは手首や腕への負荷は大きくなるので練習のしすぎには気をつけましょう!これ使って毎日練習すれば石川直さんのようになれるかも!?
両面タイプなのでネジ穴はありません。スネアスタンドに置いて使うのがオススメです。
重量はけっこうありますが持ち運びに便利な専用ケースが付属です。
Pearl TP-12F (ラバー&ウレタン)
- メーカー希望小売価格¥6,000 (税抜)¥6,480(税込)
- 販売価格¥6,000 (税抜) ¥6,480 (税込)
- 重量: (パッド単体) 1670g
- 付属品 なし
2種類のラバーと1種類のウレタンを採用した、1台で3種類のリバウンドを楽しめる練習パッド。
3種類の材質を使用した、なんともユニークな練習パッド。
材質ごとにSD(スネア)TT1,TT2,(タムタム),FT(フロアタム)と書かれいています。SD部とTT部はラバー、FT部はウレタン製で硬さはSD→TT→FTの順で柔らかくなっていきます。実際のスネアやタムと打感が全く一緒という訳ではありませんが、硬さと配置がが違うことでSDとTTを組み合わせたフィルインの練習などにも使えそうですね。しっかり音の粒を確認したい時や、静かに練習したい時など用途に合わせて打面が選べるのがとても便利です!
SD部は一般的なラバーでリバウンドは強めで音量も大きめです。
TT1,TT2部はSD部よりも柔らかいラバー製でリバウンド、音量ともにSD部より僅かに小さくなっています。
FT部はウレタン製で柔らかく静粛性が高いのですが、意外としっかりしたリバウンドがあります。
裏面には滑り止め付き。テーブルなどに置いても滑らず安定します。
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裏面にネジ穴はないのでスネアスタンドやスネアドラムの上に置いて使うのがオススメです。
おしまいに
練習パッド検証Part.5いかがだったでしょうか?今回はラバー系がメインでしたが形状や形が異なるユニークなものが多かったですね。同じラバーでもリバウンドや音量が異なって面白いものです。練習パッドは自分の好きな硬さや音量のものを選べますが、生ドラムセットではスネアやタム、シンバルなど、それぞれのリバウンドや音量が違ってきます。打面がどんな硬さ、形状になっても難しいフレーズやルーディメンツができるようになるのが理想ではありますが、まずは自分のお気に入りの練習パッドで正確に叩けるようになることが大切です。「万里の道も一歩から」ということですね!私ももっと練習しないと、、、(笑)
6インチ(オレンジ・グレー)、12インチ(オレンジ・グレー)
Pearl TRIPAD / Pearl TP-12F
Pearl TP-12 ソフト/ハードラバーの2面式、ソフトラバーのみのタイプ
こちらもどうぞ: 今までの記事
- 練習パッド徹底検証 Part 1 (YAMAHA, TAMA, EVANS)
- 練習パッド徹底検証 Part 2 (Pearl, Pro Logix, Bonney Drum Japan)
- 練習パッド徹底検証 Part 3 (Pearl, JUG, Remo)
- 練習パッド徹底検証 Part 4 (Vic Firth, R-TOM, Pro Logix)
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください!
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