SONICA INSTRUMENTS ( ソニカ・インストゥルメンツ ) はVirtuoso Japanese Series第一弾として日本古典楽器十三絃箏「KOTO13」をNATIVEINSTRUMENTS社のKontakt Instrumentsの音源ライブラリーとして発売します。
SONICA INSTRUMENTSについて
シンセサイザーのプリセット、ゲーム音楽、アーティストの楽曲製作など幅広く手がける株式会社SONICA(ソニカ)のソフトウェア音源開発部門。これまでにBFD2ライブラリKABUKI & NOH PercussionやJapanese Taiko Percussionをリリースしています。
KABUKI & NOH Percussion
Japanese Taiko Percussion
KOTO13の主な特徴
- ベストなレコーディングとプログラミングによる十三絃箏同様の演奏表現
- 最高8ヴェロシティレイヤー、4 Round robinによる自然なダイナミクス
- 26種類の十三絃箏の奏法を網羅、Key Switchでコントロール可能
- 5種類のフレーズバンクに箏ならではのフレーズを収録、Key Switchでコントロール可能
- プラッキングコントロール機能によるナチュラルで繊細な爪弾き音を実現
- 古典スケールモードを搭載、13本の絃を白鍵に割り当てる演奏モードにより、本物の箏同様のグリッサンド、箏フレーズが簡単に演奏可能。
- 任意のキーに移調が可能な23種類の調子(お箏の古典スケール)を選択可能。
- ユーザースケールモーを搭載、楽曲専用のオリジナルスケールを作成可能
- 24bit, 96kHzで録音された繊細な音色(製品は24bit, 44.1kHzで収録)
- マルチマイクで収録、Direct, Overhead, Room, Stereo Mixを個別に専用Mixerでミキシングして音作りが可能
- 48種類のコンボリューション・リバーブを搭載、マイクチャンネル毎にリバーブをミキシング可能
ベストを尽くしたレコーディングとプログラミング
箏の演奏は丸田美紀氏。完成した音色と表現の弾き分けは、卓越した演奏技術があって初めて得られます。
録音は都内スタジオにて数日間にも及び、楽器の音が目の前で自然に響くことを心がけ、丁寧に録音されました。
KontaktプログラミングはUMLAUT AUDIO社。緻密なスクリプティングによって、ソフトウェア楽器として具現化されました。
まるで本物。手に吸い付くかのような、ナチュラルなプラッキング・コントロール
KOTO 13では特に爪弾き方に着目し、爪が絃に触れてから撥かれるまでのビヘービュアをキャプチャーし、自由にコントロールすることができるプラッキング・コントロール機能を搭載しました。
これにより、本当に手に吸い付くようなナチュラルな弾きごごちと超リアルな音を奏でることができます。
また、爪弾きのニュアンスを持たせたまま発音遅れのない、速いフレーズやグリッサンドも表現できます。
26種類の豊富なアーティキュレーションを網羅
箏の演奏表現は非常に多彩です。
華やかなグリッサンドやトレモロ、押しと呼ばれるピッチベンドやビブラートは有名ですが親指、人差し指、中指による音色の違い、爪で擦るような散らし爪など、たくさんの繊細な表現が日本のお箏の音色の特長ともいえます。
KOTO 13は26種類ものアーティキュレーションと6つのフレーズバンクを持ち、それら全てがKey switchとコントロールチェンジで自在にコントロール可能です。
収録アーティキュレーション
親指爪、人差し指爪、中指爪、ピチカート(左手)、ピチカート(右手)、ダブル、消し爪、後押し(半音)、後押し(全音)、弱押し、強押し、押し放し(半 音)、押し放し(全音)、突き色(半音)、突き色(全音)、引き色、揺り色(緩 / 半音)、揺り色(緩 / 全音)、揺り色(速 / 半音)、揺り色(速 / 全音)、スクイ爪、散らし爪(緩)、スクイ爪(速)、トレモロ、スクイ爪トレモロ(緩)、スクイ爪トレモロ(速)
フレーズ・バンク 壱越(in D) / 平調子
さーらりん(裏連)、グリッサンド上昇、グリッサンド下降、ショートフレーズ(引き連・半かけ爪・かけ爪)、効果音・スリ爪
