The NAMM Show 2015で参考出品されたローランドさんの謎(?)のキーボード「JD-XA」を見る機会があったのでフォトレポートをお送りするとともに、その全貌を勝手に想像してみました。発売されると信じたいです!
4/15追記:ついに発表されました⇒https://info.shimamura.co.jp/digital/newitem/2015/04/53579
冒頭の写真は先日開催されたローランド株式会社さんの新製品発表会で参考出品として展示されていた「JD-XA」です。すでに発表されている「JD-Xi」を大型にしたようなルックスですが、どうやら中身はちょっと違うらしいのです。NAMM Show 2015会場ではクロスオーバーシンセと表記されていたのでシンセサイザーであることは間違いないと思われます。
The NAMM Show 2015にて
こちらはJD-Xi(2015年3月発売予定)ミニ鍵(ローランド初?)37鍵です。
こちらはJD-XA。標準49鍵です。Xiにはなかったスライダーが18本装備されていますね。
それでは写真を元に、ローランド開発陣が真心を込めて開発中と思われる「JD-XA」のスペックを推測してみることにいたしましょう。
オシレーター・セクション
「ANALOG PART」と「DIGITAL PART」という表示がありますが、どうやらJD-Xi同様ハイブリッドな仕様と考えて良さそうですが真意の程はわかりません。
アナログは「2 OSC×4パート」あるように見えます。2オシレーターのモノ・シンセが4台分搭載されていると考えてよいのでしょうか?OSC2はAUX入力とミックスしてアナログ(?)フィルターに信号が流れるようですね。
Poly Stackというスイッチが見えますが、これを押すとひょっとして4音ポリシンセになったりするのでしょうか?・・デジタル・パートは「3 OSC ×4パート」で、各オシレーター別にフィルターをかけられる雰囲気がただよっています。Unisonモードもありますね。
アナログ、デジタル共に波形はSQUARE、SAW、SINE、TRI 等が選択できるようです。PWMのほか、クロスモジュレーション、リングモジュレーションなども設定可能なのかもしれません。モジュレーション・ソースはOSC2とAUXを選択できる気がします。アナログ・オシレーター2は、1へ強制シンクをかけられるように見えるので、Prophet5のような過激リードサウンドを出せそうな雰囲気です。
フィルター、ENV セクション
フィルタータイプは、LPF1、LPF2、LPF3、HPF、BPH、-24dB/oct、-12dB/oct切り替え可能の模様。Variationがいったい何なのかは誰も教えてくれませんでした。そもそもアナログ・フィルターなのかどうかもわかりませんが、アナログを希望します。
カットオフ、レゾナンス、キーフォロー、ENVデプス、そしてADSRスライダーはフィルターとアンプ個別に装備されているようですね。オシレーターの番号を選択することで、それぞれ個別にフィルターの設定ができるのでしょうか。「Drive」というノブが気になりますが、これはフィルターセクションでアナログ風味を付け足すことができそうなモノではないかと推測します。
ピッチENVの対象はアナログOSC1+2、アナログOSC1 / デジタルOSC、アナログOSC2を選択可能なようですね。ミキサー・セクションはアナログOSC1&2、そしてノイズ、MIC入力、デジタル・シンセパートをミックスすることができるように見えます。
エフェクト・セクション
「TFX」という見慣れない文字がありますが、MFX(EQ、フェイザーなどのマルチエフェクト?)という表示もあるので、これはトーンやパートごとに別途さまざまなエフェクトを付加することができるのではないかと思いますが詳細は藪の中。
リバーブとディレイも装備しているようです。MICという表示がありますが、フロントパネルの写真には入力端子が見当たらないので、おそらくリアパネルにインプットジャックがあるのでしょう。しっかりVocoder機能も付いているようですね。
シーケンサーセクション
JD-Xi同様、パターンシーケンサー内蔵のようです。StepとReal Timeでパターン打ち込みが可能のようです。タップテンポ機能がついて、パターンレングス設定が可能なようですが、最大何ステップ・レコーディングできるのか等、詳細は不明です。
コントローラーセクション
コントローラー・セクションと呼ぶかどうかは不明ですが、ローランドさんお馴染みのベンダーレバーのほか、珍しく2つのホイールが装備されています。ホイールのパラメーターはアサイナブルのようですね。ヤマハのシンセに慣れている人はありがたいかもしれません。
鍵盤左側の部分は、トランスポーズ、オクターブ・シフトのほか、Key Hold、アルペジオ、モノ・スイッチ等が見えます。Key Holdは鍵盤から指を離しても音が持続する機能だと思われますが、きっとアルペジエーターと併用すると楽しいことができるのでしょうワクワク・・ポルタメント・スイッチとタイムも手元でコントロール可能のようですが、パフォーマンスに必要な機能がここに集約されているようですね。
まとめ
以上写真から勝手に推測したJD-XAの推定スペックですがざっとまとめてみます。
JD-XAの仕様(推定)
- 標準サイズ49鍵
- アナログ・オシレータ「2 OSC × 4パート」Poly Stack可能か?
- デジタル・オシレータ「3 OSC × 4パート」か?
- Unisonモード
- 波形:SQUARE(PWM)、SAW、SINE、TRI、
- クロスモジュレーション、リングモジュレーション、モジュレーション・ソース:OSC2またはAUX
- オシレーターシンク機能
- フィルター:LPF1、LPF2、LPF3、HPF、BPH、-24dB/oct、-12dB/oct、バリエーション、Drive機能
- ADSR × 2
- ピッチENV
- 外部入力(AUX)
- ボコーダー機能
- アルペジエーター機能
- エフェクト:TFX × 2、MFX、リバーブ、ディレイ
- パターンシーケンサー内蔵
- その他いろいろ
肝心のサウンドは残念ながら今回は聴くことができませんでした。またアナログ&デジタルオシレーターとフィルターのブロック・ダイアグラムが公表されていないので「どこまでアナログ処理でどこからデジタル処理」になるのか、はたまたミックスなのか?・・・等々、謎は多いですがこれは情報が入り次第お伝えしたいと思います。
詳細はコチラ⇒https://info.shimamura.co.jp/digital/newitem/2015/04/53579
いずれにしても発売が楽しみなシンセですね。期待して待ちましょう~
JD-XA
発売日
2015年7月18日
販売価格
(税込) ¥275,000 (税抜 ¥250,000)JANコード:4957054506223
絶賛発売中!!
こちらは弟分(?)の JD-Xi 好評発売中