Dave Smith Instruments OB-6 Module OB-6 の音源モジュールが遂に発売!

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Dave Smith Instruments(デイブ・スミス・インストゥルメント)より、Dave Smith 氏と Tom Oberheim 氏が共同開発した 6 ボイス・アナログ音源モジュール「 OB-6 Module 」が発売されます。

「 OB-6 Module 」は、今年春に発売された「 OB-6 」の音源バージョンです。
サウンドの核となるフィルターは重厚なブラス・サウンドで一世を風靡した SEMマルチモード・フィルターを搭載。完全なアナログ回路で構成された VCO、VCFVCA にデジタル・エフェクト、ステップシーケンサー、アルペジエーター等の機能が加わり現代的な音作りが可能です。

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あの伝説的なヴィンテージ SEM サウンドを生み出すディスクリート・オシレーターとステイト・バリアブル・フィルター

OB-6 Module のトゥルー・ヴィンテージ・アナログ・サウンドを生み出すのは、全てアナログ回路で構成されたボルテージ・コントロールド・オシレーター、フィルター、アンプリファイヤーです。

連続可変可能なディスクリート・オシレーター

OB-6 Module の素晴らしいヴィンテージ・サウンドの中枢となっているのが、ボイス毎に2基ずつ搭載されたディスクリート・オシレーターです。オシレーター1 はノコギリ波からパルス波へ、オシレーター2は三角波からノコギリ波を経てパルス波へと連続可変が可能です。オリジナル Oberheim シンセサイザーでは不可能だった微妙なニュアンスを持つ波形を生み出す事ができます。オシレーター1はオシレーター2にハードシンクする事ができ、モジュレーションと組み合わせる事で複雑かつリッチな倍音成分を含むサウンドを得る事ができます。

OB-6 Module のオシレーターは非常に安定したピッチで演奏する事が可能ですが、DETUNE ノブによりオシレーターへランダムな音程変化を与える事で、ヴィンテージ・アナログ・シンセサイザー特有の不安定さを再現する事もできます。このデチューンにより、ヴィンテージ・シンセサイザーのサウンドに於ける「温かみ」や「太さ」を表現できます。

ミキサーセクションでは オシレーター1 と オシレーター2 のバランスを調整し、矩形波のサブオクターブとノイズ波形を足してフィルター・セクションへと送られます。

ステイト・バリアブル・フィルター

OB-6 Module のサウンドを特長づける最大の要素はこの Oberheim SEM にインスパイアされた2ポール (-12dB/Octスロープ) のステイト・バリアブル・フィルターです。フィルター・モードはローパス・フィルターからノッチ・フィルターを経てハイパス・フィルターへの移行を、ノブによりスムーズに行う事ができます。BP ボタンを押すとバンドパス・フィルター・モードに切り替わります。通常のフィルター・モードとバンドパス・フィルター・モードは、 X-MOD のデスティネーションを Norm BP を設定する事で、スムースにクロスフェードさせる事もできます。

ヴィンテージ・サウンドへ更に磨きをかけるスタジオ・クオリティのデュアル・エフェクト

OB-6 Module はトゥルー・アナログ・サウンドへ更に磨きをかける、スタジオ・クオリティのデュアル24bit 48kHzデジタルエフェクトを搭載しています。リバーブ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイズシフター、リングモジュレーターを搭載しており、トゥルー・アナログ・サウンドを極上の物に仕上げます。エフェクト OFF 時はトゥルー・バイパス(完全なアナログシグナルパス) になるので、ピュアなアナログ・サウンドを奏でたい場合も対応できます。

Tom Oberheim による6ステージ・フェイザー、リングモジュレーター

OB-6 Module に搭載されているエフェクトのうち、Phase Shifter3 と Ring Modulator は過去にトム・オーバーハイムが設計したオリジナル・エフェクトを忠実に再現しています。どちらのエフェクトも SEM フィルターによるサウンドとの相性は抜群です。