◯フレーズ・バンクには複数のフレーズを収録、Key switchによってバンクを切り替えます。
◯キートランスポーズ、テンポコントロール可能。
古典スケール・モード、クロマチックスケール・モード、ユーザースケール・モード
古典邦楽から現代音楽、ポップス、映画音楽まであらゆる楽曲に対応可能
箏は13本の弦を駆使して様々な音楽を演奏しますが、KOTO 13ではこれと同じように13個の白鍵で演奏するスケール演奏モードを装備しました。
スケールモードでは13個の白鍵にスケール音が並ぶため、最も箏らしい演奏が可能になります。
白鍵を滑らせればいとも簡単に美しいグリッサンドフレーズが再現され、白鍵に指を転がせば美しいアルペジオが奏でられます。
また平調子、雲井調子、半雲井調子、中空調子、乃木調子、楽調子など古典音楽の代表的な23種類の調子(スケール)をセレクトできるほか、楽曲ごとに専用のスケールを自由に作成できるユーザースケール・モードも備えています。もちろんクロマチック・スケールモードも収録、西洋音楽にも全く支障なくお使いいただけます。
・クロマチックスケール:G2 – D5
・古典邦楽のスケール(調子)
古典邦楽の代表的な26種類のスケール(調子)とクロマチック・キーに対応。スケールモードでは1の絃(第一弦)をオクターブ 下げるモードへ切り替え付き。
収録スケール(調子)26種類
平調子、六上り調子、四九上り調子、雲井調子、本雲井調子、半雲井調子、片半雲井調子、中空調子、曙調子中空調子、楽調子、半楽調子、乃木調子、花雲調子、岩戸調子1、岩戸調子2、半岩戸調子1、半岩戸調子2、夏山調子、古今調子、新古今調子、二重雲井調子、雲井巾十調子、秋野調子、琉球調子
移調対応Key: G / G# / A / A# / B / C / C# / D / D# / E
・ユーザースケール
13本の絃の音程を自由にカスタマイズし保存できるユーザースケール機能搭載。
楽曲固有のスケール、オリジナル楽曲のためのスケールなど作成することができ、どんな楽曲にも箏らしさを取り入れることが可能です。
・スケールライブラリも用意
また、代表楽曲専用スケールを同梱しているため、すぐに箏楽曲の世界へアクセス可能です。
※ユーザースケールは移調できません。
Audio Mixer
Direct、Overhead、Room3種類のステレオマイクポジション+Stereo Mixで収録。
チャンネル毎に用意されたVolume / Pan / Reverb Send / EQ で自在にミキシング、さらに品質コボリューション・リバーヴを搭載、Instrument上でクオリティの高い音作りが可能です。
また各マイクチャンネル毎にDAWトラックへのパラアウトが可能なマルチアウトプット・バスを用意、緻密なミキシング・セッションにも対応可能です。
※Stereo Mixチャンネルをアクティブにするとマルチマイクはキャンセルされ、メモリーの節約ができます。
LOADマネージャー
必要なアーティキュレーションだけを読み込みさせるLoadマネージャーを用意。無駄なサンプルのLoadを避ける事でKontakt エンジンをより快適に動作させることができます。
KOTO13
発売日
2015年9月3日(木)
販売価格
KOTO 13 / SNCI002BOX
(税込) ¥30,352 (税抜 ¥27,593)
JANコード:4533940067537 / (DL版):4533940067520
注意点
このライブラリーをお使いになるためには、Native Instruments Kontakt 5.1以上(Full版)が必要になります。(Kontakt Player非対応)「Kontakt 5」は「KOMPLETE 11 シリーズ」の”SELECT”以上のバンドルに含まれています。
製品のインストールには9.5GB以上のディスク空き容量が必要です。PC環境、動作環境はNative Instruments Kontaktの推奨動作環境に準じます。
ライブラリーを快適に動作させるためには、より高速なCPUと、余裕のあるRAMメモリーを搭載したコンピュータに製品をインストールすることをお奨めします。