デジタル音から温かみのある音へ！アナログ感を出すミックスが可能になった iZotope Ozone 7 発表

最終更新日： 2019年06月26日新製品ニュースタグ: DTM, iZotope ( アイゾトープ ), プラグイン・ソフト

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iZotope ( アイゾトープ ) は、デジタル特有のクリアな現代的サウンドミックスから、音に広がり、そして温かみのあるビンテージなサウンドミックスまで仕上げることができるマスタリングプラグイン Ozone 7 ( オゾン7 ) を発表いたしました。

Ozone は、コンプレッサーやイコライザー、マキシマイザーといったミキシングやマスタリングに欠かせないプラグインが1つのウィンドウの中に複数搭載されおり、直感的に操作ができることから初めてミックスを始める方からエンジニアまで重宝されているマスタリングツールです。
今回発売されるOzone 7は「 Ozone 7 Standard 」（型名：Ozone 7）と、その上位モデル「 Ozone 7 Advanced 」2種類です。

Ozone 7 Advanced

Ozone7 advanced には、iZotopeが新開発した音楽の「広がり」や「幅」、そしてアナログらしい「深み」「温かさ」のあるサウンドに仕上げるビンテージモジュールを全搭載しています。さらに、レンダリングする前にマスターのサウンドをオーディション（試聴）できるコーデックプレビュー機能を新搭載しています。
また、10個のモジュール全てを個別の単体プラグインとして使用できるほか、視覚的にレベルを確認するためのトゥルーピークレベルメーター、ラウドネスメーター、ラウドネスヒストリーグラフ、ステレオベクトルスコープ、サラウンドメーター、2D/3D スペクトログラムや、スペクトラムアナライザーといったミックスやマスタリングに使用するレベルメーターが一つのプラグインになったInsightも同梱しております。

Ozone 7 Advanced メイン画面

Ozone7 Standard

基本となる機能を厳選してまとめたOzone7 Standardには、これまでAdvancedのみの機能であったマキシマイザー、ダイナミック EQ が新たに追加され、新開発のビンテージモジュールの中からビンテージリミッターも同梱しています。さらに新しいアルゴリズム(IRC IV)を採用したマキシマイザーやMP3/AAC エキスポート機能も内蔵しています。マスタートラックにプラグインとしてインサートしたり、スタンドアローンにも対応しているので、最終的なマスタリング調整をさまざまな場面において利用することができます。

Ozone 7 Standard メイン画面

Ozone 7 シリーズの主な特徴

必要不可欠なマスタリング及びミキシングツール
現代的なミックスからビンテージなミックスまで、状況に合わせて使用できるハイテク・マスタリングチェーン
プリセットはさまざまなジャンルやスタイルに関わらず本物のサウンドをすばやく実現
DAW用のプラグインとしても、スタンドアローンとしても独自の環境でマスタリング可能。

Ozone 7 シリーズの新機能

Vintage Tape
周波数的彩色、ディストーション、そしてテープの位相効果などにより、現代的なデジタル録音に、テープサチュレーション独特の豊かで温かい風合いをもたらします。マスターにアナログ感を出し、音楽に広がり、幅、そして深さを与えます。

Vintage Limiter
温もりのあるアナログ的サウンドテイストを持った最終段階のリミッティングを、デジタルマキシマイジングの手軽さと正確性を維持したまま実現し、ミックスにキャラクターを加えることができます。耳障りでデジタル的な音から自然なフィーリングをもたらし、滑らかな温もりと質感、そして昔ながらのレコードの持つノスタルジックな雰囲気まで創ることができます。

Vintage EQ
著名なレコーディング・エンジニアが使用する名機 Pultecイコライザーの持つ豊かさ、暖かさ、そして彩りにより、Vintage EQがマスターに輝きをもたらし、ヘビーな低音域をスームスにならすと共に、デジタル録音にボディを付加します。分離した周波数値により、マスターを耳障りにすることなく、増減を個別に、そして同時に行うことができます。

Vintage Compressor
格別な温もりと心地良さを加えるシングルバンドのコンプレッションモジュールです。プログラムにより、音楽の素材に対し自然なリリースの形状が適用されます。中音域に厚みを増し、低音域をタイトに削ることにより輝きのある音像を獲得し、本質的なビンテージ感を再現します。

Codec Preview
標準的なコーデックでマスターがどのように聞こえるか、リアルタイムで試聴することができます。圧縮されたマスターの試聴はDAW内でも、スタンドアローンアプリケーションでも可能です。この機能によりオーディオをストリーミング、またはオンラインミュージックストア向けにマスタリングする際、完璧な調整を瞬時に行うことができます。

Export Formats
MP3、WAV、そしてAACといった、数々の一般的な圧縮、非圧縮ファイル形式からエクスポートすることができます。これにより、WAVでエクスポートし、その上でMP3コンバーターを使用するといった手間が省けます。また、ソースファイルから直接お望みのデジタル形式にエクスポートし、その際にトラック名、バンド名、アルバム名といったメタデータを加えることも可能です。

マキシマイザーがIRC IV内蔵にアップグレード
Ozoneの伝説的なマスタリングリミッターには新しいアルゴリズム(IRC IV)が採用され、マルチバンドかつ周波数に特化した操作が可能となったため、リミッターをそこまでハードに使用する必要がなくなりました。音量の高い部分のポンピングを抑えながら透明感のあるミックスが可能なのでボーカルを上下させることなくキックドラムのピークを抑える際などに最適です。

Ozone 7 シリーズの主な比較

	Advanced	Standard
【NEW】　Vintage Tape （ビンテージテープ）	◯	－
【NEW】　Vintage Limiter （ビンテージリミッター）	◯	◯
【NEW】　Vintage Compressor （ビンテージコンプレッサー）	◯	－
【NEW】　Vintage EQ （ビンテージイコライザー）	◯	－
【NEW】　IRC IV	◯	◯
【NEW】　Codec Preview （コーデックプレビュー）	◯	－
Dynamic EQ （ダイナミックイコライザー）	◯	◯
【NEW】　MP3/AAC Export （MP3/AACエキスポート）	◯	◯
Equalizer （イコライザー）	◯	◯
Maximizer （マキシマイザー）	◯	◯
Dynamics （ダイナミクス）	◯	◯
Exciter （エキサイター）	◯	◯
Stereo Imaging （ステレオイメージング）	◯	◯
Component Plug-ins （コンポーネントプラグイン）	◯	－
Presets （プリセット）	◯	◯
Dither （ディザー）	◯	◯