【ボカロ】Fukaseで一曲オリジナルを作ってみた~Part1~作曲編

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こんにちは、梅田ロフト店スタッフの南です。

最近は全然自身のボカロ曲を作っておらず、ボカロPを名乗るのにいささか気が引けてしまいますが(笑)

久々にボカロを題材にしたレビューを書いていこうと思います。

今回使うボーカロイドはコチラ

fukase_character_logo

【SEKAI NO OWARI】の深瀬さんの声です!この声からどんな曲を作っていこうか非常に悩みますね。

まずはパッケージに入っている声を聞いてみましょう。

Nomal

ほんとに深瀬さんの声まんまです!中性的な声ですが今までの男性ボーカロイドの中では上位に入る使いやすさだと思います。

アタック感が強く、すっきりした声ですね。これならローカットがっつりしなくても十分抜けてくれるのではないでしょうか。

SOFT

若干エフェクト加工をしたかのような声です。ば行がなかなかハッキリしないところがありましたがウィスパー系の声はどうしても滑舌の問題がありますね。。

そのままだと抜けが足りないのでハイを若干上げてあげたほうが聞こえがよさそうです。

English

英語力がない私ですが(笑)発音の感じはエフェクトがかかった深瀬さんって感じがしました。声質はNomalとSoftの中間のような声質をしています。

結構しっかり英語しゃべってくれますね

メロディー作りの下準備

まずは鼻歌のテンポを計ってみましょう。これで今作りたい曲のテンポを決めちゃいます。

プロジェクト→テンポの計算

私が曲作りを始めるときに良く使う機能です。

tempo計算

このタップテンポを押すと

tempo計算_2

これで鼻歌を歌いながらリズムよくスペースキーを叩くだけでその曲のテンポが大体計ることができます。

これでざっくりとテンポが決まったらそのテンポを入力します。今回は『126』のテンポにしました。

テンポが決まったら私はまずとりあえず四つ打ち(8分音符刻みでバスドラムとハイハットが交互に鳴るリズム)

ドンツッ!ドンツッ!ドンツッ!ドンツッ!と簡単に打ち込みをしていきます。これは編曲というよりはメロディーを作る際の補助のような役割をしています。

メロディーは裏打ち(ここでは説明を省きます)に乗せることでリズムに乗ったカッコイイものに仕上がるのでまず裏打ちの感覚を覚えることをオススメします。

鼻歌のキー(調)を調べる

よく音楽の授業などで耳にするドレミファソラシド。これはC(ド)の音を主音(基準)にしたCメジャースケールと呼ばれる音階です。少し難しいお話になるのですが、ドレミファソラシドって1つではないんですね。D(レ)の音から始まるドレミファソラシドもあれば,A(ラ)から始まるドレミファソラシドもあります。

ここはメロディーを作る上で最も大事な部分なので説明していきます。覚えておくだけでも損はないです。

『全音』『半音』とは

全音半音

全音半音とは『音の幅』を表すときに使います。

隣り合った音を『半音』(マイナー)、間に半音を挟んで隣り合っているのが『全音』(メジャー)です。

この組み合わせでスケールと呼ばれる音階が出来上がります。

ちなみにメジャースケールは

全音/全音/半音/全音/全音/全音/半音

という並び方になります。

他にもマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナー、ドリアン、リディアン、ミクソリディアン等様々な構成のスケールがありますが

それらも全てこの『全音』『半音』の並び方によってつけられている音階なんです。

キー(調)とは

主音と音階により決まる曲の構成を調(key)と呼んでいます。

先ほどもチラッとお話させていただいている『レから始まるドレミファソラシドもあればラから始まるドレミファソラシドもある』の謎がここで分かります。

先ほどの

全音/全音/半音/全音/全音/全音/半音

を使って実際にスケールを考えていきます。

例えばレ(D)から始まるドレミファソラシド(Dメジャースケール)の場合

レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#、レ(D,E,F#,G,A,B,C#)となります。

ちなみにこの『○○から始まる』最初の音が主音(トニック)と呼ばれます。

Dメジャー

※●、○の部分がDメジャースケール構成音

今回はレ(D)から始まるものだけですが、この要領で他のスケールも構成音がどの音なのかがわかるようになります。

これを覚えておくと、鼻歌のレパートリーが切れて曲が全然作れないスランプ気味なあなたも脱出できるかも!

昔Jazzピアニストの方に教えてもらったのは『スケールは全て鍵盤で弾けるようになりなさい』と言われたことが印象的です。

さすがに全て覚えるのは至難の技ですが、メジャースケールマイナースケールの音階の構成は基礎の部分なので、それだけでも是非覚えてみてください。

スケール早見表(五度圏)

kado02_img

簡単に楽譜が読めるようになるとこのスケール早見表(通称5度圏)を見ることですぐにスケールの構成音が分かるようになっています。

上のCメジャースケールから右に行くにつれて#が、左に行くにつれて♭がひとつずつ増えていきます。

この読み方がわかると非常に製作で役に立つので覚えておいたほうがいいでしょう。

project

さて、リズムとkeyが分かれば後はメロディー、コード進行をざっくりと打ち込んで行きましょう。

(今回はコードに関しては詳しい説明を省きます。詳しくは下記リンク先をご参照ください。)

【初心者セミナー】バンドキーボード入門 第一回 コード完全マスター その1

【初心者セミナー】バンドキーボード入門 第六回「コード完全マスター その2

まとめ

今回は私が普段作曲を始めるときに行うやり方をご紹介させていただきました。

まとめると

テンポを計る(テンポを決める)→四つ打ちのドラムパターンを作る→好きなkey(調)を使うor鼻歌を耳コピして調を探る→その調に合ったコードをはめてみる

いかがでしょうか。もしかすると人によってはやり方が違う(この方法では合わない)方もいらっしゃるかもしれません。

もし普段のやり方がこのページに乗っているやり方とは違っていて、行き詰っているようなら、一度この方法をオススメします。

次回からはいよいよ本格的に製作に入っていきます。お楽しみに


梅田ロフト店デジタル担当 南(みなみ)
この記事を書いた人
梅田ロフト店デジタル担当 南(みなみ)

現役ボカロPとしても活動している南です。ボカロ、作曲に関することならお任せ下さい。
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