初心者向け DTM のすゝめ 005 スピーカーとヘッドホン

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スピーカーとヘッドホン

こんにちはサカウエです。パソコンからオーディオ・インターフェースへデジタル信号が流れて音に変換されるというのは前述のとおりですが、これだけではまだ音を聞くことができませんね?そうです、スピーカーやヘッドホン、イヤホン等が必要になります。

なぜスピーカーが必要か?

DAWソフトを使った音楽制作の最終段階にミックスダウンという作業があります。

これはいろいろな楽器の演奏をバランスよくまとめて2CH(右と左)のマスターオーディオデーターにすることです。

最終的にまとめた2ch(ステレオ)データは、CDに焼いたり、ネット配信したりといったことになります。

このミックスダウンにおいて、各楽器間の音質とバランスを取る際の指針で重要になるのが「この曲は誰がどういった環境で聴くのか?」というシチュエーションです。もし自分が作った作品は自分しか聞かないし、いつもこのパソコンとオーディオ・インターフェースとイヤホンで聴くだけ・・だとしたらおそらくスピーカーは不必要でしょう。

しかし自分の音楽をCDに焼いて人に渡したり、ネットにアップして他人に聴いてもらう場合は「様々な環境で最適に聞いてもらえる音質」にすることが必要になります。そうなるとスピーカー、特にモニター・スピーカーが必須になるでしょう。

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スピーカーの種類

コンボ・ステレオ等についてくるスピーカーはリスニング専用に調整されているため、少々アレンジされている感じのサウンドになってしまいます。それでマスタリングしてしまうと他の環境で聞いた際に不自然な音質になってしまう危険性があります。

一方「モニター・スピーカー」はその名の通り聴いて調整するためのスピーカーなので、フラットな特性があり、原音忠実型。したがって、いろいろな環境で聞かれる可能性のある音楽をマスタリングする際は「モニター・スピーカー」の購入をオススメいたします。

ヘッドホンだけでも音楽制作は楽しむことはできますが、上記の理由でDTM、音楽制作には「モニター・スピーカー」は必須といえるでしょう。

さて、モニター・スピーカーはアンプ内蔵の有無で、アクティブ、パッシブの2種類があります。

・アクティブ・スピーカーはアンプ内蔵

・パッシブ・スピーカーはアンプ無し。

オーディオ・インターフェースの音声OUTからの信号だけでは小さすぎるので、アンプで増幅してスピーカーから出力させる必要があります。信号を増幅するアンプが必要なのはヘッドホンも実は同じ。オーディオ・インターフェースのヘッドホンジャックにヘッドホンを繋げば音が聞こえますが、これは「ヘッドホンアンプ」が内蔵されているためです。

アクティブ・スピーカーの場合は、オーディオ・インターフェースから直接ケーブル接続して電源を入れればすぐに音をだすことが出来て非常に手軽ですね。アンプの起き場所も必要ありません。

パッシブを使う人は、別途アンプが必要になります。好みのアンプと組み合わせて使いたいという人もいるので、そんなことになっているわけですね。

スピーカーのスペックには、出力、入力、周波数特性等々、いろいろな種類があり、制作環境、目的に応じて選ぶ必要がありますが、一番肝心なのはやはり出音。これは実際にお店で聞いていただくのが一番ですね。その際は自分の聞き慣れたcdとか、iPodの音楽で聴き比べると良いと思います。

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