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今一番人気 DDJ-RBって何が凄いのか?
さて、今一番人気のあるDJコントローラー『Pioneer DJ DDJ-RB』のポイントを神戸三宮店ハギオがわかりやすくご紹介いたします!!
人気機種DDJ-SB2と比較
3万円の価格帯のコントローラーで、これまで一番人気のコントローラーと言えば、同じくPIONEER DJの『DDJ-SB2』でした。
三宮の店舗でもよく聞かれる、DDJ-SB2と違う点がDDJ-RBがオススメなポイントになるわけですので、比較しながらポイントを大きく絞ってご紹介しようと思います。
人気のポイントは3つ!
ポイント1.
付属ソフトがクラブに置いている機材で使える『rekordbox dj』
2013年12月に発売された「DDJ-SB」は爆発的ヒット商品となりました。その人気の理由は、クラブハウスで使われているPCDJソフトがSerato DJの比率が高く、「DDJ-SB」の付属ソフト「Serato DJ intro」で始めることで後々クラブでも同じ環境で行えるという点でした。
しかし、いざクラブで使用するとなると、実際のクラブのSerato DJのシステムは、DVSというシステムが導入されていて、「DDJ-SB」では対応できないため「DDJ-SB」とパソコンを持ち込むことになってしまいます。
これは「DDJ-SB」の後継機にあたる「DDJ-SB2」も同様です。
この問題を解決できるのが「DDJ-RB」の付属ソフトである「rekordbox dj」なのです!
一見、「Serato DJ intro」の方が移行しやすいように思えますが、そこに落とし穴があるわけです。ではどういう点が「rekordbox dj」の方が運用しやすいのか。これにはまずクラブに置いてあるシステムを知る必要があります。
クラブに置いている機材と言えば下記のようなPioneer DJのCDプレーヤーかアナログターンテーブルのセット、またはその両方が置いてあり、Serato DJによるPCDJソフトを利用してプレイするのが一般的です。
CDJは、CDでプレイするものと思われがちですが、昨今はUSBメモリなどに入れた曲でプレイする方が主流になっています。
ということは、クラブにPioneer DJ製のCDプレーヤーが置いてある場合、「DDJ-RB」に付属のrekordboxで解析した楽曲をUSBメモリなどに入れてそれをCDJのUSBポートに刺すとクラブでDJができちゃうわけです!
自宅でDDJ-RBで作ったプレイリストなどをそのままUSBに入れてクラブに持ち込むだけの手軽さが実現します。
rekordboxファイル対応のUSBメモリDJプレーヤー |
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ポイント1のまとめ
「DDJ-SB」「DDJ-SB2」では、クラブの機材に対応するところが大きな障壁となり、コントローラーをクラブに持ち込みするしかありませんでした。DDJ-RBではrekordboxに対応する機材が置いているクラブでのデビューがかなり近づくのは間違いないですね!
ピアノを弾く方であれば発表会で使うピアノに近いものを選びます。DJもこれと同じことなのではないでしょうか?
ポイント2.
付属ソフト『rekordbox dj』は制限なしのフルバージョン!
DDJ-SB2に付属のソフトは『Serato DJ』の機能限定版『Serato DJ Intro』でしたので、使える機能に制限がありました。DDJ-RBだと制限なし!で使えるのです。
この制限なしで特にうれしいポイントをご紹介します!
録音機能
特にうれしいのがこの録音機能ではないでしょうか?
DJを始めて曲をつなぐことができるようになったら、プレイリストを作って、録音して友人などに聞いてもらいたいですよね?
HOTCUEが8つ
DDJ-SB2では4つのみだったHOTCUEもDDJ-RBでは8つ使用できます!
曲にポイントを付けていく機能ですが、4つでは足りなくなるケースがすぐに出てくるものです。
BEATGRIDでミックスがやりやすい!
あと、初心者には特にありがたいのがBEATGRID!
曲の波形の拍の頭に白い線が入って、小説の頭には赤い線が入ります。
これによって、ミックスのやりやすさ倍増です!
サンプラーは64個も!!
DDJ-SB2では4つのみだったサンプラーもDDJ-RBでは64個使用可能です!
サンプラーは多いにこしたことはありません。
定番のホーンや、ビーム系などなどを複数バリエイション用意するのに4つで足りませんからね。
ポイント2のまとめ
DDJ-SB2だと付属ソフトが機能限定版だったのですが、このアラサーの価格帯でフルバージョンが付属するわけですから凄いですね!
ポイント3.
コントローラー本体もグレードアップ!
PLAY/CUE/SYNC/SHIFTが独立して、PADが8つに!
DDJ-SB2ではPADの下段がPLAY/CUE/SYNC/SHIFTになっていたのですが、DDJ-RBではこの4つのボタンが独立!その結果、PADが4つ→8つに増えました!
HOTCUEもパッド8つで操作することができます。
便利なのがこのPAD FXボタン。
PADに好きなエフェクターを割り振ることでPADを押すだけで好きなエフェクターをかけることができます!
そして、PADの右下にはRELEASE FXがアサイン可能です。
RELEASE FXとは、クラブ仕様のリミックスステーションREMIX STATION シリーズに搭載されているアウト系のエフェクターです。
DDJ-RBの使えるユニークなエフェクト機能「RELEASE FX」と「BEAT FX」の効果はこちらの動画が分かりやすいと思います。
これらのエフェクターはEDITで自分の好きなエフェクターに変更も可能です。
左右同じレイアウト!
あと、左右同じレイアウトがうれしい。
DDJ-SB2では外側についているピッチコントローラーがDDJ-RBでは左右どちらのプレーヤーも右上に。再生ボタン類は左下に。
ポイント3のまとめ
ポイント2のソフトウェアがフルバージョンになったのに合わせて、ハードウェアもグレードアップしたわけですが、PLAY等のボタンがクラブ等にある機材と同じ配置になって、PADが増えたのはかなりうれしいポイントなのではないでしょうか?
いかがでしょう?改めてまとめます。
- クラブへの対応がやりやすい『rekordbox dj』
- 付属ソフトは制限なしのフルバージョン!
- コントローラー本体もグレードアップ!
付属ソフトが変わり、クラブ等への応用がやりやすくなったのと、機能制限なしのフルバージョンになったのが大きなポイントではないでしょうか?
次回はDDJ-RBと、その上位機種DDJ-RRがどう違うのか?をご紹介します。
DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)
2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJを志す。
その後すぐDJバトルを企画し、10年以上定期的にDJバトルをプロデュース。
現在もいろんな大会を企画しています。DJ機材に関して日々追求を続けておりますので、DJ機材に関することなら何でもご相談ください。