Roland JD-XA (参考展示)
話題の新製品ラッシュとなり幕を閉じた今年のウインターNAMM 2015ですが、例年にもまして熱気にあふれたイベントだったようです。では4日間の開催期間中でデジランド取材班が会場でみかけたシンセ群をここで振り返ってみましょう。
シンセサイザー&キーボード
今年のNAMMはアナログ回帰ともいえるほど各社から多くのアナログ・シンセが発表になりました。ローランドからもアナログ(30年ぶり)とデジタルのクロスオーバー・シンセサイザーJD-Xiが発表されるなど話題には事欠かなかった気がします。ではいってみましょう!
MOOG(モーグ)
まず驚いたのがなんといってもMOOGブース。1973年に発表されたモーグモジュラーの復刻3機種を筆頭に、多くのモデルが展示され、音出しできるようになっていました。受注生産だそうです。
気になるお値段は⇒【関連記事】本家MOOGがモーグ・モジュラー3機種を復刻!
SYSTEM 55 (キーボードはオプション)
SYSTEM 35 (キーボードはオプション)
SYSTEM 15(キーボードはオプション)
MINI MOOG VOYAGER XL
MINI MOOG VOYGER、向こうに見える方の横顔はなんだか Geoff Downes さんに似ていますが・・
SUB 37
Moog Werkstatt、minitaur、960 Sequential Controller
お馴染みの SUB PHATTY
番外・THEREMINI
KORG(コルグ)
これまた今回のトピック、KORGのARP ODYSSEY復刻。3種類のリビジョン復刻版を発表(Rev1、2は限定発売)10万円前後ではないかとのこと。
Arp Odyssey Rev1
Arp Odyssey Rev2
Arp Odyssey Rev3
【関連記事】KORGが伝説のアナログ・シンセサイザーARP Odysseyを完全復刻!
そして、KORG本家からもアナログシンセがまたまた登場!
「SQ-1」を同梱した組み立て式アナログ・シンセサイザー・モジュール「KORG MS-20M Kit + SQ-1」
SQ-1は単体でも発売予定。Volca等、色々なシンセと接続して遊べそうです。
【関連記事】KORG「MS-20M Kit + SQ-1」を発表!ステップ・シーケンサーを同梱した組み立て式アナログ・シンセサイザー・モジュール
こちらはワークステーション新KRONOS2
NAMM Show開催前日はドリーム・シアターのJordan Rudess、スゥエーデンの超絶技巧ポップ・バンド Dirty Loopsのキーボード&ボーカル Jonah Nilsson、キーボーディスト&プロデューサーのCory Henryがデモ・ステージを披露しました。
ステージ・ビンテージ・ピアノ SV-1
黒鍵がレッド(赤鍵)、白鍵がブラック(黒鍵)とちょっとややこしいシックなカラーリングの新製品「SV-1 Black Reverse 」が登場。
【関連記事】ステージ・ビンテージ・ピアノKorg「SV-1 Black Reverse 73/88」発表
ROLAND(ローランド)
Rolandが満を持して発表したのが、アナログとデジタルのハイブリッド「JD-Xi」SuperNATURALシンセ音源とアナログ・シンセ、そしてリズム・パートが合体し、ロボット・ボイス・サウンドを生成できるボーカル機能、パターンシーケンサー内蔵、しかもUSBオーディオ&MIDI・インターフェースにもなって5万円(税別)!これは売れそうですね。
同社では初?のミニ鍵盤(ベロシティー対応)意外と弾きやすい。ベンダーとモジュレーションがホイール式というのも注目!
会場には同社のフラッグシップ機(?) JD-XA が参考展示されておりました(見るだけ)これも楽しみですね。
【関連記事】Roland JD-Xi 発表!アナログとデジタルを融合したまったく新しいシンセの登場
そしてAIRAシリーズSYSTEM-1で使用できる新しいPLUG-OUTシンセ第三弾はPromarsでした!日本ではまだ正式発表がありません。
会場ではSYSTEM-1にプラグアウトされた「Promars」を演奏できるようになっておりました。
おなじみFA-08
YAMAHA(ヤマハ)
ヤマハブースでは、キーボード新製品はなかったものの同社のシンセ40周年記念で、CS-80、DX-1などの銘器を始め多くのラインナップが展示されていました。
SY-2
1VCOのプリセット内蔵アナログシンセでしたね。
CS-30
CS-15
もちろん現役の最新シンセも。40周年記念MOTIF XFのホワイトカラーモデル
CP-4 Stage
【関連記事】【レビュー】ヤマハのステージピアノ『CP4 STAGE』 を試す(動画あり)
Nord (ノード)
Nordからはステージ・パフォーマンスにフォーカスしたキーボード「Nord Electro 5」シリーズ3機種が発表
Nord Electro 5HP 73
Nord Electro 5 D73
Nord Electro 5 D 61
【関連記事】Nord Electro 5 発表!ステージ・パフォーマンスにフォーカスしたモデル
ステージ・パフォーマンスに特化したNord Electro5は日本でも人気が出そうです。
AKAI(アカイ)
AKAIからはアナログ・ドラムマシン「Tom Cat」とともに、なんと!アナログシンセが登場、意外でしたねこれは。
TIMBRE WOLF
【関連記事】AKAI professional がアナログシンセサイザー 「TIMBRE WOLF」発表
ROLI
昨年より話題となっている新世代のコントローラー、ROLIの SEA BOARD をジョーダン・ルーデスさんがデモ。ジョーダンさんは色々なところで見かけますね。見た目とは違って(失礼)とても優しい方ですよ。
CASIO(カシオ)
WX-P1
256ポリ、370プリセット、PX-5S
KIWI Technics(キウイテクニクス)
ニュージランドKIWI Technics社の、ローランドJX-3PとJUNO-106をアップグレードするキット、KISI-3PとKIWI-106
KISI-3P(上)、KIWI-106(下)多くの新機能やパッチメモリ、アルペジエーター等が付加されます。
モジュラーシンセ・メーカー
アメリカのアナログモジュラー・シンセサイザー・メーカーTiptop Audio(ティップトップ・オーディオ)のモジュール群。上部に組み込まれているのは512ステップのシーケンサー「The Circadian Rhythms」DAWとの連携も可能だそうです。
ユニークなシンセモジュールを開発するDELPTRONICS 社のブース。ラックの左上下にマウントされているのがユニークなトリガー&ゲート・シーケンサー「Trigger Man」たった2つのノブで多彩なシーケンスを作成可能とのこと。DOEPFERも見えますね。
こちらはDOEPFER。A-110-2などの新製品がみえます。
入門に最適(とは言え9万くらい?)Kilpatrick Audioの「PHENOL」昨年kickstarterでクラウド・ファンディング・デビューして話題となりました。バナナ・プラグというのがユニーク。
以上、駆け足ですがシンセ・キーボード関連のまとめでした。
なお、今回のNAMMで話題の、SEQUENCIAL Prophet-6、Tom Oberheim Two Voice Pro Synthesizerは残念ながら時間の都合で写真が取れなかったのでそちらは新製品記事をご覧ください。
【関連記事】Tom Oberheimのシンセサイザー「Two Voice Pro Synthesizer」発売