【初心者セミナー】バンドキーボード入門
第四回「ロックンロールのパターン」

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こんにちはサカウエです。前回は右手と左手の「8つ打ち」の基本を練習しました。「8つ打ち」に代表される8ビート系のパターンには非常に多くのバリエーションがあるのですが、今回はその中でも基本中の基本「ロックンロール」パターンに挑戦します。

ロック・キーボードの基本

「わたしはロックンロールなんて興味ないの〜」という方もいらっしゃると思いますが、このパターンはどんなジャンルの音楽を演奏するかは関係なく、

「キーボードを弾く人はゼッタイに覚えておくべき」

パターンですので、頑張ってぜひマスターしていただきたいと思います。

さて、このパターンの一番の特徴は「コード構成音以外の音も使う」という点だと思います。「えー?Cメジャーコードだったらド・ミ・ソ以外は使っちゃダメなんじゃないのー?」という疑問はごもっとも。しかし、世の中それだけでは面白みが出ない音楽ジャンルというのがあるのですね・・・これが特に入門者には悩ましいところなのですが・・・

■たとえばこんな演奏(難度高いのでビビらず、あくまで参考としてお聴きください

Joni Mitchell(ジョニ・ミッチェル)のスタジオ・ライブ〜ピアノはRussell Ferrante(ラッセル・フェランテ)。M・ランドウ(g)、V・カリウタ(dr)、L・クライン(b)という豪華メンバーです。

Joni Mitchell Refuge of the Roads pt.2

ロックというより、ブルース&ジャズ的な雰囲気が漂っておりますが、実はこの曲のコード進行を表す場合、(17-18秒あたりで一瞬出てくるGを除き)28秒あたりまでまではずーっと「C7」(シーセブン)というコード表記になります・・ウッソ~

フレーズごとに細かくコード表記する方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、慣例的にこれは「ワンコード」としてC7だけで表記される場合が多いと思います(ブルース、ジャズ系は特に)

C7

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C7の構成音は(ド・ミ・ソ・シb)

右手は色々な音を弾いていますが、なんとなく「ド」の音がサウンドの中心として聞こえてきませんか?

ところで、これを初めて聴いた方は「これマイナーじゃないの?」と思われたかもしれません・・・でも表記はC7・・・

この演奏ではコード構成音以外の音や、“ブルーノート”を多用しています(それがマイナーっぽく聞こえる理由です)。”ブルーノート”というのはメジャーキーなのになぜか使われる「ミのフラット」「ソのフラット」「シのフラット」のことで、ロック、ジャズ、ブルースで必要不可欠な音なのですが、詳しい話は後日また。

・・・まあ面倒なことは忘れてけっこうです。とにかく弾いてみましょう!

やさしい基本パターンを練習

・・・とは言ってもいきなりこんなの演奏できませんから、このエッセンスを含んだもっと簡単な基本パターンを練習してみましょう。それが次のロックンロールのパターン〜とりあえず右手で次の3種類の押さえ方を覚えてください(左手はずっと低いドの音を弾いてください)

(1)まずはおなじみのC・・・これはもう楽勝ですね♪♪

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(2)つぎはこれ・・えーっと、Fの転回形のように見えます・・事実そのとおりです。

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(3)つづいてこれ・・ちょっと謎ですね

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さて、それでは以上の(1)(2)(3)という3種類のコードを使って次のように4つ打ちで弾いてみます。

右手(コード):(1)(2)(3)(1)

左手(ベース):ド・ド・ド・ド

一応譜面も

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※リズムキープが大切なのは前回と同じ。リズムマシーンを使って頑張って練習しましょう!

コードネームは厳密に表記すると、2拍目のコードはF(onC)、3拍目はC7(no3rd)というように少々ややこしいことになりますが、慣用的にはこれは「C7の一発モノ」として表記されることが多いようです。

F(onC)は「一瞬だから、まあ書くまでもないか(経過音)」といった解釈だと思います。

でも仮にF(onC)を4拍伸ばす、といった場合は表記されるケースが多いです。「1拍が一瞬とは認められない」という方は表記すると思います・・・ということでこれには厳格なルールは無く、非常にあいまい。

というように、コードネーム表記だけで演奏する場合は、楽譜表記の場合とは異なり、プレーヤーが変わればフレーズも変わるということになります。この個性の違いが音楽の面白いところですね。

慣れてきたら、右手だけリズムを変えてみます。

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1小節目の4拍目ウラで、足が釣られないように注意しましょう!ここでもひたすらリズムキープ!

最初はゆっくりのテンポBPM=80位からはじめて、マックス160くらいで弾ける様になると素敵だと思います。マスターできたら、左手のリズムを下記のように変えてみるとさらにバリエーションが広がります。

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装飾音符

少々レベルが上がりますが、これがあると無いではまったく雰囲気が変わります。

このパターンだと「ミ」と「ソ」を弾く際、それぞれの半音下の音で引っ掛けて弾いてみてください(→の箇所)

grace

全部引っ掛けるとしつこいので、ほどほどが良いと思います。なお、こういったワザを多用するニューオリンズ・スタイルといわれる奏法をついでに紹介しておきますね〜

ドクター・ジョン”IKO IKO”渋い~

左手でレからファ#まで、10度がとどくの羨ましいです・・・


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