ステレオ・アナログ・ディストーション

デジタルエフェクトとは別に、サウンドに心地よい歪みを加えるステレオ・アナログ・ディストーションを搭載。歪みを与える事でサウンドを際立たせ、より主張の強いサウンドに仕上げる事もできます。

ダイナミックな効果で音作りの幅を広げる X-MOD / ポリフォニック・ステップ・シーケンサーと柔軟なアルペジエーター

X-MOD (クロスモジュレーション)

OB-6 Module の音色の特長は、主にアナログ・オシレーターとフィルターによって決定づけられますが、X-MOD セクションによって、サウンドにユニークな効果を付け加える事が可能です。Filter Env と オシレーター2 をモジュレーション・ソースに、6つのパラメーターをモジュレーションさせます。過去の Oberheim OB シリーズにおける代表的で特徴的なサウンドは、この X-MOD パラメーターを駆使して生み出されてきました。

ポリフォニック・ステップ・シーケンサー

ポリフォニック・ステップ・シーケンサーは和音を用いたシーケンスも作成できる、パワフルなライヴパフォーマンスツールです。非常にシンプルなステップ入力で打ち込み後、即座にプレイバックできます。最大64ステップ、各ステップに6ノートを記録可能。パネル上部のプレイボタンを押す事でプレイバックします。

アルペジエーター

アルペジエーターはUP、DOWNなど全5モード、最大3オクターブでアルペジオを演奏可能です。HOLDボタンを併用すれば鍵盤から手を離してもアルペジオを継続します。

ポリフォニック・ステップシーケンサー、アルペジエーター、テンポディレイのBPMはCLOCKセクションで設定します。テンポの分解能の設定とタップテンポによるBPMの設定も可能。外部MIDIクロックともMIDIシンクが可能なので、シーケンサーやドラムマシンとの正確な同期演奏にも対応できます。さらに本体背面のSEQUENCEジャックにドラムトラック等のオーディオソースを入力して、オーディオ信号との同期演奏も可能です。

ユニゾン

UNISONボタンを押せば、アナログ6ボイスを重ね合わせた驚異的な分厚さのユニゾン・サウンドを演奏する事ができます。ユニゾンがONになっている際に DETUNE ノブを回すと、ボイスのデチューンに加えてステレオ感も調整できます。ユニゾンするボイス数は1ボイスから6ボイスまで、任意のボイス数を設定できます。ユニゾン・モードにはコードメモリー機能も搭載されているので、記録した和音を指一本で演奏する事もできます。

分かりやすく直感的な操作性クラシックから最新まで 500 ファクトリー・プログラムを用意

OB-6 Module のディスプレイは現代的な液晶や有機ELなどではなく、クラシックな3桁の7セグメントLEDディスプレイを採用しています。音色に名前を付ける事はなく、全て3桁プログラムナンバーで表示します。音色の選択はその昔デイヴ・スミスが開発した名器 Prophet-5 を受け継ぐクラシックスタイルで、ディスプレイ左のバンクボタンを押して0〜9までのバンクを選択、ディスプレイ右のTENSボタンでプログラムナンバーの10の位を選択、そしてディスプレイ右の0〜9まで並んだプログラムボタンを押して音色を選択します。10の位ごとに使う音色をプロジェクトや曲毎に設定しておけば、プログラムボタンを押すだけでダイレクトに音色を選択できます。

音作りに関係するほぼ全てのパラメーターはコントロール・パネル上に配置されており、面倒な階層表示やボタンによる機能の切り替えはありません。一度に全てを見渡しながら、音作りに集中出来る設計です。MANUAL ボタンを押せば、ロードされているプログラムを無視し、実際のフロントパネル上のノブやボタンの設定の全てが音色に反映されるライブパネル・モードになります。ライブパネル・モードは音源の仕組みを勉強する際や、1から音作りを始める場合などに便利です。

