豊富な入出力端子を搭載し、4K映像にも対応したマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー V-1200HD

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V-1200HD

※ディスプレイを接続したイメージ写真です。 本製品にディスプレイは付属しません。

ローランドが豊富な入出力端子を搭載し、4K映像にも対応したマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー「V-1200HD」を発売します。「V-1200HD」は新開発 “映像処理のハイブリッド・エンジン” 搭載により、高度で多彩な演出を実現しています。

2008年にハイビジョン放送が始まって以来、番組制作はもちろん、各種イベントやホール設備、結婚式場に至るまで、高精細で高画質な映像が急速に普及しています。また、ビデオ・カメラなどの撮影機材だけでなく、液晶ディスプレイ、プロジェクター、大型LEDディスプレイなど、映像表示機器においても低価格化が進み、これらが後押しする形で、多チャンネルの映像収録や複数のディスプレイを使った演出が増加しています。さらに、それらの映像を切り替えて出力する「ビデオ・スイッチャー」についても高精細化、多入出力化が望まれています。

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今回ローランド社が発表した『V-1200HD』は、高精細な映像処理とフルHDに対応した多くの入出力、さらにオーディオのミキシングも可能にしたマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャーです。“ビデオ・スイッチャー”と“ビデオ・プロセッサー”を組み合わせた新開発の“映像処理のハイブリッド・エンジン”で映像を高画質のまま処理し、さらに画面の分配や合成といった演出も簡単に行えます。また、オプションによる映像・音声の入出力拡張、別売の専用コントローラー『V-1200HDR』やパソコンを使った本体コントロール、離れた場所にあるリモート・カメラの制御なども実現しています。『V-1200HD』を核にした映像セッティングは、収録スタジオやライブ・プロダクション、イベント、ホール設備といったそれぞれの業務形態に合わせた快適な操作環境を提供します。

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特長

  • 標準SDI ×10/HDMI ×4入力、SDI ×6/HDMI ×2出力
  • 拡張インターフェースで最大16 入力/14 出力
  • 4:2:2/4:4:4 ハイブリッド・エンジン搭載
  • 4:2:2 プロセスは2 M/E スイッチャー。2 M/E、1.5 M/E、1 M/E スイッチャブル
  • 4:4:4 プロセスはマルチフォーマット・プロセッサー。画面分割も可能
  • 4Kスイッチング・モード搭載
  • 92 入出力対応16chオーディオ・ミキサー
  • 4台までのリモート・カメラ制御
  • デュアル・ディスプレイ搭載専用コントロール・パネル
  • PC専用コントロール・ソフトウェアV-1200HD RCS
  • 拡張インターフェースで入出力拡張可能

ローランド独自のハイブリッド・エンジン

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映像信号として広く仕様されている4:2:2 のプロセスに加え、PCモニター出力などで標準の4:4:4 信号は、別プロセスでダイレクトに処理します。4:2:2 の映像信号をアップサンプリングし、4:4:4 信号としても出力できます。

多彩な M/E モードとプロセッサーが、オペレーションの自由度を拡張

2 M / E モード2M/Eモードロゴ

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スタンダードな2 M/E のオペレーションスタイル。各M/E ごとに、2系統のキーヤーが使用できます。各キーヤーは、プライオリティのスワップにも対応。映像ソースは、M/E 1 からM/E 2 へのリエントリだけでなく、M/E 2 からM/E 1 への逆リエントリも可能。2つのM/E を切り替えて1つのPGM 出力から出力できます。また2つのM/E を独立して出力できるため、異なる言語テロップ2系統の同時送出といったオペレーションも可能です。

1.5 M / E モード

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1 M/E に加え、最終段としてPGM/PST 列も使用できる、最も高パフォーマンスなオペレーションスタイル。1 M/E 内で、4つのキーヤーがすべて使用できます。各キーヤーのプライオリティは自由に変更でき、キーヤーのコピーも可能。ベース + 4合成のシーンを、WIPE で一度に別ソースへ切り換えるといった複雑なオペレーションを実現します。

1 M / E モード

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1 M/E +4キーの、シンプルなオペレーションスタイル。本線でPGM/PST 列を使用しないかわりに、2系統のAUX バスが使用できます。映像の分配やルーティングスイッチャーとしても利用できるため、ホール設備などのメインコンソールとしても使いやすいモードです。AUX を3系統以上使いたい場合には、コンポジション・バスを使えば最大6つまでの出力系統を確保できます。

