RELOOP MIXTOUR をTRAKTORで使ったらかなり良かった!

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は記事更新時点のものとなります。

© Shimamura Music. All Rights Reserved. 掲載されているコンテンツの商用目的での使用・転載を禁じます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR01
※-TRAKTORのソフトウェアは別売りです。


前回紹介しました、RELOOPのMIXTOUR。
ミキサー型のコントローラーでこれだけ機能が充実したものはこれまで無かったな~。TRAKTORで使ってみたいな~。と思っていたら、国内代理店であるDirigentさんのホームページにTRAKTOR用のマッピングファイルがアップロードされていましたので、早速TRAKTORで使ってみました!

前回の記事はこちら
野外でのDJに最適!RELOOP MIXTOUR for djay2

※TRAKTOR ( トラクター ) とは、Native Instruments社のDJソフトウエアです。パソコン内の音楽ファイルを使ってDJすることができます。「TRAKTOR LE」「TRAKTOR PRO2」「TRAKTOR SCRATCH PRO2」の2つのグレードがあり、基本的にはNative Instrumentsのハードウエアに付属されているソフトとなります。どのハードウエアに付属されているかはこちらの一覧をご参照ください。

接続時の設定をご紹介 (Windows)

USBバス電源で動きますので、接続はUSBケーブルとRCAケーブルをミキサーのLINE入力に接続するだけ!

※Macの場合ですと、MIXTOURを接続するだけでOKですが、Windowsの場合は専用のドライバーをメーカーホームページよりダウンロードしてインストールする必要があります。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR02

それから、TRAKTORで外部MIDIコントローラーを使用する場合TSIファイルというマッピングファイルをメーカーホームページよりダウンロードし、TRAKTORにインポートする必要があります。その手順を簡単にご紹介します。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR03

ダウンロードしたzipファイルを解凍(右クリックから"すべて展開")し、解凍されたフォルダを開くと、中にpdfファイルとtsiファイルが入っています。
このtsiファイルをTRAKTORで読み込みます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR04

TRAKTORのセットアップ画面で、左下にあるIMPORTを選択し、先ほどのファイルをインポートします。
あとは、オーディオデバイスのマスターアウトと、モニターアウトをMIXTOURに設定すれば使用できるようになります。

Audio SetupのAudio Deviceに「Reloop ASIO」を設定。Output RoutingのOutput Masterに「 Out1」と「Out2」Output Monitorに「Out3」と「Out4」を設定します。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR05

ここさえクリアーすれば、MIXTOURをTRAKTORのコントローラーとして使用することができます!
では、使ってみましょう!

選曲ロードの操作性が抜群

まず、JOGの真ん中を押してみると

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR06

TRAKTORの画面が、ブラウズモードに切り替わり、曲の選択がやりやすくなります!

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR07

SHIFTを押しながらJOGをまわすことで、ブラウズの左側をスクロールできます。これが、やってみると片手で操作できるので、とってもやりやすいです。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR08

そのままJOGをまわすと、右側の曲リストのスクロールができます。
曲の読み込みはもちろん、左右のLOADです。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR09

曲の選択に関してはとっても直感的に、そしてスムーズに行えて、djay2を操作するときよりも断然使いやすかったです。
曲選択は曲の入れ替えのたびに使う部分ですので、この部分の使いやすさだけでも十分満足!

ミキサーは感覚が広くてつまみやすい

ミキサー機能に関しては、TRAKTORのミキサーウィンドウとほぼリンクして動いており、違和感無く操作ができました!

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR11

EQのつまみとつまみの間の距離もつまんだときに上下のつまみに指が当たらず操作しやすいです。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR12

ここまでは他のミキサーコントローラーでもできますが、ここからがさらにこのMIXTOURの良いところ!

トランスポート、HOTCUEが搭載

Native InstrumentsのTRAKTOR KONTROL Z1では、この辺りが搭載されていませんでしたが、MIXTOURならPLAY、CUE、SYNC、LOOPなどの操作はもちろん、HOTCUEも4つ搭載されています!

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR13

SHIFTを押しながら操作することで、LOOPの拍数の変更や、HOTCUEの消去なども行えます。これはかなり使いやすいです!

SEEKで早送り、巻き戻し

「T」を押しながらJOGをまわすことで、早送りや巻き戻しができます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR14

HOTCUEを事前に仕込んでおけばそれほど必要ないと思う方もいるかもしれませんが、いざというときにこれがあるのと無いのでは段違いです!

