【初心者セミナー】バンドキーボード入門
第三回「8つ打ちバッキング」

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こんにちはサカウエです。コードネームだけで「キーボードバッキングを極める」を目標とした

バンドキーボードを始めよう!コーナー第三回は「8つ打ちバッキング」です。

ロックには欠かせない定番の「8つ打ち」

「1, 2, 3, 4」と、1小節で4つ打つから「4つ打ち」。前回紹介した「レット・イット・ビー」のピアノは、4つ打ちが基本のバッキングパターンでしたね。ちなみにテクノなどのダンスミュージックでおなじみの「ズン, ズン, ズン, ズン」というバスドラムのスタイルも「4つ打ち」と呼ばれています。

では「8つ打ち」とは?

ハイその通り! 1小節で均等に「8つ打つ」パターンということになります。楽器によっては「8分刻み」というように「刻む」という表現も使われます。

それでは「8つ打ち」バッキングが特徴の代表曲をお聞きください。古くてスミマセン、でもカッコイイです〜

ジェイ・グレイドン、デビッド・フォスターという、現在は大御所のお二方のユニット「エアプレイ」の1980年のアルバムから「Cryin’ All Night」という曲でした。ちなみに途中のストリングスはアナログシンセ(ARP2600)をダビングして作られております。

ジャケット写真はさておいて・・今聞いても古さを感じさせない(?)名盤です。ジャンルは日本では一応、AORと呼ばれているようですが、音楽性もさることながらサウンド面でも非常に先進的な作品でした。

中高生くらいの方であれば、ひょっとしたらご両親がご存知かもしれませんね。

「8つ打ち(刻み)」に挑戦

さて、イントロ後のボーカル歌い出しで聞くことのできるピアノのバッキングが「8つ打ち(刻み)」です。少々リズムが難しいと思いますが、ここでは「8分音符で刻んでいる」ということが理解出来ればOKです。

ではこのパターンに挑戦しましょう!

原曲のキーはちょっと難しいので、ここではDm(ディーマイナー)というコードで演奏してみます。

一応楽譜で表すと

Dm_001

となりますが、音符は無視して構いません。ご覧のとおり「1小節内で均等に8つ刻んでいる」というリズムさえ理解していただければ問題ありません。8分音符はチョット短め(スタッカート気味)で歯切れよく弾いてみてください・

なおここでは左手は低い「レ」を小節の頭に弾いて伸ばすだけでOKです。

「イチ、ニイ、サン、シイ」という4拍を「イ(チ)、ニ(イ)、サ(ン)、シ(イ)」という感じで演奏します。ホントに「刻む」という感覚だと思います。

screenshot_76

でも意外とリズムキープが難しいんですよねこれ。

ずーっとDmだけだと飽きると思いますので。Gm7(ジーマイナーセブン)というコードと2小節ずつ交互に弾いてみましょう。

Gm7はこれ。4つの音を押さえなくてはなりませんが、頑張ってください。

Gm7

あ、視覚的にコードを覚えるための強力な助っ人「キーボードポジション・ハンドブック」これ便利です。

IMG_0516

【関連記事】コードを視覚的におぼえるならこれがオススメ!

キーボードポジション・ハンドブック発売

正確なリズムキープのために

さて、 ここで非常に大事なことをお伝えします。それは「リズム」です。バンドで演奏する場合、ドラム、ベース、ギター、キーボードのリズムがあっていないとカッコ悪いですよね。

まあこの方たちはリズムだけの問題ではないようですが、ただひたすら一生懸命で演奏している姿には感動を禁じえません、、ホント素晴らしいです。

・・話を元に戻して、、大切なのは「常に正しいビートで演奏すること」ではそのために練習で必要なことは、

  1. メトロノーム(またはリズムマシン)と友達になる
  2. 体(足)でリズムキープする

ということなのですが、ではもう少し詳しく書いて見ることにします。

1.メトロノーム

必ずしもあのカチカチいうメトロノームである必要ではなく、要は「正確なビートでガイドしてくれるもの」ならなんでも良いです。iPhoneの無料アプリでも構いません。ただヘッドホン等で練習する場合は、ドラムマシーン内蔵タイプのシンセが手軽でオススメです。