4 K スイッチング・モード4Kスイッチングモードロゴ

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SDI 入出力4系統を1つにまとめることで、4K/60P のルーティングスイッチャーとして動作します。SDI 拡張カードXI-SDI を装着すれば、最大3入力 2出力の4K ルーティングが可能。(アップデート対応)

※HDMI の4K 入出力には対応しません

※M/E やキーヤーは使用できません

4:4:4 エンジンの直前には、4系統のスケーラーを装備

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4:2:2 プロセスからの2系統と、HDMI からダイレクトに2系統の入力に対応します。これら4ソースを使い、スイッチング、セルフキー合成、マトリックス出力といった機能を提供します。HDMI入力を4:4:4 プロセスに直接入力すれば、すべてのプロセスを4:4:4 処理可能。PCのRGB 信号を高画質のまま出力可能です。スケーラーの使い方を変えれば、1つの映像を2つのHDMI 出力から分割出力することもできます。

すべてはユーザーの表現力のために。フレキシブルに変更可能な内部プロセス

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すべての機能の呼び出しや設定変更は、ルートメニューからアクセス。多くのパラメータの中から、必要な操作画面を一瞬で呼び出します。これらのオペレーションは、専用コントロールパネルだけでなく、無償の専用コントロール・ソフトウェア「V-1200HD RCS」*でも動作します。「V-1200HD RCS」は本体なしでも操作可能なため、事前のトレーニングや、システム構成をプランニングする際にも利用できます。

Windows / MacOSX 対応

デュアル・タッチ・モニターを装備した、類を見ない操作性。快適なオペレーションを約束する、V-1200HD専用コンソール「V-1200HDR」

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ハイエンドスイッチャーのオペレーションに必要な機能を、コンパクトサイズに凝縮。2つの7インチ タッチ・モニターに異なるメニューを呼び出し、効果的で確実なスイッチングを実現します。専用コントローラー 『V-1200HDR』は別売です。

SDI、HDMI 対応、多彩な入出力をサポート。さらに2つの拡張スロットを装備

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別売の拡張インターフェースで、本体機能を拡張します。映像と音声の追加入出力や、SFP カートリッジ経由での光ファイバーへの対応も可能。

専用PCアプリで快適操作

無償ダウンロードの専用PCアプリ『V-1200HD RCS』を使用すれば最大でPC×4台による『V-1200HD』のコントロールが可能です。用途に合わせてコントローラーを選ぶことで快適な操作を実現できます。

専用PCアプリ 『V-1200HD RCS』

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自由度の高いオペレーションで、多彩なシチュエーションに対応

CASE.01:ニューススタジオ ~ 多彩な映像効果で、あらゆるスタジオにジャストフィット

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スケーラーを搭載した4つのキーヤーを使い、自由なプライオリティで合成可能。ハイエンドなクロマ・キー、タイトル合成に不可欠なエクスターナル・キーも装備。

出力はPGM/PVW 出力に加え、2系統のAUX バスも使用できます。(1 M/E時)

CASE.02:ライブプロダクション~ 自由度の高いM/E システムで、多彩な映像演出が可能に

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コンサート収録やライブ配信のメインコンソールに最適。充実のマルチビュー機能により、多くのソースを一目で確認。演出のニーズに合わせて、M/E 構成を自由に変更可能。リモート・カメラも最大4 台制御できるので、カメラマンの少ないシーンでも効果的なショットを狙えます。

CASE.03 :イベント~ マルチフォーマット対応のHDMI入出力を装備。あらゆるソース、あらゆる出力機器と組み合わせ自由

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10系統の3G/HD/SD-SDI 入力に加え、4系統のHDMI入力。また6系統の3G/HD/SD-SDI 出力、2系統のHDMI出力を装備。このうち2系統のHDMI入出力は、マルチフォーマット対応。あらゆる解像度やフレーム・レートのPC出力も直接入力。直接4:4:4プロセスに渡されるため、高解像度のままで出力できます。さらにスケーラー内蔵拡張ユニットにより、デジタル・アナログ入出力混在も可能。

CASE.04:学校・官公庁などのホール設備 ~ 映像・音声のハブとして、多彩なコントロールに対応。

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充実のルーティング機能により、大量の映像ソースを様々なフォーマットに変換、分配。映像・音声ソースのハブとして、ソフトウェアや各種制御端末からの遠隔リモート操作を実現します。また単純映像切り換えだけでなく、PinPした映像を各所に分配するなど、プロダクションスイッチャーならではの機能も活用できます。

発売日

2015年夏予定

販売価格

未定

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