【2017年春版】 初めてのシンセサイザー選び 徹底比較

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

初めてのシンセサイザー選び

学生の皆さんは新学期もはじまり、バンド活動もはじめている方も多いと思います。さて、バンドでキーボード担当となり、これからバリバリ弾きたい!という方に向けて「バンドキーボード」入門に最適な、お手頃価格のシンセサイザーをご紹介いたします。

最新記事はこちら

【2017年冬版】初めてのバンドシンセ選び KORG+ROLAND+YAMAHA のおすすめファーストシンセ比較

シンセサイザーとキーボードって何が違うの?

「楽器のキーボード」は鍵盤楽器全般を指す言葉。つまり、アコースティック・ピアノ、オルガン、ステージピアノ、電子キーボード、ファミリーキーボード、そして「シンセサイザー」・・・これらすべての総称がキーボードです。ただし日本では生ピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ等)はあまりキーボードとは呼ばれることはないようです。

シンセサイザー(シンセ)ってどんな楽器?

シンセもキーボードの一種ですが、音づくりができるキーボードがシンセと呼ばれています。最近はシンセにも色々な種類があって、様々な楽器の音が出せる機種もあれば、電子的な音しか出せない機種もあります。バンドでバリバリ弾くための最初に購入するキーボードとしては、やはり色々な音が出せる「シンセサイザー」がオススメです。

【これも読みたい】

ワークステーション、オールインワンシンセ

Roland FA08

初めてのシンセサイザー選び FA-06

楽曲データの自動演奏や作成も可能シンセは「(ミュージック)ワークステーション」「オールインワンシンセ」などと呼ばれています。ワークステーションではドラム、ベース、ギターといった複数パートを同時に演奏させることができますので、ワンマンライブや楽曲制作にも威力を発揮します。

RolandのFA08では、16パートの同時演奏が可能となっています。

FA-06

演奏したい音楽、どこで使うか?

目的と用途、そして予算で選択肢が決まることになると思いますが、まず次の項目を確認してみましょう。

1)どんな音楽をやりたいか ⇒ どんな音色が必要か?

例)J-POP、ロック、ダンス系、弾き語り、など

演奏する音楽によって必要な音色が変わってきます。ピアノ、オルガンだけで良いのか、ブラス、ストリングス、電子的な音も使うか?ということですね。

この記事で紹介する各メーカーのエントリー向けシンセには、たいてい数百音色(!)くらい内蔵されているのが普通なので、まずどんなジャンルでもカバーできるでしょう。ただしメーカーによって各楽器の傾向がかわるのでこれは店頭で聴き比べて、自分のやりたい音楽にあっているかどうか判断しましょう。

2)どこで使うか? ⇒ 重量や大きさ、鍵盤の数や、タッチ、必要となるアクセサリーは?

バンドでスタジオ・リハ、ライブハウス、ストリート・バンド、主に自宅で練習、など目的によって必要な仕様を考えます。

例えば鍵盤の数が 49⇒61⇒76⇒88 、タッチが 軽⇒重 となるにつれ本体の重量が大きくなります。

頻繁に持ち運ぶのであれば、できるだけ軽い機種がよいのですが、弾き語りでどうしても88鍵盤ピアノタッチが良いという場合は、重量は16~22kgくらいになってしまいます(下図の様なキャスター付きケースもありますが・・・)

クラシックやジャズといった音楽ジャンルでなければ61鍵盤でも問題ないでしょう。なおシンセにはオクターブを切り替える機能もあるので、いざという時はそれを使えば高い(低い)音程を演奏することもできます。

オススメのファーストシンセ

というわけで、初めてのシンセにピッタリのオールマイティーなシンセをご紹介します。どれも

  • 持ち運びできる
  • 色々な音楽ジャンルをカバー
  • ライブで使うのにはもってこい

というシンセなので、どれもおすすめですよ!

Roland FA-06

ライブで弾かないパートを打ち込んでおきたい方、作曲/編曲をしたい方にオススメのワークステーションです。RolandのSuperNATURALサウンドによるアコースティック・ピアノ音色は特に秀逸。音色ダウンロード・サイト「Axial」から膨大なサウンドを入手可能ですので、音作りが苦手な人にも安心ですね。

FA-06

ホワイトバージョン2017年6月登場!!

FA-06-SC

  • 重量:5.7kg
  • 鍵盤数:61

FA-06


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

FA-06-SC


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

詳細はこちら

ホワイトバージョン登場しました!

Roland JUNO-DS61

「高音質」「軽量」「簡単操作」がウリのシンセサイザー。音楽制作よりもライブバンドででバリバリ使いたいといった方にオススメ。

JUNO-DS61

  • 重量:5.3 kg
  • 鍵盤数:61

JUNO-DS61


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

詳細はこちら

KORG KROME-61PT

KORG KROME-61PT

タッチディスプレイ、高品位なピアノ/エレピ/ドラムが特長のワークステーションです。上記はプラチナカラーバージョン。

  • 重量:7.2 kg
  • 鍵盤数:61

KROME-61

最新モデル KORG KROME-61EX


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

シンセ本体の他に必要なモノ

ダンパー(サステイン)・ペダル 税込み1500円~14000円程度

KORG DS-1H

KORG DS-1H

ピアノ系音色を演奏する際には絶対になくてはならないものです。必ずシンセ本体と一緒に購入しましょう。

ピアノを習ったことがある人ならわかると思いますが、ピアノには通常3本のペダルが付いています。

写真はRoland V-Piano

Roland V-Piano

グランドとアップライトでは真ん中のペダルの役割が異なりますが、ピアノ演奏で一番使うのが一番右の「ダンパー(サステイン)ペダル」です。ダンパーペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと(または鍵盤を押さえている時に踏むと)、鍵盤から指を離しても音が鳴ったままになります。ピアノ特有の演奏表現を行う際には必要不可欠と言えるペダルです。