音色はファクトリー・バンク・プログラムを500プログラム、ユーザー・プログラム500プログラム、合計1000プログラムもの膨大な音色を記憶可能です。ファクトリー・バンクには Oberheim SEM を象徴するパワフルなブラス・サウンド、柔らかく包み込む様なストリングス・サウンド、ファットなシンセベースなど、数々の名盤で聴かれるサウンドから、OB-6 Moduleの特長を最大限に生かした現代的なサウンドまで、珠玉のプリセット500プログラムを内蔵しています。

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ボイス数を拡張するPoly Chain機能 / 最大12ボイスのスーパー・アナログ・ポリシンセを構築可能

OB-6 Module はもう一台の OB-6 シリーズと「ポリチェイン接続」をする事で、同時発音数を拡張することができます。演奏中にポリチェインマスターが同時発音数を超えた際に、その演奏情報を次にポリチェインしたユニットに送信し、発音数を増加させます。接続はMIDIケーブルで OB-6 Module の MIDI OUT からもう一方の OB-6 シリーズの MIDI IN に接続するだけです。

Poly Chain 機能によりアナログ・ポリシンセサイザーとしては脅威的な12ボイスを持つスーパーシンセサイザーを構築することが可能です。

ポリチェイン接続した際でもオーディオ信号ははそれぞれのシンセサイザーから出力されます。オーディオアウトを別途ミキサー等に立ち上げ音量を揃える必要があります。

キーボードバージョンのコントロールとデザインを踏襲 / コンパクトなモジュール・バージョン

OB-6 Module はキーボードバージョンのコントロールとデザインを踏襲し、コンパクトなモジュール・バージョンとして再レイアウトされました。横幅はキーボードバージョンと比べて34%も小型化したものの、音作りに必要なノブやスイッチ、ディスプレイは一つも削る事無く全てコントロール・パネルにレイアウトされています。

楽器としての色気と存在感を漂わせる美しい仕上げのサイドウッド。往年の名機、Oberheim Xpander を小型化したかの様な佇まいです。

OB-6 Module はお気に入りのキーボードを MIDI 接続するだけで極上の SEM サウンドを奏でてくれます。またスペースが限られるスタジオで場所を取らず、DAW システムから USB ケーブル一本でコントロールする事もできるので、打ち込みがメインのミュージシャンにも最適な一台です。

