DTM ストリングス・アレンジ&打ち込み 入門 基本編 打ち込みのコツ

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こんにちはサカウエです。シンセサイザーやソフト音源(ソフトシンセ)にも収録されている「ストリングス音色」は皆さんもよく目にすると思います。しかし実際にシンセを演奏したり、DAWにストリングスを打ち込んだとき「イマイチそれっぽく聞こえないなあ・・」という方も多いのではないでしょうか?

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おそらくその原因の大半は「本物のストリングス・セクションの演奏になっていない」からだと思います。たとえばシンセ内蔵のギター音色を使ってピアノ風のコードバッキングを弾いたとすると「イマイチ」感は否めません。

たとえばコレをギター音色で弾いたら・・・うーん(T_T)

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上記の演奏がNGな理由は

  • ギターでは発音域外の音がある
  • 音の重ね方がギターらしくない
  • フレージングがギターらしくない

などなど・・それで「不自然」に聞こえてしまうのですね。ギターの構造、たとえば最大同時発音数は6音であるとか、チューニング、奏法の特徴、ボイシング(音の重なり方)を考慮していないわけです。ギターならギター、アコーディオンならアコーディオンらしい演奏にするためには、こうした特徴を完全でなくとも知っておくのは必要ですね。

6弦ノーマル・チューニングのギター開放弦(実音)低い方から6-5-4-3-2-1弦。一番低いE音より下の音程は出ないことになりますね。

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ちなみにギターのローコードは下記のようなボイシングになります。

C-G-Am--500x184

逆にこのボイシングでピアノを弾くと・・・・なんかベートーベン弾いてるみたいです・・・

なお、ギターのストローク(ジャカジャカ弾くアレです)の場合、ダウンストローク(上から下)であれば「6-5-4-3-2-1」弦の順に発音することになりますので、各音がバラける事になります。DAWで打ち込むと下記のような感じですね。

gt_voicing

シンセで弾く場合は、音程の低い方からから高い方へ素早いアルペジオ風に時間差攻撃で弾けば良く、アップストローク(下から上)の場合はその逆ですね。ただしギターのフレットを押さえるポジションによって1弦より2弦の音程が高くなるという場合は、この限りではありません・・少々細かい話で恐縮ですが・・

Am2dg

この場合、3弦は2弦より半音高くなっているのです(数字は弦番号)

Am2_arp

譜例のようなアルペジオならともかく「ジャーン」というストロークの場合は、手弾では難しいですが、でも普通に弾いてもおそらくバレないと思います:-)

・・・ということでいつのまにかギター打ち込み講座になっておりましたが、いずれにせよ手弾きでも打ち込みでも「らしい」演奏を行うためには、それぞれの楽器の特性、奏法の基本は知っておいたほうが良いという話でございました。

ストリングスの場合も同様です。それではバンドや自分の曲で「ストリングス・サウンド」を効果的に使うために、最低限のストリングスの特徴を知っておきましょう!(生演奏用のスコアを書くとか、厳密なオケのシミュレーションを目的とする場合は、楽器法や編曲法、管弦楽法といった専門分野の学習が必要となりますが今回はパス)

Starless.Eddie Jobson, John Wetton Reunion. UK Live in Tokyo. 2012 イントロは2音しか使ってませんね

ストリング・スセクションおさらい

VlVaVcCb

シンセに内蔵されている「ストリングス(Strings)」音色は(s)が付いていることからもわかる通り、一般的には複数の「バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス」が集合したストリングス・セクション音色です。したがってたった1音を弾くだけで、十人以上のユニゾンサウンドを得ることができるわけですね。

st01

バイオリン1本だけのソロ音色は「Solo Violin」、複数のバイオリンとチェロのユニゾン音色の場合は「○☓Violins」「○☓Cellos」といったネーミングになっているシンセも多いです。

これはソロヴァイオリン音色。

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ストリングス音色は、複数の弦楽器のユニゾン(同じ音を弾くこと)によるきらびやかなサウンドが特徴で、クラシックのみならずポピュラーの世界でもよく使われます。

なおストリングス・セクションの構成や人数には後述の「室内楽的」な小編成からオーケストラのような大編成までさまざまな種類があります。


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