ダンパーペダルはシンセのリアパネル(背面)の「HOLD」や「SUSTAIN」と書かれているジャックに接続します。

HOLDペダルジャック

注意)メーカーによって極性が逆(伸びっぱなしになるなど)の場合がありますので、基本シンセと同じメーカーのペダルを使うようにしましょう。なお低価格の軽量&コンパクトなペダルも販売されていますが、ライブ等で使う際はある程度ズッシリと安定感のあるペダルをおすすめします。

見た目はにていますが、極性が逆な Korg DS-1H(左)と Roland DP-10(右)
ペダル

シールド 税込み1600円程度~

シンセには通常スピーカーは付いていません。たとえ付いていたとしても、それは大概一人で演奏する際に必要な程度の音量しか出ません。したがって大音量のバンドの中では使い物にはならないでしょう。そこで普通はスタジオやライブハウスにあるPAやキーボード・アンプ等に接続して音をだす必要があります。

イメージ

ストリートでやるなら携帯できるアンプも必要ですね。何れにせよシンセとアンプ(PA)に繋ぐためのケーブル(シールド)が2本必要です。最近のシンセはステレオ出力なので音の広がりをライブでも出したいのであればL(左)とR(右)の2つの出力をつなぎます(写真の黄枠の部分)

出力ジャック

ステレオでなくとも良い場合は「MONO」というジャックから出力します(その際はケーブルは1本でもOK)。なおシールドケーブルの長さですが、シンセをセッティングする場所から接続するアンプ等までの距離が重要となりますね。当然ですが長くなればそれだけ価格も上昇します。


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

練習用ヘッドホン

家で練習する際には必需品。耳コピする人には無くてはならないアイテムですね。目的によって多少チョイスは異なりますが、家で練習、耳コピにするなら、長時間身につけていても疲れないことと、音の分離が良いオープン型をオススメします。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

その他

頻繁に持ち運ぶにはキャリングケース、ライブで使う譜面台、イス、ストリートで自前で機材を揃えたいなら小型アンプなどがあると良いでしょう。

必要なアイテム~目的別

■スタジオでリハーサル、練習

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド×2
  • (キーボード・スタンド)

「スタジオにあるシンセを使えばいいや」といって手ぶらでスタジオに行くという方もいるかもしれません。でもせっかくなら自分のシンセを持っていって練習したいですね。仮に自分の機材がスタジオにあるキーボードとまったく同じものだとしても、音色の並びや各種セッティングが同じとは限りません。自分のシンセサイザーを持っていくことで、本番に近い環境で練習できるということは非常に重要です。音色切り替えのタイミングの練習もやっておいたほうが良いですよ。同じ理由でサスティンペダルも持っていきましょう。シールドは借りても良いのですが、持っていったほうが安心。シンセとスタジオ常設のPAミキサーを2本のシールドで接続します。

■ライブハウス

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド×2
  • キーボード・スタンド

ほぼスタジオと同じですが、キーボードスタンドは普段のセッティング同様に、演奏しやすい高さでセッティングできるマイスタンドを準備しておくと良いでしょう。ライブハウスだとPA(ライブなどで、観客に向けて音出しする装置の総称)は専門の係の方にお願いすることになります。シンセとPAの接続には「D.I.(ダイレクトボックス)」と呼ばれる機器を使いますが、これも係の方が持ってますのでおまかせしましょう。

Boss DI-1

Boss DI-1

 

■ストリートでバンド(ソロ)パフォーマンス

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド
  • キーボード用アンプ Roland CUBE Street など
  • キーボード・スタンド
  • 譜面台(必要なら)
  • イス(座って弾く場合)

路上ライブの場合は基本、全部自分で用意しなくてはなりません。いちばん大事なものが音出しするアンプ&スピーカーですね。

ヴォーカル&キーボードならこんなセットもあります


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

ミキサー接続例

■主に自宅で練習

  • シンセ本体
  • キーボード・スタンド
  • ヘッドホン
  • サステインペダル
  • 譜面台
  • ドラム(ピアノ)イス

ヘッドホンは必須ですね。パソコンを使って耳コピなどを行う場合は、オーディオ・インターフェイスや小型ミキサーがあると良いです。

というわけで上記のオススメシンセは、ぜひ下記のデジランドショップでお試しください。

デジタルフロアをより専門的にしたイン・ショップ

オススメのセット

ローランド JUNO-DS セット


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

ローランド FA-06 セット


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

ローランド FA-08 セット


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

コルグ KROME 61 / 73 / 88


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

コルグ KROME-61 platinum


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

でもやっぱり本格的なピアノタッチが良いという方

どうしてもピアノのタッチにこだわりたい人は、ステージピアノをおすすめします。20kg程度の重量になってしまいますが、アコースティック・ピアノ、エレクトリックピアノ系の音色と確かなタッチは、さすがにステージピアノ!しかも最近の機種にはオルガン、ブラス、ストリングス、シンセ系・・と実戦的な音色も満載。バンドキーボードの中核的な存在ともいえるでしょう。なかでもローランドのRD-2000はオススメです。

RD-2000

パソコンのソフトシンセとの連携もできるので、ライブなどでもサウンドの幅が広がりますね。


この商品をオンラインストアで購入するこの商品を展示している店舗

イベント

シンセをはじめたい方にぴったりなイベントを開催!シンセの選び方だけでなく、シンセの仕組みや音作りの秘訣、音色にあった弾き方を勉強してみませんか?

↑ページトップ