※OB-6 Module はテーブルトップ・モジュールです。横幅が19インチラック規格のサイズより大きいため、ラックマウントには対応していません。

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スペック

  • オシレーター・セクション
    • 1ボイスにつき2つの新しいデザインのディスクリートVCO
    • オシレーター毎に連続可変波形 (OSC1 : ノコギリ波 - パルス波 OSC2 : 三角波 - ノコギリ波 - パルス波)
    • オシレーター毎に設定可能なパルスワイズ
    • ハードシンク オシレーター1にオシレーター2がシンク
    • ボイス毎に矩形波のサブオクターブ・ジェネレーター (オシレーター1)
    • ローフリーケンシーモード (オシレーター2)
    • キーボード・トラッキング On/Off (オシレーター2)
    • チューニングをずらすデチューン・アマウント
  • ミキサー・セクション
    • オシレーター1アマウント
    • オシレーター1サブオクターブ・アマウント
    • オシレーター2アマウント
    • ホワイトノイズ・アマウント
  • ステイト・バリアブル・フィルター
    • オリジナルの Oberheim SEM のフィルターにインスパイアされたステイト・バリアブル・フィルター
    • ボイス毎に2ポール・レゾナント・フィルターを搭載
    • ローパス - ノッチ - ハイパスへ連続可変するノーマルモード、バンドパス・モード
    • バイポーラー・フィルターエンベロープ・アマウント
    • エンベロープ・アマウントのベロシティ・モジュレーション
    • キーボード・トラッキング Off / Half / Full
  • フィルター・エンベロープ・セクション
    • 4ステージ(ADSRタイプ)エンベロープ・ジェネレーター
    • エンベロープ・アマウントのベロシティ・モジュレーション
  • アンプリファイアー・エンベロープ・セクション
    • 4ステージ(ADSRタイプ)エンベロープ・ジェネレーター
    • エンベロープ・アマウントのベロシティ・モジュレーション
  • ローフリーケンシー・オシレーター
    • 5つの波形(サイン波、ノコギリ波, 上昇ノコギリ波, 矩形波, ランダム(サンプル & ホールド))
    • クロックシンク (内部クロック又は外部MIDIクロック)
    • イニシャル・アマウント
    • モジュレーション・デスティネーション : オシレーター1フリーケンシー, オシレーター2フリーケンシー, オシレーター1 & 2パルスワイズ, フィルター・カットオフ, フィルター・モード, アンプ
  • X-MOD
    • ソース : フィルター・エンベロープ(バイポーラー), オシレーター2 (バイポーラー)
    • デスティネーション : オシレーター1フリーケンシー, オシレーター1シェイプ, オシレーター1パルスワイズ, フィルター・カットオフ, フィルター・モード, ノーマル・トゥ・バンドパス・フィルター
  • アフタータッチ
    • ソース : チャンネル(モノ)アフタータッチ (バイポーラー)
    • デスティネーション : オシレーター1フリーケンシー, オシレーター2フリーケンシー, LFOアマウント, アンプリファイアー・エンベロープ・アマウント, フィルター・エンベロープ・アマウント, フィルター・モード
  • クロック
    • タップテンポによる設定も可能なマスタークロック
    • BPM のコントロールと表示
    • MIDI クロックシンク
  • アルペジエーター
    • ノートバリューを設定可能 : 16分音符, 三連8分音符, 8分音符, 付点8分音符, 4分音符
    • 1〜3オクターブレンジ
    • モード : アップ, ダウン, アップ / ダウン, ランダム, アサインモード
  • シーケンサー
    • 最大64ステップのポリフォニック・ステップシーケンサー
  • エフェクト
    • ステレオ・アナログ・ディストーション
    • デュアル24bit 48kHzデジタルエフェクト, リバーブ(ルーム, ホール, プレート, スプリング), ディレイ(フルバンドワイズ・デジタルディレイ, BBDエミュレートディレイ), コーラス, フランジャー, フェイズシフター, リング・モジュレーター
    • ディレイシンク
    • トゥルーバイパス機能搭載 エフェクトOff時はフルアナログ信号パス
  • パフォーマンス・コントロール
    • ホールドスイッチによる打鍵の保持
    • ポリフォニック・ポルタメント
    • ユニゾン (モノフォニック) モード, 1ボイスから最大6ボイスまで設定可能, コード・メモリー, キーモード
    • マニュアル・スイッチ (Offにするとフロントパネルによるエディットが可能)
  • パッチメモリー
    • 500ユーザープログラム + 500ファクトリープログラムを100プログラム x 10バンクに記憶
    • ダイレクト・プログラム・アクセス, Prophet-5スタイルの10個のプログラムボタンによるプログラムへのダイレクトアクセス
  • 入出力
    • メインステレオ・アウトプット L/Mono, R(2 × 6.3mm フォンジャック)
    • ヘッドフォン・アウトプット(6.3mm ステレオ・フォンジャック)
    • MIDI IN, MIDI OUT, MIDI THRU
    • USBによる双方向MIDIコミュニケーション
    • フィルター・カットオフ用 エクスプレッション・ペダル IN
    • ボリューム用 エクスプレッション・ペダル IN
    • サスティン・フットスイッチ IN
    • シーケンサー スタート/ストップ フットスイッチIN
  • 電源仕様
    • IEC AC パワーインレット
    • 100V 〜 240V AC 50 - 60Hz 〜 30W
  • 外形寸法&重量
    • 外形寸法:52.0(W)×19.8(D)×11.2(H)cm
    • 重量:5.9kg

発売日

2016年10月11日(火)

販売価格

OB-6 Module
(税込) ¥451,900 (税抜 ¥410,819) 価格改定(2022年12月20日~) (税込) ¥384,300 (税抜 ¥349,364)
JANコード:4582348928599


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