YAMAHA / ヤマハ MX49 超軽量シンセサイザー

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KORG / コルグ KROSS-61 ( KROSS61 ) MUSIC WORKSTATION シンセサイザー 61鍵盤

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ROLAND / ローランド JUNODi WH モバイルシンセサイザー

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2.体(足)でリズムキープする

リズムマシン等の正確なビートに合わせて練習するわけですが、大事なのは体でリズムを感じてキープすること。ビートに合わせ左足等でリズムを取ります。右足は将来サスティーンペダルなどを使う可能性もあるので、ここでは一応左足を基本とします。

ビートに合わせて「1,2,3,4」と足をステップします。

クラシックピアノのレッスンでこれをやるとおそらくひどく叱られると思いますが、ここでは問題ありませんので遠慮なくどうぞ。ただし夜間の練習の場合は特に、騒音には注意してください。そして練習で重要なことは

「最初はスローなテンポで始める」

ということです。最初から原曲のテンポで練習してもなかなかうまく行きませんし、じぶんの演奏がリズムに合っているのか合っていないのかも判断がつかないと思います。

したがって、

「今、自分のステップと演奏はリズムに合っているな」と自覚できるテンポで始め、徐々にテンポを上げていく

のが良いと思います(これ重要)

以上の2点をまず実践してみてはいかがでしょうか。

アクセント

さて、冒頭の8分打ちパターンに戻りましょう。さっきは単純に8分音符で「刻んだ」だけでしたが、原曲とはニュアンスが違いますよね?この違いは何かというと、「リズムのアクセント」になります。

アクセントというのは「強弱の差」のことで、例えば先程の8分刻みでも、アクセントの付け方によってはそれぞれが随分と変わった聞こえ方になるのです。

例えば、8分音符の拍頭(「表(おもて)」ともいいます)にアクセントを置いた場合。

続いて8分音符の拍裏(はくうら)=「ウラ」にアクセントを置いた場合。

いかがですか?全く別物に聞こえますよね。なおウラ拍アクセントは「レゲエ」などでもよく使われます。

それではこれを、リズムマシーン&ステップで演奏してみてください。ではどうぞ。

・・・しばし練習中・・・

いかがでしょう?おそらく半数の方は「拍裏アクセント」に手こずったことになったのではないでしょうか。

こうした裏リズムは、ロック&ポップの基本なのですが、これができないと正確なリズム・キープとカッコイイパターン演奏は難しくなってしまいます・・ぜひ頑張ってチャレンジしていただきたいと思います。

アクセントを変える

さて冒頭の曲では、表と裏のアクセントの付け方が組み合わさったパターン。少々強敵ですよ〜

1     2    3    4

タツ ツタ ツツ ツツ

のように「タ」の位置にアクセントが置かれていますね。つまり1拍目の「頭」と2拍目の「裏(ウラ)」が強調されているパターンです。左手はこのアクセントの位置で弾くようにすると更にアクセントが強調されます。

DmとGm7を交互に弾いてみます(左手のルート音はオクターブで重ねています)

イメージ:

screenshot_79

いかがでしょう、二拍目のウラアクセントの位置で左足のステップが釣られてしまう方はいらっしゃいませんか〜? 最初は皆そうなるので、焦らずスローなテンポからスタートしてみてくださいね。4拍目のウラの音は慣れてきたら入れてみてください、さらにかっこよくなると思います。

なお原曲と同じく、こうしたアクセントをつけたリズムアレンジの場合は、ベースやキックドラムも同様の位置にアクセントを置くのが基本となっています。このように8分音符が基本となるビートの曲においては、表と裏のアクセントの付け方に変化をつけることで、さまざまなリズムのパターンが生まれてくるのですね。

というわけで今回はバッキング・リズムを中心にお話いたしましたが、ぜひメトロノーム(リズムマシン)と仲良くなって楽しみながら練習してくださいね〜

それではまた


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