Inter BEE 2016 オーディオ機材を中心にレポート!

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こんにちはデジタル楽器アドバイザーのアベです。
今年もInter BEEに遊びに仕事に行ってきました!

去年に引き続き過去最多となる出展者数1,090社・団体。とんでもない出展数です!
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というわけでレポートしようと思うのですが、InterBEEは国際放送機器展(International Broadcast Equipment Exhibition)の略ってことで放送機器関連が多数を占めます。
残念ながらそういうの全然わからないのと、とても網羅出来ないので気になった楽器関連商品だけ取り上げたいと思います。(当然某ブースでやっていたらしい「アイドル水泳大会」のVR動画についてのレポートもありません。)

Sennheiser(ゼンハイザー)

まずは今年っぽいところでVR関連。
もう形から360°録りたい気持ちが表れてます。こちらは新製品「AMBEO VR MIC」。
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発売は来年できれば‥というご返答でした。

AMBEO VR MICに触れてみて

4つのOUTがあり、それをオーディオインターフェイス(なんでも良いそう)に繋ぎ録音した後、専用フリープラグイン(AAX、VST、AU対応)でB-formatと呼ばれる規格に変換するそうですが、現在まだそのB-formatに対応するハードが国内にないらしく、用意された動画でのデモのみ試せました。(※なんか図書館みたいな部屋で白人のおじいちゃんに講義を受けるような謎な素敵な動画でした。アイドルは居ませんでした。)
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先日後輩の部屋でPlaystation VRをやらされ、感覚がおかしくなりそうなくらいのリアルさに驚きましたが、唯一平静を保っていられたのが音が立体的ではなかったことでした。
今後音響機器まで立体的になったら最後だと感じる今日この頃です。
(※PS4VR用ゲーム「Kitchen」めちゃくちゃ怖いので一度お試しください。)

iZotope アイゾトープ

iZotopeのブースでは、発表されたばかりの「Ozone 7 Element」のデモ環境の他、毎度革新的なプラグインを発表し、なくてはならない存在のiZotopeが今現在世間の度肝を抜いているプラグイン「NEUTRON」、そして「Ozone7」についてのワークショップを行っていました。

江夏正晃 氏による軽快なトークで分かりやすく解説されています。その様子がこちら。
※ワークショップで「NEUTRON」も説明もありましたが動画の権利関係の問題で割愛させていただきます。

「NEUTRON」は、TRACK ASSISTANT ボタン一つでインサートしたトラックを解析し、適切なEQポイントを教えてくれるまさに超優秀なアシスタント。なんとなくでEQする時間がなくなる他、単純に物凄く勉強になります!そしてなんとインサートされた他のトラックを選択することでマスキングしている周波数まで教えてくれます。
全トラックにインサートしたい一家に一台なプラグインといえると思います。
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「OZONE7」は、すでに一家に一台になっていそうな定番マスタリングプラグインですね。
”ダンス”や”ロック”といった音楽ジャンルや、「低音強め」といった方向性を選ぶだけでマスターをワンクリックでブラッシュアップしてくれる必携ツールです。IRC(Intelligence Release Control)による音圧をいくらあげても歪まない感じはもちろん、Vintage TapeやVintage EQ(Advanced版のみ収録)の質感がミックスに奥行きをもたらしてくれます。
ワンクリックの手軽さもウリな「OZONE7」ですが、もう割り切ってプリセットだけでいい!という方は新製品の「Ozone 7 Element」。こちらはプリセットのみを選択するだけの手軽さです。
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Ozone 7 と NEUTRONに触れてみて

というわけでDAWを嗜む方には確実にどちらも必携なのですが、ただ今メーカーキャンペーン中で大幅値下げ中!(2017/1/4まで)
特に上記2品番他、オーディオ修復ツール定番のRX5や最近よく耳にするシンセサイズされたボーカルを簡単に実現するVoice Synthなど盛りだくさんの内容のMusic Production BundleIIがオススメです。通常¥70,000(税抜)が期間中¥49,800(税抜)!(←普段OZONE7Advance一個買うより安い。。)
手に入れるなら今です!是非お近くの島村楽器でお求め下さい。

iZotope – 製品情報 | デジランド

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  • 一家に一台
  • 買うならキャンペーン中である今
  • どうせならMusic Production BundleIIがお得。

marantz Professional(マランツプロフェッショナル)

高級オーディオブランドのイメージが強いおじさん世代の私には驚きのプライスで昨今ヘッドホンたマイクを大ヒットさせているmarantzは、iOS対応USBマイクやモニタースピーカーを出展していました。

