こんにちはサカウエです。ついにMacでボーカロイドを歌わせることができる日がやってまいりました!先日開催されたヤマハさんのボーカロイド新製品発表会で、win/Mac対応の「VOCALOID Editor for Cubase NEO」が正式にリリースされました。
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さっそくヤマハさんにWin/Macハイブリッドのボカロエディター「VOCALOID Editor for Cubase NEO」と、Mac対応のボカロ3・ライブラリー「VY1V3 NEO」をお借りして試してみました。おそらく世界で一番早いレビューではないかと思いますよ〜
ボーカロイドを楽しむために必要なもの
ボーカロイドを楽しむためには、DAW(オケを作る場合のみ)、ボカロ エディター(歌詞入力や表現をコントロールするソフト)、歌声ライブラリー(「初音ミク」等)が必要です。
しかし今年1月に発売されたSteinbergのCubase7(Artist)上で動作するボカロ エディター「VOCALOID Editor for Cubase(通称「ぼかきゅー」)」の登場で、ボカロとオケ制作のシームレスな制作環境が実現していました。
ただしWindowsのみ対応・・・というわけで、Macユーザーはボカロ界隈では蚊帳の外といったら失礼かも知れませんが、なかなかボカロを楽しむことが出来なかったのです(ブートキャンプ、VMware Fusionといったソフトを使用し、仮想的にWin環境を構築すればMacのハード上でボカロを動かすこともできましたが、初心者には敷居が高すぎますよね・・・)
しかし今回発表された「VOCALOID Editor for Cubase NEO」によって、Mac版のCubase7(Artist)上で、ようやくボカロを歌わせることができるようになったというわけです。
さっそくインストールして試してみる
まずは「VOCALOID Editor for Cubase NEO」をインストール(評価版のため一部のルックスは製品と異なる場合があります)
続いて歌声ライブラリ
歌声ライブラリーは女性ボーカルの「VY1V3 NEO」(現時点では唯一のMac対応)。
「VY1V3 NEO」にはアロマの香り付き名刺が入っておりました!
Macでボカロが動いてる!
インストール終了後Cubase 7を起動。空の曲ファイルを開いてVSTプラグインを選択すると・・おーいました「VOCALOID inst」!これは初めて見る光景ですね
Win版の「ぼかきゅー」と見た目はあまり変わりません。
MIDIトラックからも出力先にVocaloidパートを選択することができます。適当に音符を入力して「VOCALOIDエディター」を開きます。
この時点でもうボカロが歌ってくれる状態になっています。デフォルトはwin版と同じく「a」(あー)という歌声ですね。
現時点でMac対応のライブラリーはこの「VY1V3 NEO」だけですが、将来的にはここで複数のシンガーの選択もできるようになるわけですね。
歌詞入力画面。もちろん「歌詞の流し込み」もOK
それぞれの音符に対して、ビブラートやしゃくりあげといった、細かいニュアンスの変更も可能です。
ダイナミクスやベロシティー、ポルタメント等のパラメーターも手書きでラクチン。
※ジョブプラグインは現時点では未対応。今後対応の予定とのことです。
リアルタイム・エフェクト処理も可能
Cubase7とボカロ・エディターがシームレスにつながっている「VOCALOID Editor for Cubase NEO」では、「ボカロパートにインサーション・エフェクトをかける」といったことももちろんOK。
非常に効率のよい快適な音楽制作を行うことができますね。ここではコンプレッサーとディレイをインサーションしています。
VOCALOID Editor for Cubase同様、この「NEO版」では、オケと歌声パートの制作を同時進行で行えるようになっています。入力・録音からミキシング、トラックダウンまでの楽曲制作を一貫してMac版Cubase7(Artist)上で行うことが可能となったわけですね。いやー素晴らしい〜
Windows版Cubaseのプロジェクトファイルを読み込んでみる
Cubase7はwinとMac間でファイルのやりとりが可能でしたが、「VOCALOID Editor for Cubase NEO」が組み込まれファイルの互換も完璧!・・ということなので、以前の記事で作成したボカロ入り楽曲ファイル(windows版)をUSBメモリーにコピーして、Mac側に移動。そのファイルを開いてみました。
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すると・・何の問題もなくバッチリ再生可能でした。これには少々拍子抜け。素晴らしすぎる!