フェーダースタートにも対応

SHIFTを押しながら、チャンネルフェーダーを上げると、それと同時に曲がスタートします。これがあると、ミックスがずいぶん楽にできますよ。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR15

FILTER、FXを切り替えて使えます。

FILTERのつまみをいじると、TRAKTOR上のEQの位置にあるFILTERが連動して動きます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR16

FXボタンをONにすると、TRAKTOR上のエフェクターがONになり、エフェクターのDRY/WETのつまみが連動して動きます。
djay2の時と違い、FXボタンがONの時はエフェクターのみが連動します。FXがONの時はFILTERのつまみは連動しません。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR17

FILTERが操作できる状態では左上のランプが光り、FXが操作できる状態ではFXボタンのランプがつき、左上のランプは消灯になりますので、とっても分かりやすいです。
エフェクターの画面はこんな感じです。FXの選択はMIXTOUR上ではできませんでしたので、エフェクターの選択だけはTRAKTOR上で行ってください。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR18

FILTER、FXのツマミはキャッチアップ

FXボタンONの状態時、ツマミがこの位置でFXボタンを解除してみます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR19

FXを解除すると、FILTERモードに切り替わるわけですが、この状態ではFILTERは掛かっていません。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR20

TRAKTOR上でも変化なし。パラメーター値は12時方向そのままの状態です。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR21

実はコレ、TRAKTOR上のFILTERのパラメーター値のある位置にMIXTOUR側のツマミを一致させると変更される仕様なのです。
ようするにMIXTOUR側のツマミと連動するようになっています。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR22

直接追従(ダイレクト)ではなく、キャッチアップでできることでエフェクターからフィルターに切り替えても曲の雰囲気を壊さないようになっています。さすがTRAKTOR!というところです。

パネルにはレベルメーターも搭載。
チャンネルか、マスターアウトのレベルメーターかを選択できます。

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR23

私の周りのTRAKTOR使いの多くはプレーヤーのJOGは使わずにTRAKTOR KONTROL X1とTRAKTOR Audio 10をミキサーに繋いでのプレイや、ALLEN & HEATH のK2とミキサーというセッティングが多いのですが、このRELOOP MIXTOURならこれ1台で完結しそうですね。曲のLOADや、PLAY、LOOP、HOTCUEなどが1台で完結するプレーヤーを探している方にはかなりうれしい機材ではないでしょうか?

今回使用したDJソフト TRAKTOR PRO 2 はNative Instrumentsサイトでダウンロード販売されているソフトウエアです。残念ながら基本的にはパッケージはないため店頭販売はないのですが、今なら数量限定で販売しています。この機会にTRAKTORとMIXTOURを組み合わせて快適なDJプレイを楽しんでみてはいががでしょうか。

TRAKTOR SCRATCH PRO 2 ソフト 数量限定発売!

※TRAKTOR動作環境

Mac OS X 10.9または10.10または10.11.1(最新アップデート)、Intel Core i5, 4 GB RAM

Windows 7、Windows 8 またはWindows 10(最新Service Pack、32/64 Bit)、2.0 GHz Intel Core i5 あるいは 同等のAMDプロセッサー、4 GB RAM

TRAKTORの各ハードウエアに付属のソフト一覧

MIXTOURの組み合わせは「TRAKTOR PRO2」「TRAKTOR SCRATCH PRO2」で使うことができます。

 TRAKTOR LE
  • TRAKTOR AUDIO 2 MK2
  • TRAKTOR KONTROL Z1
 TRAKTOR PRO2
  • TRAKTOR KONTROL D2
  • TRAKTOR KONTROL S2 MK2
  • TRAKTOR KONTROL S4 MK2
  • TRAKTOR KONTROL S5
 TRAKTOR SCRATCH PRO2
  • TRAKTOR SCRATCH A6
  • TRAKTOR SCRATCH A10
  • TRAKTOR KONTROL S8
  • TRAKTOR KONTROL Z2

MIXTOUR 便利アイテム

クラブなどに行ったときのセッティングには、EXFORMのOKテーブルがあればターンテーブルの上に載せることができるので置き場に困りません。コントローラー持込の方にはオススメです!

OK テーブル
(税込) ¥3,121 (税抜 ¥2,838)

Reloop_Mixtour_forTRAKTOR24


DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)
この記事を書いた人
DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJを志す。
その後すぐDJバトルを企画し、10年以上定期的にDJバトルをプロデュース。
現在もいろんな大会を企画しています。DJ機材に関して日々追求を続けておりますので、DJ機材に関することなら何でもご相談ください。

↑ページトップ