こちらは新製品「MPM-1000U」。
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「MPM-1000」とは違いコネクターがUSBのみとなっています。
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Apple製の「Lightning – USBカメラアダプタ」を使うことでiPhoneでも使えます。会場ではiOSアプリ nana と一緒に試せるようになっていました。
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こちらは発売中の「Studio Scope 3」。金色のウーファーが目立っています。
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ショート ショットガン・マイクロフォン「AUDIO SCOPE SG-9P」(先端部分)と伸⻑式 ブームポール。放送、テレビ/映画での使用に適した設計で、ポールは内部にケーブルが通っているので使い勝手も良さそうです。
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MPM-1000Uに触れてみて

iOS対応USBマイクとiPhoneでどこでも生配信はどうでしょう?とはメーカーさんの弁。
横でVRだ8Kだ最新の放送機器が発表される中、痛快かつある種最新の楽しみ方な気がします。

SHURE(シュア)

今年発売して以来大反響のデュアル・ダイアフラムマイク「KSM8」。
これがどれだけ画期的な商品かについてメーカーさんに語って頂きました。

この撮影にはiPhone用マイクのShure「MV88」を使用しました。
会場内は大勢の人でガヤガヤしてましたが、少し離れた位置の撮影でもしっかり収音してくれてます。専用アプリの指向性範囲が決めれるのポイント高し。
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撮影風景はこんな感じ。

KSM8に触れてみて

「KSM8」間違いなく良いです。
今回のINTER BEEではA帯(要免許。業務用)向けワイヤレスマイクの交換用マイクカプセルとしてのKSM8が新発表でしたが、もしまだ既発のワイヤードハンドヘルドマイク「KSM8」をお試し頂いたことがない方は是非店頭でお試し下さい。

KSM8 ニッケル

この商品を展示している店舗

KSM8 ブラック

この商品を展示している店舗

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  • そもそも指向性(音を拾う方向)がないマイクを、音の回り込みを利用し振動版の逆相成分を用い正相と打ち消しあうことで、特定方向への感度を強めた単一指向性という今現在当たり前な技術を生んだのもSHURE(55SH)。
  • スタンド備え付けからハンドヘルド(手持ち)に至る際のポップ音の防止やシンメトリーなデザインなどの諸問題を解決した565SDやSM58もSHURE。
  • 回り込む音をそれ専用のダイアフラム(振動板)で拾うことにより、近接効果の抑制やコンデンサーマイク並みのフラットさを実現した史上初のデュアル・ダイアフラム・マイクKSM8もSHURE。
  • SHURE JAPAN白井さん顔出しありがとうございます。
  • KSM8はライブパフォーマー全員必携。

YAMAHA(ヤマハ)

ヤマハはさすがにPA業者から簡易PAまで満遍なくカバーしている印象。
最近多いiPadやPCでコントロールするラック型デジタルミキサー「TF-RACK」。
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「TF-RACK」含むTFシリーズのオプションとして使えるDANTE対応I/Oラック「Tio1608-D」。
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ず~っと見かける40年選手のEMXシリーズもリニューアル。
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「EMX7」では、プリセットから接続するスピーカーを選択することで、スピーカーの特性を最大限に発揮。
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簡易PAの定番STAGEPASにカバーが登場。待ってた方も多いはず。
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原音に忠実でモニタースピーカーで培った思想を詰め込んだというHPHシリーズに大型イヤーパッドのHPH-MT8が登場。人気のヘッドホン「HPH-MT220」の後継機種ですね。
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TF-RACK と EMXに触れてみて

iPadでコントロールするミキサーの利便性は一度味わうとなかなかの衝撃だと思いますが、MACKIEにしてもBEHRINGERにしても、本体側に一切操作子がない思い切ったデザインだった為、こちら側も思い切らないといけませんでしたが、YAMAHAのTF-RACKはタッチパネルの大型液晶パネルで操作&状態の把握が出来るのでかなり安心ではないでしょうか。

新しくなったEMXは写真にある通り、駆動するスピーカーを選択することで最適にドライブしてくれるようになったり、ハウリングの自動キャンセルが出来る様になったりとても賢くなっています。もともと簡単さから不特定多数の人が使用する施設などでよく見かける製品ですのでこうした簡単&賢さは魅力度UPと言えると思います。

SOUNDCRAFT(サウンドクラフト)

GHOSTマイクプリやSapphyreのEQといった歴代名機のパーツを復活させてきた「SIGNATURE 12 MTK」。
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とんでもないコストパフォーマンスの「Ui12」
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SIGNATURE 12 MTK と Ui12に触れてみて

Signature のマルチトラックシリーズはUSBケーブル1本で全チャンネルをPC/Mac/iOSへの伝送が可能。明確に録音需要に応えようとしているパーツ選定も相まってミキサーというより多chオーディオインターフェイスの趣です。値段も手ごろで今後バンド録音用の機材として定着するかも。

