こんにちはサカウエです。「キーボードを始めてみたい」と思っている方は、まず最初にどの機種を選んだら良いのか悩むことになると思います。それ以前に「そもそもシンセとキーボードってどこが違うの?」という方も少なくないはず。というわけでこのコーナーでは、いろいろなキーボードごとの違いや特徴をご紹介するとともに、各自の目的にあった最適キーボードをご紹介できればと思います。
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そもそもキーボードって何?
キーボードは「鍵盤」を意味します。鍵盤楽器は本来すべて「キーボード」ですが、一般的には電気が無いと演奏できない(音が出ない)鍵盤楽器が「キーボード」と呼ばれているようです。生ピアノ(グランドピアノ、アップライトピアノ等)はあまりキーボードとは呼ばれることはないですね。
これは・・・・「(アップライト)ピアノ」ですね
最近はいろいろな種類のキーボードが発売されていますが、大きく分けると下記のようになるでしょう。
- シンセサイザー&ミュージック・ワークステーション⇒様々な音色を演奏できるライブ、制作向けキーボード
- ステージピアノ⇒バンド、ライブ等で使用されるピアノに特化したキーボード。
- コンボ・キーボード(オルガン)⇒オルガン、ピアノ等中心のライブ・キーボード
- 電子ピアノ⇒生ピアノの電子版。ヘッドホンでも練習できる。
- ポータブルキーボード⇒簡易型、自動バッキング付き、トイ的。
- 電子オルガン⇒例)エレクトーン。一人で演奏。自動伴奏機能付き
- Etc.
ここでは主に音楽制作やバンド、ソロ等で使用される
- シンセサイザー&ミュージック・ワークステーション
- ステージピアノ
- コンボ・キーボード(オルガン)
上記三種類のキーボードをご紹介していきたいと思います。
キーボード選びのポイント
まずは以下を考えてみましょう
- 内蔵音色の種類、特色⇒ピアノ、オルガン系中心?シンセ系?
- タッチ、鍵盤数⇒重い、軽い?49,61,76,88鍵
- 重量・大きさ⇒持ち運び頻度、設置
そして以下の観点でそれぞれのポイントをチェックします。
- 演奏したい音楽ジャンルは?:ロック?、ジャズ?、演歌?
- 用途=バンド、弾き語り、音楽制作
- 主に使用する場所:スタジオ、教室?ライブ会場?ストリート?コンサート会場
代表機種
シンセサイザー&ミュージック・ワークステーション
※「シンセサイザー」にはいろいろなタイプがありますが、最近主流なのは数百種類のさまざまな楽器音を内蔵しているデジタルシンセ。なかにはつまみだらけで単音しか出ない「アナログ(系)・シンセ」といったモデルもありますが、これは少々特殊で、マニアック。キーボード入門には向いていないかもしれません。
楽しそうではありますが・・・
「ワークステーション」というのは、シンセの機能に加え、音楽制作機能(シーケンサーやDAWと呼ばれます)が加わったモデルです。ドラムやベースといったパートを「打ち込んで」自動演奏させることができ、またギターやボーカルなどを録音することができる機種もあります。つまり単体で音楽が作れてしまうわけですね。
ステージピアノ
その名の通り、持ち運びが比較的楽にできる「ピアノ音色」をメインとした機種。ピアノタッチにこだわりたい方にオススメ。シンセサイザーのように数百といった音色は内蔵されておらず、ピアノ系、オルガン系、ストリングス・・といった使用頻度の高い音色が収録されている場合が多いです。音色作成機能も最小限です。
RD-2000
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コンボ・キーボード
オルガン、ピアノ系、ストリングスなどバンドで使用頻度の高い音色が中心。ドローバー(ハーモニックバー)とよばれるオルガン独特の音色作成機能を備えているものも多いです。鍵盤は軽めが主流ですね。
Roland V-COMBO VR-09-B
Clavia Nord Electro 5D 61
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