六本木ヒルズにあるYouTube Space Tokyoで開催されているハッピー・アワーにて、先日「 IA ROCKS リリースパーティ 」が開催されたのでそのときの様子をお送りいたします。
IA ROCKS -ARIA ON THE PLANETES-
IA ROCKSは1st PLACE株式会社から2014年6月27日より発売された「IA」の最新ボーカロイド・ライブラリです。
IAのやわらかく優しい声は多くのボカロPやリスナーに人気がある中、もっとパワフルな歌声のIAライブラリが欲しい…という意見がありました。そこで開発されたのが今回発売したIA ROCKS。
IAの最大の特徴である透明感ある声質はそのままに、芯のある強い歌声を特徴としており、名前が示すとおりロック系の音楽にマッチした歌声です。
またIA ROCKSは、アタック感や子音のニュアンスを前面に出せるようにするため、収録されている波形が大幅に増えているのも特徴です。
その、収録の様子はIAの中の人Liaさんもご自身のブログの中で”声は出なくなる程の過酷なレコーディング”と綴っており、このIA ROCKSにこめられた思いが伝わってきます。
「Lia☆のブログ」
クリエイターのためのスタジオ「YouTube Space Tokyo」
会場は東京・六本木ヒルズ 森タワー29階にあるYouTube Space Tokyo。
ここはYouTube クリエイターのためのスタジオで、”Learn””Share””Create”の3つがコンセプトとなっており、ワークショップに参加したりして映像制作のスキルを学ぶことができたり、クリエイター同士いろいろな経験を共有してもらうために交流を深めるイベントが開催されていたり、ハイレベルな映像作品などを配信できるようにプロ仕様の撮影スタジオや機材が準備されております。
凄いのはこの豪華なスタジオがYouTubeアカウントをもっていて一定の条件満たせば無料で利用できるとのこと。
YouTube Space Tokyoで動画を作りたいという方は「Access Space (アクセス・スペース) 」という説明会が開催されておりますので、よければ下記リンクをご覧ください。
「Access Space (アクセス・スペース) 」セミナー
http://youtubecreatorjp.blogspot.jp/2014/03/youtube-space-tokyo100access-space.html
YouTube Space Tokyoの説明をするコーディネーター杉塚氏
IA PROJECTから生まれた「IA GIRLSTARS」
「IA GIRLSTARS」より、aco(アコ)さん、aika(アイカ)さんが登場。
「IA GIRLSTARS」とは、VOCALOID3(TM)Library "IA"の名を冠し、多角的にカルチャーの中心として輪を広げていくべく発足したIA PROJECTから生まれたガールズチーム。
acoさん、aikaさんは国内最高峰の観客動員数を誇るモータースポーツ『2014 SUPER GT』のイメージガールでもあり、IAの曲でレースを盛り上げており、「2014 SUPER GT Round2 FUJI」では初のライブパフォーマンスも披露されたとのこと。
今後の予定はIA GIRLSTARS オフィシャルWEBサイトで確認できるのでぜひチェックしてみてください。
また、サーキット会場の様子はYouTubeでもアップされる予定とのことです。
IA GIRLSTARS オフィシャルWEBサイト
http://1stplace.co.jp/works/specialized/ia_gt/
IA&SUPER GT オフィシャルWEBサイト
http://1stplace.co.jp/artist/ia_girl/
(写真:左)acoさん、(写真:右)aikaさん
「IA」「IA ROCKS」開発エンジニアのNagie氏
「IA」「IA ROCKS」開発エンジニアであるNagie氏が登場。
まずは、先日公開されたばかりの、TVアニメ「メカクシティアクターズ」OPテーマ『daze』のIA ROCKSバージョンの映像が披露されました。
じん(自然の敵P)氏やLia氏のミキシング・エンジニアとして数多くの楽曲を担当し、また、蒲池氏とのユニット”ANANT-GARDE EYES”(aikamachi+nagie)では様々なアーティストの作曲や編曲も手がけているNagie氏。
トークショーでは『daze』を題材とし、ボーカロイド・エディターの使い方を説明。
また、ボーカロイドの調声によってどれだけ変わるかという点において、ベタ打ちバージョンとCiel(神無月P)氏によって調教された歌声を比較。
神無月P氏はご存知のとおり神調教師と呼ばれるほど卓越した調声テクニックをもつボカロP。ベタ打ちの後に神無月P氏のが流れましたが、とても分かりやすく明確な違いが音として表れておりました。
(写真:左)ボーカロイド・エディターを分かりやすく説明するNagie氏
「Inner Arts」のMV制作したFOV Co.,Ltd.によるトークイベント
「Inner Arts」はじん(自然の敵P)氏による「IA ROCKS」を用いたIAオリジナル曲で2014年秋に発売予定のPS Vita専用ソフト「IA/VT -COLORFUL-」の主題歌。
そのオリジナル・ミュージック・ビデオを制作したのが株式会社FOVでMr.Children『hypnosis』のCGパートや他にも有名アーティストのライブ映像などをいくつも手がけている会社。
株式会社FOVがCGパートを担当したMr.Children『hypnosis』
その株式会社FOVからは1st PLACE株式会社の創立10周年のイベント1st PLACE 10-11th CELEBRATION LIVE 『KEEP HAVING FUN!』のPV映像を作成したことでも知られる最勝氏・荒牧氏が登場。
写真左より荒牧氏、最勝氏(株式会社FOV)、MCふくりゅう氏
世の中に優れている映像作品が多い中、どのあたりを差別化し、IAを存在感あるものにするのかというテーマで制作され、さまざまな光を意識した影の付け方など、通常面倒と思われる作業を積み重ねグラフィックの中でリアルを追求したInner Arts。アニメーションのこだわりや魅力について実際に制作画面を立ち上げながらご説明していただけました。
After Effectsで作業工程を説明する最勝氏
Inner Artsは秋の「IA/VT -COLORFUL-」発売に向けて絶賛”修正”中で、現在公開されているものよりもさらに作りこまれた映像になるとのこと。
ぜひ、映像の細部まで注目してみてください。
3D投影システムSORIS ミニライブ
液晶などなにもないはずなのに…
いきなり表れる映像。
まるで手品を見ている感じですね。
「SORIS」は光を通さない特殊なスクリーンに映像を投影することで、空中に浮かんで動いているようにみせることができる3D投影システム。
先ほどの天井を覗いてみると、映像が映し出されています。
箱を下から上に覗いた写真
今回はミニでしたが、大型ディスプレイを使ったタイプが実際のライブなどで使われております。
もう、人だけがライブできるのではないんです。
ニコニコ超会議2で披露されたage Co.,Ltd.のSORIS VLS
その他、会場内には
IA ROCKを体験できるコーナーや"KEEP HAVING FUN!"ライブ上映会、IA関連のグッズなどが展示されておりました。
IA ROCK体験コーナー
グッズ展示コーナー
"KEEP HAVING FUN!"ライブ上映会
会場で配布された記念のノベルティ