「Ui12」はラック型デジタルミキサーなのですが、専用アプリにLEXICONのリバーブ、DBXのコンプ、DBXのハウリングサプレッサー、Digitechのアンプシュミレーターまで搭載の大盤振る舞いで実勢価格4万円程度というとんでもない一品です。そりゃアベも変な笑顔になるのも仕方ないです。
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  • SIGNATURE12MTKはZOOM Rシリーズを脅かす簡易バンドレコーディングの新定番かも
  • Ui12はアベが欲しいくらい

dbx(ディービーエックス)

dbxブースにはノーマークだったケーブルテスターCT3が展示されていました。DMX-5pinやBNCなど10種類のケーブルがチェック出来るとのことでした。
また去年に引き続きAPI500モジュールが展示されていましたがご存知の通り未発売な状況。メーカーさんに問い合わせたところ諸事情によりいつ発売出来るかわからないとのこと。気長に待ちましょう。
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JBL(ジェービーエル)

JBLブースで一際目立っていたのはなんか見たことある形のEONシリーズ新作「EON ONE」。
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スピーカーは収納可能。

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重さも。。うん!

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EON ONEに触れてみて

アコギ弾き語りな方にもはや定番ともいえるほど定着している感のあるBOSEのL1 Compactと比較して、まずパワーの違いが明確だと思いました。それは出力が大きいのもそうですがウーファーのサイズ感によると思います。またBluetoothで音源を鳴らせるというのも後発ならではだと思いました。で重いのかと思いきや20kgとのことで意外と全然大丈夫。値段も10万程度なので比較すると割安感があります。

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  • 意外と迫力のサウンド
  • そこまで重くない
  • 割安感
  • 弾き語りな方に是非!

Slate Digital(スレートデジタル)

世界中で話題の新製品「VIRTUAL MICROPHONE SYSTEM (VMS)」が国内初お披露目。いよいよ発売間近となってきたことが伺えます。
「VMS」は専用のコンデンサーマイクロフォンと専用プリアンプ「VMS-ONE」を通して、プラグインでさまざまなマイクをシミュレートするハードとソフトが一体化した仮想マイクシステム。
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Neumann 「U47」や「U67」「M 269」、Telefunken「ELA M251」、Sony「C-800G」、AKG 「C12」といった世界中のアーティストがレコーディングで使用する定番のマイクを、このシステム一つで再現します。※一部はオプション・モジュールです。
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「Virtual Mix Rack(VMR)」 のモジュールプラグインは、FG-73(Neve 1073)やFG-76(Telefunken V76)プリアンプもセットに組み込まれているとのこと。価格はマイクとプリアンプとプラグインで13万前後を予定。
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HEDD AUDIO(ヘッドオーディオ)

昨年10月にADAMの創立者が立ち上げたHEDD AUDIO。
当然リボン・ツィーターによるレンジの広さはもちろん、ネットワーク・オーディオへの対応で注目のブランドです。
いい音鳴らしてました。
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API(エーピーアイ)

APIのブースでは、なんとギター用のコンパクトエフェクター「TranZformer」の展示が。
その他API500モジュールの新作マイク/ラインプリアンプ兼DIの「512V」やアウトボード類が展示。
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プロのスタジオで使用されるアウトボードを開発する同社のペダルは期待大。ギター用「TranZformer GT Guitar Pedal」はギターに適正化された3バンドイコライザーと「API525」をモデルにしたフィードバック方式のコンプレッサーを組み合わせたもの。「TranZformer LX Bass Pedal」はベースに適正化された3バンドイコライザーと「API525」直系コンプを組み合わせたものになります。
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「512V」はAPI独自のトランスと比べることのできない2520オペアンプとの組み合わせによって、非常に音楽的で豊かな響きをもつアナログマイクプリ。
そんなAPI500シリーズを聴きたい東北の皆様に耳よりの情報が!
11/25~12/6の期間中、各メーカーのモジュールが島村楽器仙台店に勢ぞろいするフェアを行います!
12/3にはSSLによるセミナーも実施。
クオリティアップに悩むお近くの方は是非足をお運びください。
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デジタル楽器アドバイザー あべ
この記事を書いた人
デジタル楽器アドバイザー あべ

中学生でDJ、DAWを始める。後に、DJイベントはもちろん、PAやレコーディングなどいろいろ便利に使われて来たのは断れない性格と報酬が「いいちこ」1本でも仕事を引き受けてきた激安さ故。
学生の段階で数百万借金をして得た機材の知識と、父と合わせて万単位のレコードを所有する音楽の知識を基に、皆さまの機材選びの役に立つよう日々精進中。

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