【初心者セミナー】バンドキーボード入門
第五回「16ビートのパターン」

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こんにちはサカウエです。前回のロックンロールパターンいかがでしたか?

ポピュラー音楽(ロック、ジャズ、ブルース、ポップス等々)では「コード譜」だけ見て演奏するというのは「当たり前」、したがって譜面通り演奏するクラシックとは異なり、プレイヤーによって演奏(フレーズ)が異なる・・といった話をご紹介いたしました。

もちろんクラシックでも、たとえば同じ曲であっても指揮者や演奏者が変わればびっくりするほどその音楽は変わります。ここで言っているのは「表現が異なる」ということではなくて「音程、リズム、音色のすべての選択がプレイヤーに委ねられている」ということです。

プレーヤーが変わるとフレーズも変わる・・

これ極端な例で申し訳ありませんが、面白いので聴いてみてください。一応ジャズなんですけども、ボブ・ジェームス、リチャード・ティー、ジョアン・ブラッキーンという3人(!)のピアニストの演奏です~「ジャズ?・・・興味ないわ~」という方は早送りで結構です・・でも面白いですよ~

いかがでしたでしょう? 3人のピアニストが一緒に弾くというシチュエーションもさることながら、3人の個性のぶつかり合い・・・同じコード進行で弾いているのですが、三人三様とはまさにこのことですね。

さらっと解説いたしますと:

0:56~ボブ・ジェームス

非常にシンプルなシングルノート中心、でも非常に「歌心」のあるソロですね~3:09~リチャード・ティー

右手のブロックコードとオクターブ中心の力強いファンキーなソロですね

4:35~ジョアン・ブラッキーン

「アウト」(説明長くなるので割愛)と呼ばれる、音をワザと(デタラメではありません)外したテンション感溢れるソロ

全部違う曲に聞こえましたね・・・

そんなわけで、コードだけみてアドリブソロを弾けるようになるには修練が必要ですが、「バッキング」の場合はとにかく「定番パターン」をひたすら覚えること・・・これに尽きるのではないでしょうか・・・ということで頑張りましょう!

では今回はいよいよ「16ビート」の基本へ突入します!

なおコードやスケールといった理論系のお話は下記のエントリーで説明していますので、時間があったらそちらもご覧頂きたいと思います。

音楽力をアップする「耳コピのすゝめ 」関連エントリー

16ビートのパターン

前置き長くなってスミマセン。前回のロックンロールは1小節(4/4)を8つ、すなわち8分音符を最小単位とする組み合わせ。

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譜面表示の下の図はDAW(音楽制作ソフト)に打ち込んだデータを表示したものです。どちらも同じデータを違った角度で見ているだけのものです。ちゃんと1小節に8つのタイミングで収まっていますね。

8分音符を基本としたパターンは無数に存在します。では組み合わせとリズムを変えてみましょう。

screenshot_198

これは両手で演奏するパターンですが、基本「左手ベース」「右手コード」でしたね。

このように左右のリズムのコンビネーションが変えることで無数のパターンを生み出すことができます。しかし「8分音符単位」で変化していることには変わりありません。たとえばレゲエのバッキングパターンは右手のコードが「8分音符のウラ打ち」になったりするわけです(実際はハネる場合が多いです)。

screenshot_200

それでは次に16ビート。

これは音符の細かさが8分の「倍」になります。表記が少々細かくなると「グンと難度が高くなった」気がいたしますが、心配ご無用。これは表記が8分音符の倍の細かさになっただけ・・・左右のコンビネーションは「8分パターン」のテンポが「倍」になっただけ・・・言い換えると、16分のパターンを半分の早さで弾けば8分と同じ・・・と思えば怖くない・・かも。

screenshot_202

16分というのは一拍(4分音符)が4分割。このパターンだと右手は

タアアタ ンンタン ンンタン ンタアア

◯ – – ◯ ☓☓◯☓ ☓☓◯☓ ☓◯ – –

となるわけですね。「ア(◯)」は伸ばし。「ン(☓)」は休み。

Dm7 – G7というコード進行で弾いてみます。左手は4分音符でベースを弾きます・・Dm7(ディーマイナーセブン)では「レ」、G7(ジーセブン)では「ソ」を弾くんでしたね〜

Dm7

Dm7

G7

G7

G7ではコードの「展開」が行われていることに注目!(こうすると音飛びが回避され、自然な感じになります)

それでは弾いてみますよ〜テンポがだんだん早くなります

Dm7-G7

大事なのは「必ずゆっくりのテンポから始める」こと。

いきなりBPM=120とかで弾いてはいけません。

16分音符を「タカチキ」でも「タカタカ」でも「アタタタ」でもなんでも良いですから「一拍で4つのパルスを感じられる」テンポで始めてください。

「タアアタ ンンタン ンンタン ンタアア」

と意識して弾けるようになるまで、焦らずゆっくりどうぞ。

ちょっと慣れたら前回同様左手を

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で演奏します。この場合は左右の手のコンビネーション(組み合わせ)が少々フクザツになりますが、補助線を記しましたので目安にしてください。

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パラディドル応用

パラディドルというのはドラムの奏法の一種なのですが、左右のコンビネーションの一種と思ってください。右手を「R」左手を「L」と表記すると

RLRR LRLL

といった組み合わせでリズムを刻みます。これを応用してみます。まずはこれ・・・ですが、これは16分の刻みを意識するための実験パターンなので練習しなくてけっこうです

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・・・これだとちょっとしつこいですね。そこで左手を少々変えてみます。

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難度がぐ~んと上がってしまい恐縮ですが、苦労した割にはまだしつこい感じです。これも練習しなくてけっこうです(泣)

音色にもよるのですが、ピアノの場合はここまで細かく刻むのではなく、もう少々ゆったり目が良いですね。

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Dm7でルート音の他に7th(ド)を使っているのがミソです。G7のところの左手は1小節目と同じ=G7(onD)としています。これで少々ずっしりとした落ち着きが出てきました。

でも、正直かなり難しかったと思います・・すみません・・今回は「ふーん、まあそんなものなのね~」程度の理解をしていただければ結構です。

ということで今回は16ビートのパターンの入門編でしたが

次回はもうちょい簡単な別バリエーションのパターンを紹介してみたいと思いますのでよろしくお願いいたします〜


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