動画はこちら(ジョン・アンダーソンが女性の声になっておりますが)
カタカナ英語が・・チョット恥ずかしい・・
windows側で使用していた歌声ライブラリーが、Mac側にインストールされていない場合、これは当たり前の話ですが、Mac側でインストールされているライブラリーでしか歌うことができません。
歌声ライブラリーのライセンスについて
歌声ライブラリーのライセンス許諾はパソコン1台のみでの使用可、となっています。今までwinでボカロ制作を行っていたが、これからは全部Macで制作を行うという場合は、winからMacへ板声ライブラリーのライセンスを移動する必要があります。
もしwinとMac両方で同じ歌声ライブラリーを同時に使用したい場合は、2ライセンス分購入が必要ということになります。
ヤマハ製のライブラリー(win版)のユーザーは、Mac版ライブラリーを無償提供してくれるシステムが用意されるとのことです。手順としては、win版のライブラリーのオーソライズを解除(ライセンスがクラウドに保存)>Macにライブラリー(無料)をインストール>解除したライセンスを使用してMac側をオーソライズ、といった感じの流れになるらしいです。
なお、「VOCALOID Editor for Cubase」のユーザーが、「VOCALOID Editor for Cubase NEO」を導入する場合は、新たに製品を購入する必要があるとのことです。
詳細は MAC対応のYAMAHA「VOCALOID 3 NEOシリーズ」発表!よくある質問をまとめました! を御覧ください。
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というわけで、Macが欲しかったけどボーカロイドを使うためにwindowsマシンを購入していた方や、これからMac買おうと思ってるけどボカロができないのはなあ・・・と悩んでいる方には朗報ですね。
またWindowsユーザーとMacユーザーの間でボカロ曲のコラボを行うといった場合も、ファイルは完全互換ですので自由に楽曲ファイルのやりとりが出来るようになります。これからますますボカロ界隈は盛り上がっていきそうな予感がします。
それでは〜
「VOCALOID Editor for Cubase NEO」
発売予定日:8月上旬
価格:オープン、販売価格: (税込) ¥10,274 (税抜 ¥9,340)
【島村楽器オンラインストア】
YAMAHA / ヤマハ VOCALOID Editor for Cubase NEO ( VECNJP ) 【国内正規品】
YAMAHA / ヤマハ VOCALOID 3 Library VY1V3 NEO ( VY1V3NJP ) 【国内正規品】
ライブラリーの発売スケジュールは以下のとおりです
- VY1V3 NEO : 2013年8月上旬
- Mew NEO : 2013年9月
- ZOLA PROJECT NEO : 2013年10月
- 蒼姫ラピス NEO : 2013年10月
- VY2V3 NEO : 2013年11月
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steinberg / スタインバーグ CUBASE7 通常版 DTMソフト【国内正規品】
担当スタッフからのコメント
※在庫は流動的ですので、店舗に在庫がない場合もございます。詳しくはお店にお問い合わせ下さい。
- 梅田ロフト店2013/07/31 17:30:29 担当:柳 清仁
待ちに待ったボカロがMac版で対応!!更にCubaseユーザーがオススメ!VOCALOID Editor for Cubase NEO(通称「ぼかきゅー」)なら操作性は飛躍的に向上します。ご体験とご購入は梅田ロフト店まで!
- 神戸三宮店2013/08/02 13:11:53 担当:高尾
ついに待望のMac版のCubase対応のボーカロイドエディターが入荷しました!!MacでVOCALOID を使用されたい方には、オススメの商品です。
この夏は、「ぼかきゅー」が熱い!!ぜひご来店お待ちしております。
- 仙台イービーンズ店2013/08/07 12:05:01 担当:児玉
仙台店にもVOCALOID Editor for Cubase NEOが入荷しました!Macユーザーの皆様!思う存分歌わせちゃいましょう!