Korg(コルグ)社が伝説の ARP サウンドを、ソフトウェアで精巧に再現したiOS 用モバイル・アナログ・シンセサイザーアプリ「ARP ODYSSEi」をリリースしました。
アナログ・シンセサイザーの名機として絶対的な地位を誇る1972年のARP Odyssey。そしてコルグが完全復刻した2015年のARP ODYSSEY。全世界の音楽シーンを賑わせたARPの遺伝子は脈々と受け継がれ、その歴史は今も更新され続けています。
そしてARP ODYSSEYの次なる舞台は、iOSです。人々の心に残るARPサウンドを、現代に生きるさらに数多くのプレイヤーに、より手に取りやすいデバイスで届けたい。そんな思いから、iPad / iPhone用アプリ「ARP ODYSSEi」は誕生しました。復刻されたARP ODYSSEYをベースに、コルグ独自の電子回路モデリング・テクノロジーCMTを用いて丹念な調整を繰り返すことで、アナログのフィーリングとサウンドを限界まで再現。さらに待望のポリフォニック対応やエフェクターの搭載など、ソフトウェアならではの数多くのチューンアップを施しています。
ARP ODYSSEY の回路を忠実にモデリング
2015 年にコルグが復刻した ARP ODYSSEY。ARP Instruments 社の共同創業者である David Friend 氏をアドバイザーに迎えて設計された本機は、オリジナル ARP Odyssey そのものと言える音の再現性により非常に高い評価を得ています。そしてその復刻モデルを元に、ARP ODYSSEY を iPad / iPhone 上で完全再現したのがこの ARP ODYSSEi です。
回路の再現には、KORG Legacy Collection から長年培われているコルグ独自の電子回路モデリング・テクノロジー CMT(Component Modeling Technology)を採用。これは一般的なモデリングで行われる出音のシミュレートではなく、ハードウェアで使用していたトランジスター、コンデンサー、抵抗といった部品をデジタル化し、それらを使ってハードウェアと同じ回路を再構築するという手法です。これにより、ARP ODYSSEY の回路全体から生まれる複雑なサウンド/パラメーター特性を完全に再現しています。
“まだ誰も聴いたことのない ARP サウンド”を生み出す新機能
ARP ODYSSEi はハードウェアの再現だけでなく、ソフトウェアにしかできない様々な改良を加えています。 コルグの復刻 ARP ODYSSEY で追加された3世代のフィルターと DRIVE 機能はもちろんのこと、待望の和音演奏を可能にするボイス・アサイン・モードや、ステップ・シーケンサーのように細かくプログラムできるアルペジエーター、そしてサウンドを多彩に変化させるエフェクターを新搭載。まだ誰も聴いたことのない、全く新たな ARP サウンドが 40 年以上の時を越えて生み出されます。また画面をなぞるだけで直感的に演奏できる「XY PAD(Touch Scale機能)」も搭載し、キーボード・プレイヤーでなくとも自由自在に演奏可能です。
あこがれの3つのデザインが入手可能
ARP ODYSSEi は、生産時期によって異なる3種類の ARP Odyssey のデザインを瞬時に切り替えることが可能です。黒パネルにオレンジのシルクが入った Rev3 の標準デザインに加え、白パネルの Rev1 と、黒パネルに金のシルクが入った Rev2 のデザインも、それぞれのフィルターの特長を活かした 50 個の新規プリセット・サウンドとともにオプションとして手に入れることができます(※)。
※ アプリ内でそれぞれお求めいただけます。
KORG Gadgetと連携して楽曲制作
ARP ODYSSEiは、国内外の様々な賞に輝く音楽制作DAWアプリ「KORG Gadget」と連携が可能。両方のアプリをインストールしていれば、KORG Gadget 内で「Lexington」ガジェットとしてそのまま楽曲制作に使用できます。ARP ODYSSEY ならではの豊富なパラメーターによる存在感あるリードやベースはもちろんのこと、新搭載のボイス・アサイン・モードやエフェクターを活かした無限のアナログ・サウンドを KORG Gadget にもたらします。また ARP ODYSSEi は Audiobus、Inter-App Audioに対応しており、GarageBand の音源としても利用可能です。
ARPサウンドを、いつでもどこでも
ARP ODYSSEi は単体で楽しむだけではなく、MIDI コントローラーと接続すれば外部音源として演奏することが可能です。ワイヤレスで弾ける Bluetooth MIDI 対応の nanoKEY Studio と microKEY Air や、Lightning アダプタで直接繋がる microKEY、好きな鍵盤で演奏できるインターフェイス plugKEY など、選択肢は様々。自宅スタジオやステージではハードウェアの ARP ODYSSEY を、また外出先やリハではアプリの ARP ODYSSEi とコントローラーを組み合わせて、世界中のどこでも常に ARP サウンドを手に入れることできます。
こちらは本物
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